ネット碁振り返り #12
対局
この碁は久しぶりの野狐囲碁の高段者9段戦の対局で、私の黒番天元からのスタート。
内容
白14よ辺からのカカリは模様への侵入時に良く見られる手法である。隅からツケる手やナラブ手など色々あるが、比較的どの局面でも私はこのコスミツケの手が好きである。比較的外回りを取れることが多いからである。
黒としては飛ばずに抑える手もあるが、そうすると三の四につけてくる変化だろう。これもありではあった。まぁこれは気分の問題くらいであろう。
仮にトビ黒のトビに対して三の四にツケるのは白大変である。目のない状態で逃げ出さなくてはいけなくなるので、普通は三々にコスムくらいだろう。
白は黒に外回りを取られるのを直感的に嫌ったのか、ハサミツケからの捨て石作成に出た。
しかしながら、このケースでは天元に黒がいるため白としてこの作戦はイマイチだったのではないだろうか?やはり目が無い上に戦闘しにくいと思う。
ここでも天元の優位が上手く作用した。白はカカエから形を作ろうとしたのだが、逃げ出しが成立するため白は少し困ったのでは?
その後白は右辺も上辺もと逃げ出す進行を選んだが、黒は見た目以上に上辺に地があり黒好調であろう。
右辺の攻防としては黒67よ中央黒のツギでひと段落したように見える。この後は中央から下辺に対して展開するか、左下にカカリを打つくらいかと思っていたが…
白72の受けに、73は形式的な様子見だと思って打ったのだが…
当然白1とツグのだと思ったのだが…
76と押さえ込んでくるとは思わなかった。おそらく劣勢を意識しての勝負手だと思われるが、やはりこの手は悪質であっただろう。切りが見合いになってしまっては良いはずがない。
打った後に気がついたが、割り込む手があったなではないだろうか?早碁だとこういう手を見落としがちなのが反省点である。
実践はもう一つのキリを選択したがこれはこれで黒は悪くないので、まぁ結果オーライと言ったところかな。白は筋で止めにくるが…
84のカケは筋ではあるが、ここでは黒からのアタリが先な為あまり効果がない。実際問題ここでコウになっては白収拾がつかない。
白は上辺の3子を抜いて厚くなったが、それ以上に黒もコウを解消して全ての石が厚くなった。これにより下辺の93に回りはっきり黒優勢である。
白はなんとかして黒を攻め立てたいが、あまりにも広い上に外回りの白が頑丈でないため、攻めが続かない。
無理矢理下辺の黒を攻めるも129までで黒は安泰である。ここからはヨセであるが黒は安全な道を辿っておいても残る形勢である。
やはりこのクラスと打つのはかなり体力的に疲れる。土日くらいじゃないと厳しそう。
平日はしばらくワンポイント教室を続けて行こう。明日も時間があれば9段戦か8段戦を行なって記事にしようと思います。
あとがき
質問やリクエストなどはこちらのコメント欄でもXの返信欄でも受け付けています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?