大賀美沙知のμ's属性について【蓮ノ空感想文】
皆さん18話で大賀美沙知への別れを惜しんで苦しんでることだろうと思われます、無論、私も例に漏れずでございます。
18話はこれから3月度Fes×LIVE「蓮華祭」にむけて103期のお話が佳境を迎えるわけでございます、そんな中で「瑠璃乃がスクリーンに映る沙知先輩に向ける言葉」でぼろ泣きしながら既視感があったのでちょいとこの感情を残しておこうかという内容になります。
2023年4月に始まった日野下花帆が入学するところから始まる103期蓮ノ空スクールアイドルクラブは、μ'sの再現が目的なのでは無いか?と思うわけです。花帆の入学準備の4コマから始まり、スタート時に各シリーズの1stシングルをカバーしていました。
スリーズブーケ → 「君の心は輝いてるかい?」
DOLLCHESTRA → 「始まりは君の空」
みらくらぱーく! → 「TOKIMEKI Runners」
スクールアイドルクラブ → 「僕らのLIVE君とのLIFE」
蓮ノ空のそれぞれのユニットは先輩シリーズの血統を受け継いだ物語をしていることは、ここまで見ている好き好きクラブの皆さんなら当然の解釈だろうと思います。
最初のドルケのカバーが公開されたのが2023/05/09で、リンクラのリリースから半月ほどの序盤で公開されている、蓮ノ空は先輩シリーズのリスペクト&引用して進んでいきますよと言われているとリリース当時感じていました。
スリーズブーケのラブライブ優勝にこだわる物語から、助けて!ラブライブ!のキャッチコピー。
DOLLCHESTRAの夕霧綴理がもつスター性へ見惚れた村野さやかの姿から、私を叶える物語。
みらくらぱーく!の世界中を夢中にするというテーマ、大沢瑠璃乃のソロに関する話から、勇気せつ菜の野望と虹ヶ咲のソロアイドルの構図。
私がそれぞれのユニットから受け取っている印象はこんな感じだが、この大本をたどると大賀美沙知に行き着くのです。
冒頭で書いた「大沢瑠璃乃がスクリーン内の大賀美沙知に礼をする」カットは、「高坂穂乃果が屋上に書いたμ'sの水文字に向けて」や「Aqoursが音ノ木坂に訪れて校舎に向けて」礼をするカットが頭によぎり、自分が過去ズタボロに泣かされた感情が刺激されます。このあたりが大賀美沙知からμ'sを感じるなぁ、と思うわけです。
103期スクールアイドルクラブの物語が先輩作品を引用しているのであれば、18話の沙知先輩へ向ける曲は在り方的に「僕たちは一つの光」になるのでは無いかと。厳密に言うと「LIVE with a smile!」のほうが近いのかもしれないとも思えるが、流れ的に僕光のほうを選びたい。
リンクラの制作インタビューでμ'sの一体なにが面白かったのかという言語化をしていたとの話があります。私もまさしくこの「μ’sの一体何がすごかったのか」という答えを探して、ラブライブ!シリーズの作品をできる限り網羅しようとし、今に至るわけです。
私は有志と共に蓮ノ空が始まる直前、ラブライブ作品聖地である「沼津、お台場、原宿、秋葉原」を順番に巡る「みんなで叶える写真展」を実施しました。
きっかけは「LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 ~LIVE with a smile!~」テーマソングCD「LIVE with a smile!」の存在。ラブライブシリーズの合同曲はこれが初めてだったので、ファン側としてもなにか面白いことが出来ないかと話した結果、まだ誰もやったことが無かった写真展を行う運びになった次第です。
写真展についての詳細は省略しますが、沼津から始まった写真展を2023年4月1日〜4月9日に行った最終秋葉原までやった結果、「μ'sのファイナルライブ」というあまりにデカすぎる光に指先が触れた感覚がありました。
