SwissTournamentDirectorでのマッチングミス解決方法

 地元のCSで、勝敗の入力間違いからのマッチングミスが定期的に起こってて何とかならんのかなと思って調べました。

該当するツール

問題

 勝敗報告の際に、伝達ミスや入力ミスによって本来とは違う戦績がツール内部で入力。その結果、本来の戦績であれば発生しない対戦が生じる。
 該当ツール内部ではマッチングを遡って戦績を書き換える機能がなく、そのラウンドの抽選前に保存をしていない場合、復元不可能になる。

解決方法

保存されているXMLファイルを書き換えることで1ラウンドまで遡っての対応が可能。

手順

  • 戦績を保存したファイルを開く。

  • ファイル内部の最新のラウンドに関わる記述を削除する。

  • ツール内部で該当ファイルを開く。

  • 手前のラウンドまでの状態に戻っているため、間違いの合った箇所の戦績 を正しいものに変更する。

実際の手順

ツール付属のテスト用参加者リストを用いて説明する。

ソフトバンクホークス対阪神タイガースが本来であれば勝ちー負けであるが、入力ミスにより負けー勝ちになっている
間違えて3ラウンドの抽選を行ってしまった状態
ここで名前を付けて保存
新しい大会ファイル.xml(名前は保存した時に設定される)をテキストエディタで開く
エディタで開いた状態
<Round>の値が3(マッチミスが発生したラウンドの値)になっているものをファイルから取り除く
Round3を取り除いた状態
この状態で保存する
保存したファイルをファイル→読み込みから呼び出す。
正しく変更で来ている場合、2ラウンド目の状態が復元される。
ここで戦績を変更し、抽選を行う。
この画像は戦績を正しいものに変更した後のもの。
このように正しいマッチング結果が反映された対戦表が出力される。


 この手順で1ラウンドまでなら遡って再マッチングを行うことが可能です。
本来このようなミスはツールの特性を理解し、戦績入力が正しいかをチェックする段階を設けるなどによって防ぐことが好ましいです。
 この方法では1ラウンドまでしか遡ることができないため、2ラウンド以上、戦績入力ミスが発生した場合などには対応できません。
 そのため、ラウンドのマッチング発表前に一度戦績確認を参加者に対して行うなどでミスを予防し、それをすり抜けて発生した1ラウンドのミスに対して対応を行うなどするのが良いと思います。



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