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「過去の決断に不正解は無い」3年・小坂亮介

平素よりお世話になっております。
東京理科大学経営学部の小坂亮介と申します。

前回の大岩の投稿が、かなりユーモアあふれる
内容だったため感心してしまいました。
また、彼があんなにも負けず嫌いだということは
知らなかったので、部員の新たな一面を
見ることができる良い取り組みだな
と思っております。

さて、私にはあまり好きではない
一連のやり取りがあります。
「東京理科大学でサッカーやっています」
「理系なんだね」
「いや一応、経営学部でして、文系なんですよね」
「理科大サッカー部って強いの?」
「まあまあですかね、強くはないです」

今回は、こんなやり取りを入学してから
1000回はしてきた、私のサッカーに対する
取り組みについて、お話できれば
と思っております。
最後まで目を通していただけると幸いです。


高校

15年4月 法政大学第二高等学校に入学。
スポーツをする上であれほど恵まれた環境が
整っている高校は中々ないと思う。
自分たちの1つ下の代から共学になったことは
少し許せない部分ではある。
が充実した三年間を過ごした。

ある程度の自信をもって
サッカー部に入部した。
しかし、同期は上手な人だらけで
先輩たちは体がでかけりゃ技術も高く
手の届かないような存在で
現実を思い知らされた。

そんな人たちの中でも、自分には
他の人にはない力があったと思う。
それは、何かを犠牲にしてまでも目標に対して
愚直に取り組める力

自分は身体的にも恵まれているわけでも
サッカーのエリート街道を突っ走ってきた
わけでもなかった。
とにかく泥臭くやる、それが周りに追いつき
追い越す唯一の方法だった。

朝練は自由参加だったが、
とりあえず毎朝参加した。
練習後の自主練習も
グラウンドが閉まる20時まで行った。
精神的にも肉体的にもきつかったが、
誰にも負けたくない、上手くなりたい
一心で食らいついていった。

授業中は
いかに体力を回復するか、
休み時間に弁当をどれだけ食べられるのか、
それだけを考えていた。
嗚咽しながらも限界まで
白飯を体に詰めていった。
そのおかげもあり3年間で12kg増量できた。

こんな具合で自身を追い込み続けていると、
不思議なもので人は成長する。
2年でトップチームを経験し、
3年では多くの試合に出場できた。

そんな中で、コーチからこんな言葉を
もらうことが多くなった。
「殻を破れ」
しかし、それがどういうことか
自分にはよくわからないまま
月日が流れていってしまった。

そして、選手権予選準々決勝の前に大怪我で引退。

不思議と怪我をしたことに対する
悔しさや悲しさはあまりなかった。
1日1日限界まで取り組んできたから、
最終的にどんな結果になっても
それを受け入れることができた。

'17.07.01 K2 vs 日藤B_210218

大学

18年4月 東京理科大学に入学。
法政大学でサッカーがしたかったが、
実力が足りず体育会サッカー部に入れなかった。
でも、どうしても体育会でサッカーがしたかった
サッカー選手として、もっと成長がしたかった。

そのため、指定校推薦で名前もよく知らなかった
理科大への進学を決意する。

17年の11月末に手術をして
サッカーが完全にできるようになったのは
19年の3月。
この期間は人生で一番苦痛だったと今でも思う。
ついでにめちゃめちゃ太っていた。

入部した際に、先輩に入学経緯を伝えると
「入る大学間違えているよ」
確かに最初はその通りだと思った。

本気で練習に取り組んでいる人が
ほとんどいない。
そう感じたからだ。

それでも当初はチームを積極的に
サポートしようと思っていた。
けれど、サッカーに対する強い想い
をもっている自分がプレーできない中で
二日酔いで練習に来る人がプレーできている
そんな現実に嫌気がさして、その気持ちも薄れていってしまった。

「理科大レベルでサッカーを本気でやってもしょうがない、ダサい」
そういう雰囲気がチーム内にはあったと思う。

けれど、一度もプレーしていない1年坊の怪我人の
言葉、行動にチームの雰囲気を変えられるほどの
説得力はなかった。
もどかしさを抱えながらリハビリを続けていた。

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待ちに待った復帰。
自分が行ったことは、サッカー、練習に対して
いかに本気で取り組んでいるかを示すこと。
1人でもそういう人がチームにいれば、
影響される人は少なからずいるだろう
そう考えた。

だからこそ、空きコマ、放課後に学校のジムで
筋トレしていることや
オフに社会人チームでサッカーをしていること
グラウンドの隣の公園で
1人ボールを蹴っていることなども
あえて伝えるようにした。

「理科大で本気でサッカーをやることはダサいことじゃない」
1人でも多くの部員がそう思ってほしい
ただそれだけだった。

そのようなマインドでいると、
練習でも試合でもチームが勝つために
成長するために
どういうプレーをするべきか
どういう声掛けをするべきか
という意識に自然となっていった。

高校時代は、声を出さないと自分が困るから
というような考え方だったし、
いかに自分がミスをせず
チームに迷惑をかけないかなどを考えながら
プレーしていたと思う。

そういう殻の中に高校では
閉じこもっていたのだと
コーチからの言葉の真意を
大学でも諦めずにサッカーを続けてきたことで
理解することができた。

アンブロチャレンジ2019 新人戦準々決勝 '19.12.08vs桜美林大学_210218

ラストシーズン

これから理科大サッカー部に入る選手が
自分と同じ質問をされた時に
胸を張って「理科大サッカー部は強いですよ」
と心から言える、より多くの人が
サッカー選手として成長するため
理科大サッカー部を選ぶ
そんなチームになってほしい。
それが願いだ。

昨年は満足いくような活動はできなかったが、
そのようなチームに間違いなく近づいている。
残りの1年弱を全力で取り組み
後悔のない日々を過ごし
チームに新たな価値を残せる
そんな選手でありたいと思う。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
続いてはすぐにボケたがる同期の前田です。
無類の筋トレ好きで知られる彼の
アツイ一面が見れるはずなので必見です。
楽しみしていてください。


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