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宇宙~戦艦~ヤ~マ~ト~(^^♪①

はい、こんにちは。miriamです。今回は、私の大好きなアニメについて少々語らせていただきたいと思います。小学生のころから今に至るまで、変わらず大好きなのがアニメーション。父には「そんな『マンガ』、クソが見るものだ」と言われながら今日まで来ましたが、今そんなこと言ってると世界じゅうから石を投げられるよ、おとーさん。(「鬼滅の刃」の、世界じゅうでのあの人気を見よ!!)私がアニメ好きになった原点は、「♬さらば~地球よ~♪旅立~つ艦は~♪」で、おなじみの、あのアニメ、「宇宙戦艦ヤマト」でございます。

最初にテレビシリーズが放送されたのは70年代でした。私がまだ小学生の頃です。その頃、我が家にはテレビは1台しかなく、子供たちのためのアニメや特撮物のゴールデンタイムは午後5時~6時ぐらいでした。初めてヤマトを見たときの感じは・・・なんでも、太平洋戦争で海に沈んだ戦艦大和がよみがえって、しかも宇宙に行くという。学校から連れて行ってもらったプラネタリウムで、宇宙の美しさに目覚めた私は、「宇宙戦艦ヤマト」というアニメを毎週ドキドキワクワクしながら見ていました。宇宙の美しさ。ヤマト内部や敵側で起こる人間ドラマ。それぞれのキャラの魅力。そして最後には必ず出てくる「地球滅亡まであと○○日」というテロップ。果たして間に合うのか、ヤマト!地球を救えるのか?私はこぶしを握り締めて楽しみにしていました。・・・ただ。ヤマトの放映時間と、父が仕事から帰ってくる時間が見事にバッティング。私はひたすら、父が仕事から帰ってくるのが遅くなるよう、神様にお祈りをしていました。父が帰ってきたら、有無を言わさずチャンネル権を取り上げられ、野球中継に替えられてしまうからです。「ピッチャー○○、ここはどう出るか?あっ!監督がベンチから出てきました。ここでピッチャー交代のようです。次は〇✕ですかね・・・」などというアナウンサーの声を聴きながらビールをグビグビやっている父の姿を苦々しく見つめながら陰で泣いたのも幾たびだったでしょう。「ああ・・・今頃はデスラーの攻撃を受けているのかしら・・・見たい、見たい、見たい!30分くらい野球見なくたって死にゃしないだろうに、あのクソオヤジ~!!野球ならラジオで聞けるじゃないかー!」・・・そりゃ、そうです。地球が滅亡したら野球どころじゃなくなるんですから。野球なんてヘタな映画より長くやってんだから、30分くらいテレビを子供に明け渡したっていいじゃないかぁ。・・・でも、うちではそうはいかなかった。うちの法律は、父だったからです。我が家の専制君主。あのヒトラーも裸足で逃げだす独裁者。それが父でした。

さて、それから。叔父貴に次の劇場作品、「さらば宇宙戦艦ヤマト―愛の戦士たち―」を観に連れて行ってもらった私は、ますますどっぷりとヤマトにはまり込みました。父や母にどんなに叱られても、せっかく集めたグッズを全部捨てられても、アニメ雑誌を燃やされても私の熱は冷めず、(アニメ雑誌は、あとでバックナンバーを買えばいい、という知恵がついたのはもう少し後のことです)もう一度映画を見に行きたい、と思いつつ、日は過ぎました。・・・ヤマトは沈んでしまった。もう2度とよみがえることはない・・・。ヤマトロスに陥った私に、「ヤマトの特番がテレビで放送される」という情報が届きます。今のようにブルーレイもDVDもなかった当時は、記録するというとテレビの前にラジカセを置いてテープに録音する、そういう方法しかありませんでした。父の前に土下座してチャンネル権を譲ってもらい、家族には絶対にしゃべらないこと、物音を立てないことをお願いして、録音が始まりました。

が・・・私も含めてなんですが、人って割とすぐ言われたことを忘れてしまう・・・というか、ついつい、話しかけたり物音を立てたり、してしまうんですよね。その人が悪いわけじゃないんですが、「お父さん、早くお風呂に入ってよー」という母の声とか、冷蔵庫を開け閉めする音、物を落とした「ガタッ」という音・・・それらが聞こえるたびに、私はヒヤヒヤ。そのうえCMが入ると、それをカットするためいちいちラジカセの一時停止ボタンを押さなければならず、「カチッ」という音が何度入ったでしょう。

そうしてやっと番組は終わったわけですが、あとで録音したテープを聞いてみたら・・・なんと、一番うるさかったのは、私自身だったのでした。ラストシーンで感動のあまりすすり泣く声や、鼻をすすり上げる音・・・ひとに「静かに!」と言っておきながら、一番騒音を立てていたのは、自分だったのです。

それからも、「さらば宇宙戦艦ヤマト」で沈んだはずのヤマトは幾度もよみがえり、さすがに私も「ここまでしてお金儲けしたいのかなー、N崎さん・・・」と思うようになりました。アニメ雑誌を見れば、何度死んでも生き返る乗組員たちや死んだはずのキャラが実は生き残っていた・・・というパロディーが載っていて私を大笑いさせてくれました。

そんな思い出のあるヤマトですが、リニューアルしての製作が始まりました。「宇宙戦艦ヤマト2199」です。長くなりましたのでこのお話は次回に譲ることにいたしましょう。ここまで私の思い出話にお付き合いいただき、ありがとうございました。願わくば、次のお話にもお付き合いくださいませ。それでは・・・See  you !! 

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