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【やさしい】不妊症を疑うとき【不妊症ガイド】

たなかゆうすけです。

不妊症のやさしいガイダンスです。

ラジオも投稿していますが、この辺りの内容です。
ホントに最初のラジオなのでぜんぜんこなれてません!
正直出来はアレなんですが、一緒に聞いてもらえると少しうれしいです。


私は不妊症ですか?

妊娠をチャレンジしているけれど、なかなか妊娠しない。
そんなときに、ふと『私は不妊症かも?』と思う時があるかもしれません。

不妊症の定義とはなんでしょうか?

日本生殖医学会の定義によると、

1.生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにも関わらず、妊娠の成立を見ない場合

2.明らかな原因が存在するとき(妊娠のために医学的介入が必要な場合)には、不妊期間の長短に関わらず、不妊症と診断して差し支えない

とされています。

日本生殖医学会っていうのは、日本の生殖医療(不妊治療)の一番大きな学術団体です。
まあ、なんかエライ人たちの集まりですね。
なにごとも基準がないとめちゃくちゃになってしまうので、まあこんなところがいいんじゃないのと決めてくだすっているわけです。

閑話休題、先ほどの定義ですが、まさに学術団体!って感じの文章ですね。
…いや、悪いなんて言ってませんよ。マジで。

ただ、ちょーっとわかりにくいかもしれないので、少しエッセンスを抜き出してみましょうか。

1.生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにも関わらず、妊娠の成立を見ない場合

2.明らかな原因が存在するとき(妊娠のために医学的介入が必要な場合)には、不妊期間の長短に関わらず、不妊症と診断して差し支えない

ここには、3つの大事な要素が含まれています。
『年齢』と『不妊期間』と『原因』です。

これらについて少し見ていきましょう。


『年齢』

えっ、年齢だけで不妊症ってことになっちゃうんですか?

…まあ、実際はそういうわけではないんですが、年齢は大きなファクターです。

これについては、別項で改めてお話することにしましょう。
サラッと流していい内容でもありませんので。

実際、日本生殖医学会では、不妊症の検査を推奨する基準を年齢で分けています。

35歳未満は、1年の不妊期間で。
35歳から39歳までは、半年の不妊期間で。
40歳以上はすぐにでも。

ここからも、年齢が大きなファクターであることは読み取れると思います。


『不妊期間』

さて、今しがたも話題に上がりました不妊期間ですが、不妊期間とはいったい何ぞや?

これは、避妊なしで性交渉(いわゆるセックス)を行っているのに、妊娠にていない期間を指します。

赤ちゃんを積極的に作ろうかなとか、タイミングをしっかり合わせて、というのはこの定義には含まれていません。

単純に避妊をせずに性交渉を行っているのに妊娠していない期間です。

いまあなたが妊娠していないとして、避妊をやめたのはいつでしょうか?
そこから今までが『不妊期間』です。

基本的には、1年間の不妊期間があれば、不妊症です。

昔は2年の不妊期間ともっと長かったのですが、女性の晩婚化や、キャリア形成指向により女性の妊娠する年齢が上昇していることなどを受けて、より早期に適切な不妊治療を受けることにつながるとの期待を込めて変更されました。

ちなみに、世界保健機関(WHO)、欧州生殖医学会(ESHRE)、アメリカ生殖医学会(ASRM)でも、1年の不妊期間を定義としています。
こういった国際的な流れも、定義変更の一因となっています。

ややこしい話ですが、先ほどの、
『35歳未満は、1年の不妊期間で』
『35歳から39歳までは、半年の不妊期間で』
『40歳以上はすぐにでも』
というのは、不妊症の検査を推奨する基準であって、不妊症の定義ではありません。


『原因』

年齢と不妊期間と見てきましたが、これらは比較的わかりやすいものでした。

日本生殖医学会は、明らかな原因があれば不妊症ですよと言っています。

明らかな原因ってなんでしょう?
それって自分でわかるものなんですか?

…ご自身でもわかるものはありますが、わからないものもたくさんあります。
なにより、不妊症ですよと『診断』するためには、医師の判断が必要です。

原因は大きく分けて、排卵の問題、受精の問題、着床の問題に分けられます。
排卵の問題は、月経周期の異常として表れることが多いため、自分でもわかりやすいものの一つです。
受精や着床の問題は症状が自覚できないケースも多く、自分での判断は難しいです。

でも、疑わないと始まりません。
どんなきっかけから『私は不妊症かも?』と疑えるでしょうか?


…ということで、次は

『思い当たるフシはありますか?』
不妊症を疑うきっかけとは?

というお話をしていこうと思います。


おわりに

なにかきっかけがないとなかなか医療機関の受診なんかされないですよね。

このテキストがそのきっかけになればと思い書いております


妊娠を希望される皆様が、幸せな結末へたどり着けますように…

たなかゆうすけでした。

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