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ネット碁振り返り#2
対局
今回の対局も野狐囲碁におけるネット対局の棋譜であり、私が黒番です。お相手は引き続き8段の方です。
内容
本局は私の黒番であり、私は最近の趣向として黒番では初手天元からの2連星に構える碁を練習、研究しています。
白番の受ける碁が好きな関係でどうにか同じように打ちたいなと考えており、このような打ち方を試している次第です。
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しかしながら、黒番の場合コミの負担がある関係であまりゆっくり受けすぎると遅れてしまうので、その調節が難しくもあります。
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白6のカカリからの白8のノゾキは古碁ではたびたび置き碁における白番の趣向として使用されてきましたが、現代ではAIの影響で互先でも当たり前になってきました。黒11と三々に受けるのは少し甘いという結論が出てはいますが、私は受けるのもありだと考えています。私の実践ではそのためこの受ける手はたびたびでてきます。
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AIや流行としてはその甘さを軽くするために上辺を開くように打つ方がまだ働いていると評価しているようですが、難しいところですね。
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三々に受けることで、上辺の価値が高まり白としては上辺に入っていかないといけない雰囲気になります。入り方は色々あるでしょうが、本譜のワリウチのような手も一つの手法です。
しかしながら、黒15がピッタリで先手を取って左下に回れれば、一応黒の作成成功と言えます。形勢に関してはまだなんとも言えません。
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実践もこの手法は使いましたが、いきなりここにいくのは私はあまり好きではありません。
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白に先手を取られて、白10などと下辺と右辺の白の高さを維持されるのは私は好みません。また中央の天元とのバランスも悪くなると判断しました。そのため…
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私は実践は右辺のカタツキを選択しました。実践は右下をシマルという形ど受けてくれましたが、仮に受けずに左下に先着して守られたとしても私としては腹が立ちません。むしろ高さを制限できたことの方がこの後私にとっては打ちやすいです。
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カタツキの後、左下をツケ2段ハネの定型で決め、黒53まで進んだことで局面が落ち着きました。しかし、この進行は左辺の白という弱い石を生み出す結果となり、結果的には白の失敗と言えるでしょう。定石の選択も難しいものです。
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実践白は、ツケノビから上辺の白と繋がる図を選びましたが、あまり良くなかったでしょう。早おさまりを目指した方が良かったでしょう。
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少し勿体無いかもしれないが、カタツキから動かす方が良かったかもしれない。
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白1.3あたりでおさまっておいて白としてはゆっくり打つ他無い気もする。
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実践白は66の三々からの手を目指していたのかもしれないが、ここには大きな罠があった。
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仮によくある定石を選択してしまうと、黒6の手で白は困ってしまう。ある意味でこの碁のテーマは定石選択ということになるかもしれない。
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その為白は渋々70と外からアタリを打つコースに切り替えたが、これは大損である。この辺りで黒の優勢がはっきりしたのではないだろうか。
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白は下辺を固めるために72.74と下辺に連続して手を進めたが、これは黒は対して怖くない。右辺を打って中央を固めておいて黒十分である。
その理由としては…
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実践でも登場したのだが、1.3とツケキリをすることで簡単に荒らすことができるからである。
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その後下辺のツケキリから打ち進めたが、白は一向に反撃の糸口を見出せずにいた。
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そこで黒さ碁を決めにいくつまりで、107のツケからヨセることにした。
これは場合の手であり、常時使える手ではないため参考になるかどうかは微妙かもしれない。
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白は反撃は難しいとみてわかりやすい変化を選んだ。この局面はXでもポストしたが、左辺に黒から面白い手筋あります。
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実践はこの125のデでした。
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仮にこの手に無理矢理対応しようとすると、黒9までで白の潰れになってしまいます。手としては黒5のキリ返しがうまい手筋ですかね。
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最後の勝負手とでもいうかのように、白は中央で仕掛けてきましたが、ここにも黒には幸運にも反撃の手段が残っていました。
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白の主張としては黒157は打てないでしょ?というものであったと推察できるが、実際はハザマが少し気になるものの黒は頑張ることができるのである。
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165が右と左を見た両睨みのいい手でした。
これにより白はどうしようもなくなってしまいました。
こうなってはヨセまでいく碁ではなくなってしまいました。
この碁はこのあともう少し打ち黒の中押し勝ちとなりました。
簡単な振り返りとしているので、このくらいにしたいと思います。
あとがき
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