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無冠のヌー

散歩をしていたら沈丁花の匂いがした。つい先日までは白木蓮の香りがしていたのにと思い至って、ずいぶん鼻が効くようになったことに気づいた。ワイヤー矯正のおかげで口が閉じるようになり鼻呼吸になったおかげだ。30代になっても身体は変わる。

昨日はKing Gnuのドームツアー最終日、はじめてのライブビューイングなるものに参戦した。
現地に行けないことがしこたま悔しかったが、それでもリアルタイムで音を浴びれるのは嬉しい。

今年に入り唐突にKing Gnuにはまり、殊更常田にはまり常田になりたいと喚き散らす楽しく辛い日々がはじまってしまった。
根がネガティブなので、森羅万象あらゆる物を比較対象としてしまい、推しも例外なく自分と比べて自身の未熟さに落ち込んでいる。難儀な性格。
昨日なんかオンライン配信で12万人視聴していたらしい。日本でのツアーが終わって海外にもいく。そんなロックスターと自分を比べてどうするんだ落ち着きなさい。お茶でも飲みなさい。

今回のアルバム名、「THE GREATEST UNKNOWN」偉大なる無名。
歌詞でもメンバーの投稿でも「有名無名関係ない」「誰がどう言おうとU R MY SPECIAL」などと言ってくれとおり、好きです、労働がんばりますと曲を聴くたびに決意を新たにしているけれど、それはそれとして自分のちっぽけさに打ちのめされている。この人たちは弛まぬ努力をしているのに、私はいったい何を。

KingのGnuさんたち、日本のエンタメ背負って見せられない苦労も面倒だと思うこともやり切れない想いもあるかもしれない、しれないが、そんなものがあったらそれはそれで人間味のスパイス、更に好きです、まだ日本に居てね。

何を言いたいのだっけ?

おそらく、承認欲求を持て余して、ひとかどの人間になりたいという願望だけは一人前で、何かしなければと焦ってはいるけれど、日々の生活にやられ仕事以外の時間は全部回復の時間にあててしまっている。あててはいるが回復しきれず人生に負けている感がある。

仕事は出来なくても何も華々しくなくても、できる限り誠実に生活していこうとは思っている。だからまだ大丈夫な気がしているけど、辛いもんは辛い。辛いからお茶を飲む。暖かいの飲みます。

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