夢を実現した

8/28
絶望的な気分で起床した。毎日平均して3〜4時間は音楽の勉強をしているのに未だ結果も実績も手に入れられず、ただ成長だけを重ねて「成長は確実にしているのにそれが他者から評価されない」という痛みに襲われた
でも、音楽業界での実績0の人は山ほどいて皆必死になって少ない仕事奪い合ってるのに更にAI作曲家とかいうクズどもの台頭のせいで超戦国時代。俺には一生かかっても無理なのかもしれないとそんな事を考えてしまっていた

朝起きてしばらくしてスマートフォンを見た。
そうすると普段見ないような通知が画面上に表示されていたのでタップして目を通すと
映像制作をしている方から自作映像に付けるポップ調の可愛い曲を作って欲しいという依頼が来た。どうやら、俺の作った可愛い系の曲を聴いてくださって依頼を下さったらしい。
その依頼主さんは企業から依頼がガンガン来るような活動者で何で俺に依頼をするのか理解が出来ないような活動者だった。
当然「受けない」なんて選択肢は無かったし、依頼が来た時点で本当に嬉しかった。嬉しいという言葉じゃ言い表せないほど。だけど、同時に恐怖も湧いた。だって、そんな凄い人の映像に俺の作る曲が合うなんて想像が付かない。もし期待に添えなかったら俺の心はぶっ壊れる事なんて想像に容易い。
そんな幸福と重圧の狭間で使用用途の確認や要望やイメージのすり合わせなどを済ませて、遂に制作に取り掛かった。
本当に納期ギリギリとかになってしまうのだろうなと思ってたけど、何故か、本当に何故か恐ろしいほどトントン拍子に作業が進んでく。3日でメロディとコード進行だけを作ってラフとして送る予定だったけどラフは1日で作り終わって
シンセでの可愛い音作り、メロディ、コード進行、ドラム、ベース、どんな音をレイヤーするか。曲そのものを作る作業が2日で終わったそれは俺が適当にやったとかではなく寧ろ1音も妥協してないし、0.25拍単位で音がぶつかってないかとか確認すらしていた。何でこんな淡々と進んだのかは今考えたら分かるけど、以前に死ぬほど可愛い系の曲の作り方のコツを勉強したからだなと思った。
その時から最初に感じていた重圧は薄まっていた(緊張感はあったけど)
そうしてラフ、完成版の提出をして確認してもらい一度修正をお願いされたけどしっかり対応できてOKを貰ったので遂に最も作曲家が苦しむ「マスタリング、ミックスの作業」に移った
簡単に言うと、それぞれの楽器の音量調整や音に立体感を出す事。これだけ聞くと簡単そうに聞こえるけど、この作業が恐ろしい事に作曲そのものより難しい。プロの作曲家が作曲は自分でするけどミックスは外注するほどに奥深く難しい。
それに取り掛かると薄れていた重圧が再びのし掛かると、なんとここで発熱!!!!!
7.8だーーー!!!!!この時マジで人間ってストレスだけで発熱するんだと分かった。ポカリ飲んで安静にしばらく寝たら奇跡的に治ったのですぐ作業に戻った。
ミックスの事はプロの講座とか前から見まくってたけど、安静に寝転がってた時に復習する為にまた見まくり、要点をメモした。そのメモを元に慎重に進めた。工夫したところを全て書けば10000文字くらいになりそうだから書けないけど耳と頭を人生で1番使ったんじゃないかってくらい集中して3日で終わった。なんか本当に満身創痍だった。そしていくつか作ったパターンを送ってまた修正お願いされるかな〜って思ったけど何と1発OKで無事やり取りが終わった瞬間もう、この世界の言葉では言い表せない感情に襲われた。自分の想像では嬉しくて叫ぶか泣くかどっちか何だろうなと思ってたけど、現実は布団に寝転んで天井を眺めぽかーんとしていた。でも、しばらくすると自分の成し遂げた事の凄さを理解し始めて「は?俺凄くてワロタw」と独り言を呟いた直後に少し涙を流すと言ったところだった。取引が終わったのは9/2の0時くらいでもう寝るかと思ったがあまりにもドーパミンが脳から出ているせいなのか知らないけど3時間寝れず頭痛がするのにめっちゃ幸せという人生で初めての感覚になっていた。
そして俺は1人の部屋でこう呟いた「カート、ありがとう俺遂にやったよ😭」とただのキチガイなんだけど、カートコバーンっていうこの世に存在する全てのアーティストの中で最も尊敬している人がいて、その人はもう死んじゃったんだけど、カートが生前のインタビューで「音楽で最も大事なことは、良い音楽を作ることに挑戦すること、諦めないこと。見た目とかは関係無く、ただどう聞こえるか」っていうインタビュー動画があるんだけど、心が折れそうになったらそれをひたすら見ていてだから、カートにありがとうって言った。

初めて自作曲を作ってから約5ヶ月。5ヶ月で実績作るとかお前運だろ?と同業者から問い詰められそうだが、俺は恐らくこの5ヶ月間で専業のプロを除いたら世界で1番音楽に向き合っていたんじゃないかって思えるくらいには努力をしていた。
学校、バイトをやりながら5ヶ月で700時間は勉強したしがむしゃらにやるのでは無く自分に何が足りないかをプロの音楽を聴いて探して見つけた改善策を試したりしていた。
そして1番やばかったのは6月で作曲してないと禁断症状が出て授業途中で抜け出して帰って1日中作曲するとかもあったり、38.8の発熱して息切らしながらメロディをキーボード叩きながら作ったりするような人間だから、少なくとも生半可な覚悟で始めた人にはまず負けるわけねえよなと今考えれば分かる。
独学でコネもつても一切無しでたった1人で実績を作る事が出来たのは我ながらマジでイカれてると思う。本当にすごすぎる。
だけど、天狗にならないようにする。なったらそこで成長は止まるから。そもそも作曲を始める後押しをしてくれたのは風音さんだし、気持ちが折れた時に心を助けてくれたのは鏡花さんだから2人にはマジで頭があがらないです。
生きる意味を一度無くした人間が音楽で生きる意味を見出せた事に深く感謝してる。高校の時好きな女の子と楽器屋で作曲の教本を見ながら「作曲とかできたらいいよねー。」「分かる。俺もやりたいな。」みたいな会話をしたのを覚えてる。もしまた話す機会があれば自慢したい。

これから夏休みが終わるまではとりあえずゆっくり過ごそうかなと思います。コード理論をもっと深く学んで、ピアノを練習して、絵を少し練習して、気が向いたら自作曲作ってみたいなとにかく、1番大きな目標を叶えたのでねゆっくりとした日々をしようと思う。
なんか疲れて読みにくい文章になったかも!

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