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ネット碁振り返り#1


これから


これから打ち碁の振り返りをするにあたり、今までX(旧ツイッター)で簡単な振り返りをポストしてきましたが、Xでは少し構成的にやりにくいので今回よりこのnoteを利用して発信していくことにしました。

対局

この対局はネット碁(野狐囲碁)におけるものであり、私の白番の碁である。お相手は8段の方。

内容

最近は白番だとこの2連星ばかり使用している。
その上でダイレクト三々を相手が仕掛けてくる場合はそれに対応する定石を何かしら選択することが多いが、今回のように黒がシマリを打つ場合は私も星から小ケイマにシマリを打つようにしている。
このあといきなり下辺の星あたりからハサミを打って戦いを起こす展開や右下などに三々に入る展開もプロの手合いでは見かけたりするが、私はひとまずゆっくり構えるのが好きである。

三連星に構え直して相手に仕掛けさせる方が自分は好きである。実践も上辺から黒はカカリ直しを選択したので、ツケノビで対応した。最近は13.15.17と切っていく変化がAIの影響で流行形と言えるだろう。
黒19は堅実な一手ではあるが、白20と少し欲張るのを許してしまう関係で少し勿体ない気がする。
黒19では

強く一間トビで受けて、白2あたりを強要する方が良かったように思える。

白20に少しびっくりしたのか、黒は21といきなり捨てて、左辺に振り替わる変化を選んだが、となると益々白の思う壺で黒はっきり損した形と言える。

少し怖いかもしれないが、黒は黒1と白2を交換した上で黒3と暴れみるのが面白かったであろう。ここで荒らしながら捌いてしまえば、左下のカタツキが好手になる。白も簡単な進行では決してなかったであろう。

白としては左辺を先手で引き上げたので、下辺の星を先着し、右辺のワリウチを閉めることで優勢を維持したまま中盤戦に駒を進めることができた。ところで、みなさんなら右辺がひと段落したことで白はどこに目をむけるだろうか?
右下の三々や上辺なども気になるところだろうか?
私としては実践の白48がいい所に見えて仕方ない。これにより黒は苦しい仕掛けしか残っていないのでは?と思えてしまう。

Xでも取り上げたが、こんな所から仕掛けてくるとは思わなかった。実践は右から頭をハネたわけだが、この進行で黒が良くなる図があるとは思えないので、やはり黒としても劣勢を意識しての一つ目の勝負手だったのかもしれない。

しかしながら、実践は思ったよりおとなしい変化に落ち着きました。その結果白72と中央を囲うことができたので、この時点ではっきり白の優勢が見えたと言えるでしょう。

黒としてはどうにかして勝負手を放つ場所を模索しているという感じではありますが、黒91に対して白92が面白い手でした。
普段なら、黒からアテコミがあり白の92は悪手もしくは緩着と判断される手ですが、今回のケースにおいてはそうではありませんでした。黒もそこをうっかりしたのかなと思います。

部分的には形が悪いのですが、白94とアタリを一本決めて、白96とカケてしまうのと中央の黒石の集団が落ちてしまうというわけです。
ここで白の勝勢を確定することができました。
この碁はこのあとも少し打ちましたが、白の中押し勝ちとなりました。

あとがき

今回のような振り返りに要望やご意見などありましたら、コメント欄やXの方から連絡いただけると嬉しいです。ありがとうございました。


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