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首脳、怪談。

はい。どちら様もこんにちは。miriamです。選挙も終わり、前と変わったところもあり変わらないところもあり・・・ですが、まあ、これまでと同じように生きていけばまず間違いないと思われます。極端な野望・・・例えば、新車のフェラーリを現金で買いたい、とか、3つ星ホテルでホテル暮らしをしたい、とか、シャネル・スーツをパジャマにしたいから何枚か買いたい、とか、思わなければ。

岸田さんが首相に就任し、これからいろんな国の首脳と会談することになるんでしょうね、いろんなテーマについて。なんせ世界中に問題のタネは尽きませんから。各国の首脳が会ってお話しすることを、「首脳会談」と言いますが・・・首脳会談・・・首脳会談・・・首脳・・・怪談・・・首脳、怪談。首脳・・・怪談???

・・・本欄をご覧の方だけにひそかーに白状いたしますが、実は私は小学生のころ、「首脳会談」を、首脳「怪談」だとばかり思っていたというあんまり明るくない過去がございます。

なんとなーく、いろんなお国のエラーイ人たちが難しい問題についてあーのこーのとボケたりツッコんだりするんだろうなー、というイメージを抱いてはいたのですが、じ・つ・は・・・それぞれのお国にむかーしから伝わるオソロシイお話を、国のトップの方たちが話し合い、よりビビった方が負けで勝った国のトップさんの言うことを聞かないといけない、というルールがあり、これは国民にも広く協力してもらわないと、とてもじゃないけどトップさん個人の知っていることだけでは勝つことはできない、というわけで、 【あなたの周りで起きた怖いお話、オソロシイお話を教えてください】と書かれた立て札とともにわが国では永田町や渋谷や新宿・・・その他地方の大都市に郵便ポストとは違う黒いポストが立っていたとかいなかったとか?・・・人々はそのポストに自分の身の回りで起きた身の毛もよだつお話を書いた手紙をこぞって投かんしたとかしていなかったとか・・・?

この、首脳「怪談」・・・どんなものなんでしょう。そーっと、のぞいてみましょうか・・・。しーーーっ!!声立てちゃいけませんよ。内緒なんですから・・・うふふふふ。

(ひそひそ声)「はい、ワタクシ、レポーターの〇✕でございます。・・・こちら、今回の首脳「怪談」会場の某国にある国際会議場でございます。議場は美しい花々で飾られ、この国の民族音楽なども流れておりまして、華々しい中にも厳かな雰囲気に包まれております・・・。おや?あれは・・・毛布とクッションが大量に運ばれてきて・・・簡易ベッドもありますねー。入ってきたのは『国境なき医師団』の医師と看護師の皆さんですか。レポーターの事前取材によりますと、『紛争地域での仕事が忙しいというのに何でこんなところに来なきゃいけないんだ』という文句が聞かれたそうです。どんな仕事が待っているのでしょうか。レポーターも首をかしげてしまいます。・・・さて、ここでこれからどんなコワイことが話し合われるのでしょうか。各国の記者やカメラマンは今か今かと首脳陣の登場を待ちわびております。」

(そこへどやどやと登場した各国首脳陣。和やかな中にも緊張した雰囲気が流れます。みんな一様にニコニコと笑顔)

レポーター「あっ!首脳陣が議場に現れました!みなさん、最高の笑顔ですねー。和んだ感じがこちらにも伝わってまいります!日本の○○首相の姿・・・A国の$#&大統領の姿も見えます!おお、某国の〇△首相も!みなさんどこか歩きづらそうに見えるのはやはりアレのせいですかねー。腰のあたりがやっぱりモコモコして見えますねー。女性のスカートの下にもやはりアレがあるんでしょうねー。どうやらもしもの時のための準備は万端なようです」

※「アレ」とは、首脳がそれぞれ下着の中につけている「大人用紙オムツ」のことであります。「コワさのあまりチビってしまった」時のための対策の一つです。一国のトップともなるとこういう時のエチケットも問われるんですねー。さすが首脳陣。一般国民とは違います。うん、うん。

レポーター「さあ皆さん、席にお着きになりました。隣の方と談笑している姿も見えますねー。・・・おや?日本の首相のそばに・・・あれは首相補佐の方?2人いますね。どうしたんでしょう。何かあったのでしょうか。」

