オイパラ不動産日記🐰7日目(裁判物件マジ勘弁編)
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前回の崖物件と平屋物件についての続報である。前者はなんと売れてしまったらしい。
購入者はおそらく投資家ではないと思われる。きっと居住目的だろう。かなり険しい坂の上の物件だが、景色はたしかにいいので実需ならウッカリ買いたくなるのもわからなくはない。
地震が来て崖下の擁壁が壊れたりしたら、めちゃくちゃ修繕費かかるのを分かって買っているだろうか。たぶん分かってないだろうな。
実はこの物件については既に見送りを決めており、買われていてもさして悔しくもなんともない。
というのも崖物件付近はやたら家賃の安いエリアなのに、売却と同時に月8.5マンの賃貸募集もかけており、いくらなんでも強気すぎると感じていたからだ。
最寄駅から徒歩5分のところに月6マンくらいの戸建てが普通に見つかるのに、いくらリフォーム済みとはいえクッソ急な坂道を上がらなきゃいけない徒歩15分の家を借りるか?って話である。
つまり、この募集家賃は物件価値を高く見せるための撒き餌のような気がしてならなかったのだ。巧妙に崖を見せないようなつくりといい、いかにも罠くさい家なので、とても手を出す気にはなれない。購入者の息災を祈る。
後者の物件については近隣トラブルの有無も営業マンに確認していたところ、なんと近所の住人と十年来の裁判中という情報が舞い込んできた。こういうことがあるから、物件については慎重かつ根掘り葉掘り訊かなくてはならない。
よほどの悪質業者でなければ訊かれたことにはたいてい答えてくれるが、告知義務の無いことに関してはちゃんと突っ込んで訊かないと教えてくれないことがあまりにも多いのだ。
といっても、不動産というものは細かいことまで全て伝えるのはほぼ不可能であるし、相手も商売なのである程度仕方ないことではあるのだが、それにしても裁判情報が後から出てきたのには驚いた。
また、こちらからは何も言ってないのに売り主側から60マンの値下げを申し出てきた。よっぽど手放したくて仕方ない内心がヒシヒシと伝わってくる。
家から一時間以上掛かるボロ物件なのに、金を払ってまで近隣トラブルの最たるものである裁判沙汰に巻き込まれるのはまっぴらごめんである。
返す刀で営業マンにもすぐさま断りを入れた。彼としてもこちらが態度をハッキリしたほうが次へ向かいやすいだろうと気を遣ってのことである。
それにしても営業マンから続報LINEが届いたのは22:00を過ぎていたので「いつまで仕事しとるん?」と少し気の毒になった。不動産は業界全体がブラックと聴いたことがあるが、あながち嘘でもなさそうだ。
よって、購入検討対象であった2件ともご破算となり無事振り出しに戻ったわけだが、全く損をせずに濃い経験を得られたため良しとする。これも充分な成果であり、前進といって差し支えないであろう。
次回につづく
お酒を飲みます