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高みとは・・

ツァラトゥストラを読みながら気になる個所を切り抜いて書いてます。

「山上の木」の中で考えたことを書いてみます。
冒頭
高みを目ざす「一青年を山上の木」にたとえ、電光に打たれる危険に面しながら、その志を失うなと説く。

冒頭 青年に対して説いた内容
「私が両手でこの木を揺さぶろうとしてもそれを揺さぶり動かすことはできないだろう。しかしわれわれの目には見えない風はこの木を苦しめそれを思うままに曲げる。われわれは目に見えない手によって、最もはなはだしく曲げられ、苦しめられるものなのだ。」
・人の悩みの根本原因についてツァラトゥストラが説いている
人が悩んだり、心騒がすのは、目に見える諸力によるというより、目に見えないもの、無意識な不満、欲望、人に言えない嫉妬などによるものと説いている。
現代で言えば自分の身を滅ぼす原因は自分自身になるという警鐘をしているように思えます。
さらにツァラトゥストラは青年の魂をどうして見抜くことができるのか説明している。
本文から「魂はそうたやすく見抜けるものではない。見抜くことができるのは、見抜くほうでまずそういう魂を作り出しているからだ」
・他者の心理の洞察は、こちらの心内にその心象が形成されているからである。
・人のことを理解するにはその人の心情を理解して同苦する姿勢が必要なのではないかと教えらてるような気がします。

この章の終盤
高みに成長し孤独の中で自由を求め没落しつつある青年に
ツァラトゥストラが失ってはいけないものを説いている。
「わたしはわたしの愛と希望にかけて君に切願する。君の魂のなかの英雄を投げ捨てるな。君の最高の希望を神聖視せよ。」
・君の魂のなかの英雄とは「喜悦と情熱」で書いた「真の徳」ではないかと思いました。
・自分の情熱を持った考えや行動を改善しながらも大事にすること
そんなことを考えました。



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