首相秘書官W「・・・総理。『お菊井戸』の話は過去5回ほど使われたことがあるようです。ここは、避けられた方が無難かと。」

日本の首相「そうかね。・・・う~ん・・・『牡丹灯籠』の話は中国が起源だという話もあるようだなぁ。ここはどう出るべきか・・・」

レポーター「議場の照明が消され、それぞれの前に立てられたロウソクに火がともされました。何やら『百物語』のような感じもしますねー。おや?G国の首相・・・どうなさったのでしょうか。落ち着きなく、周りを見回しておられます。」

カーン!!(ゴングの音)

レポーター「始まりのゴングが鳴りました!なぜゴングなのかレポーターにもわかりませんが、建設的な意見の交換ができるのか?会談が始まりました!」

【以下、副音声・・・じゃない、通訳官を通して語られている(レポーターのセリフは除く)という設定ですので、そこのところよろしくお願いいたします。<m(__)m>】

G国首相「あーもう!何でこうなるのよ!怖い話はやめにしてくれって国連でも発言したのに!あたしそういうのダメなのよ。夢に見たらどうしてくれんのよー!!」

D国大統領「チッチッチッ・・・お嬢ちゃん、ここはそういうことを話すところなんだぜ。コワけりゃ帰っておネンネしてな、ベイベー☆」

G国首相「何ですってぇ!?だーれが『お嬢ちゃん』なのよ!・・・わかった。そんなこと言うと、アンタのとこの物品の輸入関税安くしてやんないからね!」

D国大統領「ゲッ!そんなこと言うか!?そりゃないだろー、あれだけ何回も頼んでるのに!アンタの前の首相からはいい返事もらってんだぜー!」

G国首相「フン!知ったこっちゃないわよーだ!べーーーー!!」

レポーター「どうやらすでに場外乱闘は始まっているようです。どうなるんでしょうか。・・・もっとも、G国首相、あれだけの気の強さがあればそこら辺の幽霊やゾンビくらいは余裕でやっつけられそうな気が、レポーターにはいたします・・・お!開会宣言は・・・やはりというべきか、A国の大統領ですねぇ。国としての歴史が浅い割には自己主張の強いことで知られ、『世界の警察』を名乗るA国。その大統領が、高らかに開会宣言をされました!!さあ、最初はだれが口火を切るのか?ああっ!あれは・・・F国の首相ですね。どんなお話を聞かせてくれるのでしょうか?」

F国首相「実は・・・わが国には昔、『突き落としヘザー』というそれこそ悪鬼のような犯罪者がおりましてな・・・」

C国首相「・・・あーーー・・・その話、待った。」

F国首相「・・・どうかなさいましたかな、C国の方。よもや、もう怖くなってきた・・・とか申されるのかな?クックックッ・・・(笑)」

C国首相「ちげーよ!!こちとらその話耳タコなんだよ。100ぺんは聞いてんだよ。家の屋根の上とか、橋の上とか、湖の桟橋の上とか、とにかくそういうところから人を突き落とす癖のあるヘンタイのハナシだろーが。どんだけ長いこと一国をまとめてきたと思ってんだよ。極東アジアのどっかにあるセコイ島国のように、猫の目みたいに首相が変わる国とは違うんだよ、こっちはよ!!」

「ああっ!!日本の首相が立ち上がり、C国首相に向かって何か叫びかけたようですが・・・ここはこらえましたか・・・う~ん・・・大人の対応ですねぇ。何か思い当たることでもあるんでしょうか?」

・・・・・・・・・・・・・約2時間後・・・・・・・・・・・・・

日本首相「・・・驚いた男は走って走ってようやく逃げることができたのですが、道の端っこに明かりがついているのを見るとそちらへ一目散に駆け寄りました。それはおそばの屋台で、店主は黙々と使用済みのどんぶりを洗っています。」

