人生最大の成功はなんですか?

僕は高校時代、勉強に没頭した。
それは今、とても僕の幸せにつながっている。

「あなたの人生最大の成功はなんですか?」

これを聞かれたらあなたはなんて答えるだろうか。
ちょっと考えてから続きを読んでみてほしい。



僕の場合はもちろん「東大合格」。



ではなく、「今の時間がいかに貴重であるか、ということに今の時点で気づけたこと」


この時間は二度と戻ってこない。そう大学生の時に気付けたのは、本当に本当に本当に!ラッキーだった。

最近、今まで僕が2つの種類の時間の使い方をしてきたことに気付いた。
1つは「未来に備えた努力をする時間」で、もう1つは「今を楽しむ時間」
高校はほぼ前者に充てたし、大学はほぼ後者に充てた。

僕が言いたいことは、、
前者にばかり時間を使っていたら、ようやく備えが十分になった時にいくらお金を払おうが経験できない感情や体験が浮き彫りになることが、今の時点で想像できるようになった。これが人生最大の成功だということ。

例えば僕は、高校時代に一人の女性に2年半くらい片思いしていた。
それは実らなかったけど、その子とする夜中のLINEの通知音が鼓膜をありえないくらい幸せにしたし、学校で喋った日には帰りの電車でそのことばかり考えた。
その女性のことしか頭の中にないくらいの恋をしたのは初めてだったので、これがある意味では僕の初恋なのかもしれないなって今では思っている。

今でもその時を振り返るととっても幸せな気持ちになる。
そしてこれは多分お金じゃ買えない。

高校の友達とアイス食いながら教室でぐーたらする時間も大好きだったけど、お金じゃ買えない。

そんな幸せな時間を切り詰めて、言い換えれば犠牲にして、勉強に没頭した。
それはダメなことのように思える。
だけど冒頭で言った通り幸せだった。
それは今この「東大生」という肩書きが生み出してくれる立場で活動することがとっっても楽しいからだ。
勉強した過程が幸せにつながってるんじゃなくて、結果の方が占めるものが大きい。(もちろん勉強によって得たノウハウ等が今の幸せ獲得に十分に役立っているけどね)

だから僕のいう「勉強に没頭できて幸せだった」という思いに偽りはないけど、しかし結果論だと言える。
高校の時に勉強することで失った幸せと、今噛み締めている幸せを天秤にかけることはできない。なぜなら高校の時に失った幸せは文字通り知らないからだ。

結局何が幸せだったのかは当時はわからず、何が幸せな生活に繋がるもとになるのかは概ね想像がつく。
高校生に「放課後が人生でも有数の幸せだと感じろ!今してる恋は大人になってからでは味わえない感情を伴うぞ!」など言っても意味わかんないだろうけど、「勉強は後の人生を幸せにする!」というと想像がつくだろう。
だから大人は確実な方の「未来の幸せに備えた努力」を推奨する。

でもその結果、受験や就職に失敗したとしよう。
もちろんそれでも幸せになることはできるし、本当に受験や就職が幸せに影響してるかはこの際置いておく。
僕が言いたいのは、その努力のために犠牲になった「中高時代特有の幸せ」はもう手に入らないと嘆いても遅いよということだ。

だからといって、今の幸せが大事だから未来に備えるのはやめておくわ!ってなるのも違う。
そんなことすると、将来になって「あー昔はよかったな」って幸せな気分になることすらできないやろって思う。
昔を思い出して幸せな気分になれるのは、今また違うベクトルの幸せを抱えている時だけで、そうじゃない時以外は"幸せ"が"辛さ"に変換される。
例えば、めちゃくちゃしんどい人生を送ってる40歳のおっさんが10代の恋愛を思い出して「あ〜あの時はよかったなあ」と言ってる時、それは多分今の辛さを際立てることに他ならない。

「今が楽しければいい!」って言ってしっかり成功してる人もいるよね。インフルエンサーとかで多い。でも彼らは、皮肉なことにその楽しいことをやることで未来に備えることも同時にこなしてしまっているハイスペな人だ。
ハイスペかどうかもわからない僕ら学生が、本当にただ今が楽しければいいと言って聞かせるのは現実逃避に他ならない。

要するにぜ〜んぶ結果論だ。
結局後から振り返ったらあの時は幸せだったし、過去頑張ったから今が幸せだし。

じゃあどうすればいいんだよ!!

どれがその時だけの幸せなのかわからないし、幸せに繋がる努力も報われるとは限らないし!かと言って努力しないわけにはいかないし!

もうそれは、全てのことに全力で取り組む、それ以外ない。


僕がラッキーだった点は、高校時代の恋・勉強・友人関係、大学時代のゲーム・SNS活動など、全てにおいて途中で投げ出すことをしなかったことだ。
だからこそ全力でした恋の幸せを今振り返ることができるし、大学受験にも合格できたし、ゲームから学ぶこともたくさんあった。

勉強することだけが幸せじゃないし、学生時代のかけがえのない経験は必ず勉強より価値あるものになるだろう。
全力で取り組めば、の話。

最後に。

僕は高校までに恋をする機会があったら、本当に全力で取り組むことをオススメする。そして恋人関係になったとしよう。隙間時間は全力で勉強するべきだ。そしたらあなたは今の幸せも未来の幸せも両方獲得できる最強な人になれるかもしれない。もし実らなかったとしよう。大丈夫、それはあり得ないくらい大切な思い出に昇華される。それを糧に勉強しよう。

過去を美化するために今頑張って、今を最高の過去にするために、今頑張る。そして最高の過去を振り返っても引けを取らない未来を作るために、今頑張る。

あ〜、我ながら名言や。

100円で救える命があります。