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「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を読み終えて

東野圭吾作品のファンで読み続けているが、今作も王道といえる内容でおもしろかった。
ストーリーは、主人公・神尾真世の父・英一が殺害され、犯人を主人公と叔父の武史で突き止めるという内容である。

犯人捜しは警察に任せれば良いのに・・・と突っ込みたいところではあるが、それを言ったら何も始まらなくなってしまう(^^;
さらに、叔父の武史が、元マジシャンだということで、刑事のスマホを盗んだり(後に返却)、推理力が桁違いに素晴らしく、勘が鋭い部分に違和感があった。ただそうでなければ、話が進まなくなってしまうが・・・(^^;

結末は、お金がらみによる怨恨かと思いきや、親友の漫画のアイデアの盗作がばれることを恐れたことによる犯行であった。
犯人も予想外の人間であったことには驚かされた。

さらに、新型コロナによる感染流行の影響で、リモート通信をしている描写も描かれているので、去年中に作品を完成させていたと思うと、東野圭吾の発想力にも驚かされる。

今後も良い意味で、私達読者を裏切り、驚くような作品を期待したいです。
ありがとうございました。