B国大統領「・・・ゴクッ・・・(つばを飲み込む音)」

G国首相「なによー!なによー!なんなのよぉ!!あーもうやだぁ!!(テーブルの上に用意された毛布を取ってかぶり、クッションを抱きしめる)」

日本首相「・・・男は店主に向かって言いました。『た・・・た・・・助けてくれぇ!』店主は男に背を向けたまま答えました。『どうかしたんですかい、旦那?』『バ・・・バケモノだぁ!』『バケモノ・・・ですか?そりゃまた、どんな?』『か・・・顔が・・・顔がないんだよ!!』『顔がない?それはもしかして・・・こんな感じじゃなかったですか?』そういうと店主は男に初めて顔を見せました。その顔は・・・さっき会った娘と同じ、のっぺらぼうだったのです!!」

E国首相「Ohーーーーーー!!Jesus!!」

G国首相「・・・バタッ(気を失って倒れこむ)」

レポーター「(ひそひそ声)はい!こちら〇✕です!ここへきて『国境なき医師団』の動きが活発になってまいりました!ショックのせいでか倒れこんだG国首相を看護団がベッドへと運んでいきます。もうすでにベッドは5床ほど埋まっており、貧血のせいか点滴を受けている方も見られます。血圧を測ってもらっているのはB国の大統領ですねー。あ、この方もリタイヤされるようです!あと残っているのは・・・日本の首相とA国の大統領ですが・・・これだと首脳会談ではなく「怪談」のバトルロワイヤルではないか、という気が私にもしてまいりました!」

A国大統領「はあ・・・はあ・・・はあ・・・フ・・・フフフフフ・・・私はほかの国の首相とは違うぞ・・・Never ・・・Never give up!!」

レポーター「さすが世界の警察、A国の大統領です!負けん気が強い!このあたり、開拓者魂が見えますねー。肩で息をしているものの、リタイヤする気はみじんもないようです。・・・ん?気勢を上げるA国の大統領にそーっと近づく2名の人影が・・・あれは先ほどの日本の首相秘書たち!1名が手に持っているのは・・・こんにゃく・・・?それともう1名は・・・小さなうちわ・・・〈祈りは、こころ。△〇仏壇店〉と書いてある・・・あれは仏壇用の小さなうちわです・・・いったいこれから、何があるのでしょう?」

(A国大統領にそっと近づいた首相秘書W、うちわで大統領に向かって風を送る。フッ、と消えるロウソク)

A国大統領「OHーーーーーーーー!!」

(首相秘書Y、竿の先につけたこんにゃくを大統領の顔に近づけ、頬を・・・)

(ぺっちゃ~~~~~ん・・・)

A国大統領「Ohーーーーーーー!!my Godーーーーーーーーー!!」

レポーター「おーっと!A国大統領、とうとう倒れこんだ!!」

カンカンカーン!!(ゴングの音)

審判の第3国首相「試合、終了!!勝者、日本国首相!!」

(わあっと沸き立つ日本の関係者。拍手の渦にたかれるフラッシュの音。両手を高々と上げた日本の首相の顔がいろんな角度から光る)

レポーター「こちら〇✕、今、試合が終わりました。勝ったのはわが国の首相です!・・・試合?えーと・・・会談じゃなかったっけ?え?怪談?ちょっと資料見せて・・・(レポーター、資料を読み込む)」

日本首相「やりィ♪ねえねえS君(A国大統領のあだ名)、勝ったらなんでもお願い聞いてくれるんだよね?君んちの牛肉とオレンジさぁ、おいしいんだけどちょーっとお値段、お高めじゃない?もうすこーし、安くしてくんない?お願いっ☆」

A国大統領「・・・か・・・考えとくよ・・・」

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・・・みたいなことを、空想してはうふふと笑ってみんなから不気味がられている子供だったのです、昔から、私は。突っ込みどころはいっぱいあると思いますが、一応書いておくとこのオハナシはフィクションで、実際の国、登場人物は全くの創作です。

ここまでお付き合いいただきました方、お疲れさまでした。最後まで我慢強く読んでくださって、ありがとうございます。<m(__)m>・・・読み返してみて思ったのですが、1国のリーダーを名乗るには頭の良さだけではなく他人を納得させるだけの演技力も必要なようです。誰とは言いませんが、棒読みでセリフを言われてもイマイチ心に響きませんもんね。(^^ゞ

長くなりました。今回はこのあたりで・・・。またお会いできる時を楽しみにしております。miriamでした(^^♪

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