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津阪東陽「杜律詳解」全釈 覚書 津阪東陽とその交友

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#頼春水

覚書:津阪東陽とその交友Ⅰ-安永・天明期の京都-(8)

覚書:津阪東陽とその交友Ⅰ-安永・天明期の京都-(8)

著者 二宮俊博

儒者―那波魯堂・皆川淇園・頼春水・古賀精里・藪孤山・柴野栗山

 ここでは先輩の儒者に贈った詩を取り上げる。ただし、これらの作は詩友と贈答応酬した作に比べると、おおむね面白味には缺ける。概して相手の学問人品を称えることに終始しているからである。

那波魯堂(享保12年[1727]~寛政元年[1789])

 『日本詩選』の作者姓名に「那波師曾 号魯堂。播州の人。帷を京師に下す」と

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