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深い 深い 森の淵 暗闇から目を覚ませば 混沌という深い森 自分が誰かも定かでなく、大地を踏む足さえも頼りなく 只 両の手に収まる髑髏だけが 確かな存在であるように 苔むしたその双眸で 私を見つめ語るのだ ヒトデナシ 人であったヒトデナシ 思い人はソコニナシ 此処にいるのは 人をやめた 自分迷子の ヒトデナシ 逢魔が刻 白髪の幼女 ケラケラと笑う 窪んだ双眸 歪な微笑 魂喰いつくす蟲の群れ 戯れ 新月 弔いの道行を 木霊 上げた腕は 何処へ 掴んだ希望は何処へ 見