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壁に向かって話す感覚

木之元清士朗です。彼女に言いたいけど言えないことばっかりを吐き出し口がないからここに書きます。

彼女に別れたいと思っているという旨を告げられました。理由は全て僕が彼女にいつも助けてくれ、とか助言してくれ、とか求めてばかりで、自分はというと気分の浮き沈みが激しく彼女が忙しいときにも何もしてあげられないどころか、気分の落ち込みに追い討ちをかけてしまうことが多々あったからです。情けなくて頼りないなと猛省するばかりです。

僕はかなりの依存体質で、バンドのことで焦ってしまったりするといつだってその焦りを彼女といることで誤魔化そうとしたりする癖があります。

彼女にあまり会えない今、自分について深く考えてみると、彼女の存在があまりに大き過ぎると気付きました。いや、分かっていたのかも。

なんとなく会えてなくてぽっかり寂しかったり、あまりに空っぽな生活だからどうしても何かで埋めようとしてしまうも、結局埋まらないままで全部の行動に意味を見出せなくなって立ち行かないです。
もうどうしようもない。自立とは何か。依存とは何かを考えるとわかります。
多分依存とは今の、今までの僕自身のこと。

バンドが忙しくなってしまうと、どうしても彼女との時間がおざなりになってしまって、「今大事だから」という言葉で誤魔化したりしました。

恋愛が行き過ぎて音楽になったのに、たまに音楽と恋愛を天秤に掛けそうになってしまいます。僕はずっとそうやって失敗してきたのに。何も焦る必要なんてないのに。

別に彼女の為ならバンドだって終わったっていいし、今の僕にはラブソングを書くとかしかできないけど、それを望んでないならいつだって辞められます。元々は彼女にラブソングを書くために、ずっと続けていたのに。彼女の為なら辞められます。

それは自立でもあり、また依存の面も持っているとも思います。誰もそんなこと望んでないんでしょうけどね。

今、彼女に気軽に会えなくて気分としては、
阿修羅展に阿修羅がないようなそんな気持ちです。
人生の人生抜き。こんなのが続くなら早くお迎えが来てほしい。

ここからは懺悔ではなく彼女に向けて言えていないことを書きます。ただの捌け口でごめんなさい。

上手く自分の感情をコントロールできなくて不安定なのだってちゃんと治すし、もっともっとちゃんと大事にするよ。結婚しようね、一緒に暮らそうね。

よく行ったお店や、一緒に観た映画、そういうのもこれから死ぬまでたくさん増やそう。何回でもリバイバルしよう。好きなCDの貸し借りだってしたいし、愛してるってもっと言い合いたい。人に見せられないような2人だけの空気感や寸劇ももっとしていたいし、2人だけの呼び名とか2人だけの言語もこれからももっと増やしたい。

僕は24時間365日彼女を想って『計算と衝動』を書いた。『恋して愛してノイローゼ』、『Rumbling Demagogie』良い曲だねって笑ってくれたのが本当に嬉しかったし、京阪電車で『ここから始める思想犯罪』のデモを聴かせたのも未だに鮮明に覚えてる。それが何の意味を持つのかなんてあとからしか分かんないし、少なくともぼくが音楽を大切にしているのは、彼女を想って大切に書いたせい。何より大切なのは彼女であることに変わりはないのに。馬鹿だと心の底から思う。

音楽が救える物なんて、あまりに無さすぎる。そんなこと分かってて『計算と衝動』を書いた。シングル曲を書いた。今ぼくを変えられるのは彼女だけだし、彼女を変えるのもぼくだけであってほしい。わがままかもしれないが。

僕、頑張ってもっと頼り甲斐のある人になるからさ。精神病だって安心させられるまで治すからさ。
一緒に幸せになろう。無理なら一緒に不幸でもいいよ。兎にも角にももっと助けられるような情けなくない1人の人間になりたい。飼い犬のままだと彼女に辛い思いをさせてしまう。と、1匹で思っている。彼女が言う半人前とはこういうことか。

今、彼女は何を思っている?

僕はもはや彼女になりたい。眺めてるだけとか一緒にいるだけじゃ分からない気持ちがあるのが本当に嫌だ。全部理解して全部自分を矯正して、全部彼女の為になりたい。自分の事を大事にし過ぎてしまう、守りに入ってしまう自分を殺したい。

そんな頼り甲斐のない、本当に今彼女に依存してしまっているようなクソみたいな僕の、クソみたいな人生の、クソみたいな生活の中で出会った、一縷の望みが彼女です。僕も彼女にとっての希望になりたい。なろうと思う。その為なら何だってできます。

僕じゃあダメなんでしょうか。
世界一愛してるんだけどなぁ。本気でちゃんとした1人の自立した人間になりたいと思う。なるよ。

外野は気が狂ってるとか好きに言えばいい。気が狂ってるから。

これが言えなかったけど今思ってること全部。
甘え続けてごめんなさい。愛してるよ。

僕はまだまだ一緒にいたいです。
負担しか掛けられてないまま終わるのは嫌。

わがままばっかりでごめんなさい。

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