真の徳とは?
ツァラトゥストラを読み進めて気になる個所を独断で切り取ってます
「喜悦と情熱」の中の題材として真の徳に(考え方)ついてツァラトゥストラが説いている。
冒頭
「真の徳(考え方)は個性的な刻印をもち、情熱の泉から生まれ、それ故にそれは喜悦となる」
一説より
「私が愛するのは地上の徳であるその中には世間知を含まれることは少なく万人共通の理性の含まれることは最も少ない」
→「天井の楽園への道しるべ」神のおきて(宗教的考え)を否定し
真の徳=地上の徳(現実の人間の情熱から生まれる考え)を肯定している、しかしその個性的な考えは当時の人々に理解されることは難しいことを語っている。
この章の結びの一説警告
「人間は乗り越えられねばならぬものがある。それゆえに君は君の徳(考え方)を愛さなければならぬ。なぜなら、それらの徳は君を破壊させうるのだから」
→真の徳(考え方)はなまぬるい習俗的徳ではなく、情熱から生まれ出て、破壊のもとにもなる。それだけに君はそれを愛して高め強めていかなければならない。
現代の現実においても世間の常識に流されていることは多々ある。
しかし、自分の情熱から沸き上がった考えを信じて力強く乗り越えていくことを強調している。ただし間違えた考え方をすると自分の身を破壊することになるという警告もしている。
そのためその考えを愛して高めて強め続けることが必要になる。
自分を信じてまずはやってみて。
そんなことを言われているように考えました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?