自分たちはあくまでファンアートとして出来る範囲で最大限面白いことをやろうとして写真展を蓮ノ空にバトンを繋げる想いで最後締めたわけですが、蓮ノ空はおそらく「自分が物語を作る側に居たら同じことをしただろう」ということをしていて、4月15日のリンクラリリースの時に驚愕したのです。向こう側も全く同じタイミングで同じことをやってるのけてきたのですから。
リンクラのリリースが4月始まりに間に合わなかったのはマイナスでしたが、その結果、写真展にて蓮ノ空にファン側からエールを投げて物語が始まるという歯車のかみ合わせがバッチリ合ったのはかなり嬉しかったりもします。公式側とラブライブ!についての解釈が一致しているのはまだまだこれからの物語も楽しめるということですからね。
話を戻して、自分たちが秋葉原を最後にしたのは、LIVE with a smile!の歌詞の中にある「最初に見た光」を意識せざる得なかったからだと思うわけです。μ'sにとっての最初に見た光はUDXのモニターのA-RISEであり、Aqoursにとっての光はμ'sでした。
大賀美沙知という存在は、スクールアイドルに必要な要素をすべて持っている人物であるが、それは7割ほどの表現しか出来ない。しかし、得意なのはステージとか裏方作業であり、スクールアイドルが活躍する場所を作るのが好きだという。その在り方は、「スクールアイドルは楽しい、このことが広がってほしい」とμ'sが願い、そういう世界を作り出したという物語と重なって見えます。
蓮ノ空が先輩作品を引用して作っていて、かつ卒業して居なくなってしまうμ'sと同じ属性を持つ大賀美沙知のための曲となるとそれは「僕たちは一つの光」と同じ属性を帯びるのでは無いかと思うのです。
そして、その向こう側の景色描くと言うことは「遺される者」、つまり104期は、スリーズブーケ、DOLLCHESTRA、みらくらぱーく!の3ユニット、本当の意味で蓮ノ空スクールアイドルクラブの物語が始まるのではなかろうかと。
大賀美沙知をズタボロに泣かせる曲も、私たちが「畑亜貴、ZAQ、石川ゆみ」をメインにするクリエイター達によって無印劇場版、さらにファイナルラブライブで味わってきたと言っても良いかもしれない。
この一年目は、制作側も手探りだったのでできる限りの者を全部出すスタイルだったわけだが、それがμ's全盛期の次がファイナルライブなんだから、今できることをありったけというような異常な熱量を思い起こす活動量だった。
大賀美沙知が卒業していなくなるのと同時に、104期はFes×LIVEの頻度が減りそうな話があったり、活動の頻度が最適化されていくというのも合わさって余計ファイナルラブライブが脳裏にちらつき、遺される者としての視点で見ると「大賀美沙知≒μ's属性」だと色々物語の説明がしやくすくなるなぁとなったので今回の筆を執った理由になります。
関連するところで、
18話冒頭で、大賀美沙知が長年蓮ノ空の生徒を見送ってきた桜に語りかけるカットは、まるでラブライブシリーズを全部見てきた私たちに語りかけるようなメタ的な捉え方も出来るなぁとか。
4度目の桜というのが、ラブライブシリーズでAqours、虹ヶ咲、スーパースターと続いて始まった蓮ノ空が4つめの作品というのとダブルミーニングっぽいなぁとか。
ラフェスで発表されたのがスパスタの一般公募だったのでμ'sとともにステージには立ててないスパスタを引用しているDOLLCHESTRAの物語で夕霧綴理が沙知先輩に置いてけぼりを〜の話をしているなぁとか。
まだまだいろいろ考えると面白そうなテーマが浮かんでくるのですが、収集がつかなくなって来ましたのでこのあたりで。
執筆現在の本日2024/03/24、「103期3月度Fes×LIVE@蓮華祭」を観測していない時空で、一体どんな展開になるかストーリー更新に震えながら──。
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