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【MTG:Pauper】第3期パウパー神挑戦者決定戦レポート #緑単ステッカーストンピィ

 こんにちは、角とうふ(@TunoTofu)です。
 今回は晴れる屋TC東京にて開催された「第3期パウパー神挑戦者決定戦」(以下、神決)の対戦レポートです。感情全開のレポートになっているので、そういうのが苦手な方はあしからず。
 先に結果だけ書いておくと、137人参加中12位でした。


デッキについて

 今回の使用デッキは「緑単ステッカーストンピィ」です。
 なんだこのデッキ?と思った方はこちらをご覧ください。


 今回のデッキ選定については3割の"情"と、7割の論理から本デッキを選びました。
 情に関しては、デッキ原型の産みの親としてこのデッキを活躍させたいという気持ちと、自分を信じて「緑単ステッカーストンピィ」を使ったいただいている方々に、このデッキはやれるんだぞ!と証明をしたかったという気持ちです。

 では、7割の論理について話します。
 本デッキはドローのできるタップイン土地である《狩猟迷宮》や《平穏な茂み》を採用してからの勝率が高く、主な戦績として2月度TC東京パウパー杯優勝、3月度TC東京パウパー杯準優勝、Let's 5パウパーで5-0, 4-1と好成績でした。
 この間の負けは環境トップといわれる「赤単カルドーサ」「親和」「青黒テラー」の3デッキで、その他のアーキタイプにはしっかり勝てていました。

Tier1の方々

 神決では環境トップのデッキが多いことは明白ですが、意外と愛用デッキを使ってくる方も少なくなく、メタ外のデッキにどれくらい勝ちやすいかも重要だと私は考えています。その点、本デッキは速度と柔軟性が高く、さまざまなデッキに有利をつけて戦えます。

vs 赤単カルドーサ

 では環境トップのデッキはどうなんだ?という話ですが、赤単カルドーサについては相手の相当なブン回りがない限り、まず間違いなくこのデッキが勝ちます。
 理由は単純で、相手がリソースを削って1/1のゴブリンが3体並べても、こっちは《炎樹族の使者》+《巣の侵略者》などの2/2の壁が容易に立ち、こっちのアタックは《怨恨》によるトランプルや、《大霊堂のスカージ》や《シラナの岩礁渡り》による(擬似)飛行戦略によって一方的に攻撃できるからです。
 負け筋としては、主に《ゴブリンの奇襲隊》によるブン回りですが、これに対応するため対カルドーサ必殺兵器《砂嵐》をサイドに採用しています。

警戒しないと一気にゲームエンド。
1マナ立たせるだけで相手がフルパンしにくくなる。
対フェアリーにも無警戒だと刺さる。

 さらに、メインデッキに《凶暴な一振り》を採用し、絶対赤単カルドーサ戦を落とさない構成に築きあげました。

vs 親和

 親和についてはかなり苦手ですが、《クラーク族のシャーマン》と《ケンクのアーティフィサー》のどちらも出されるとまず勝てませんが、片方だけならまあまあのワンチャンスで勝てます。どっちも引くまでドローするデッキなのが難点ですが……
 しかし、この親和。赤単カルドーサの速度について行くのはなかなか厳しいようで、《クラーク族のシャーマン》+《勢団の取引》を引けてようやく勝てるようでした。(認識がズレていたらすみません)
 そのため、親和に対しては当たらないことを祈る!という戦略を取ることにしました(?)

vs 青黒テラー

 メイン戦は5/5+《予想外の牙》を防ぐ方法が《巨森の蔦》しかなく、一度絆魂カウンターをつけられると巻き返しが難しく不利です。しかし、サイドボードに対青特攻の《リバー・ボア》、墓地対策の《トーモッドの墓所》をガン積みすることでギリギリ戦えるようになっています。
 なお、対戦したくはないため、青黒テラーに対してもなるべく当たらないことを祈る……という戦略を取っています。

 ですが実際問題、親和と青黒テラーを一度も踏まないことは無理なため、一敗は覚悟したうえで他デッキを蹴散らし、上位卓で当たったときにはID(引き分け)ができれば良いなーと考えていました。

 という訳で今回の使用デッキはこちら。次の章からは実際の対戦記に移ります。


R1:ボロスゲート

1回戦:先行ワンマリ後、 《若き狼》, 《吠え群れの飢え》, 《象の導き》, 土地3 のような初手で、何か後一枚クリーチャーを引ければまあまあというところだったことを加味し、開幕ダブマリを恐れてキープ。
 しかし、なかなか後続を引けず、相手の《聖なる猫》+《バジリスク門》ビートが開始。こちらの《大霊堂のスカージ》をエンチャントで強化しまくりライフレースが一瞬上回るも、相手が続々と門を設置してきて負け。
2回戦:相手の《戦隊の鷹》、《月皇の古参兵》の裏面を狙って《散弾の射手》をサイドイン。
 ワンマリ後、《散弾の射手》,《怨恨》,《Finishing Move》,土地3 のような初手で、射手を出すも、またもや後続を引けず泣く泣く怨恨をつけてビート開始。《Finishing Move》でクリーチャーを狙うが《虹色の断片》で無力化。
 しかしここで怯まないのがステッカーストンピィ。怨恨に「t:墓地1枚追放」のステッカーを貼り、断片を追放。これが今試合の決め手となり、猫、古参兵、断片と相手リソースを削りまくり勝利。
3回戦:制限時間が迫った3本目、ようやく2マナ域のクリーチャーを初手に引けて《炎樹族の使者》から攻勢に。最後は怨恨付きのクリーチャーに《蛇皮のヴェール》の+1/+1でピッタリーサル、2-1で勝ち!

R2:青黒テラー(スイス2位の方)

1戦目:青黒タップインから始まり、祈りが通じなかったか……と無念。 
 比較的綺麗に動かれたものの、こちらの動きがそれ以上でテラーが出たころには時すでに遅し。こちらの飛行組が殴って、相手はドロー連発するものの牙を引けず勝ち。
 苦手なメインを取れたことから、精神的に気持ちが楽になる。
 後2本のどちらかで《トーモッドの墓所》が引ければおおよそ勝てるだろうと奮起!
2戦目:ワンマリ後、相手の《殺し》が効かない《大霊堂のスカージ》に《怨恨》をつけてトップギア。《リバー・ボア》も引けて安心かと思いきや綺麗に回ってテラーに《予想外の牙》を付けられ逆転負け。
3戦目:悲しみのダブマリ。トーモッドは引けず、相手は綺麗に回って牙打たれ投了。早くも1-2で黒星。

R3:青黒テラー

1戦目:青黒タップインを見て絶望。記憶に残っていないが、ライフメモが20→15→4なので相当なブン周りを見せられた。ストンピィで今大会に臨むのは無謀だったのかとも頭をよぎる。
2戦目:反撃のトーモッドの墓所。3T目には5点クロックを刻み、何もさせずに勝ち。
3戦目:トーモッドはないがここは攻めろとデッキからの強い意志を感じた。青黒タップインで土地が詰まってしまった相手に炎樹族,炎樹族,炎樹族,Chickenのスーパーブン回り!
《殺し》x2を撃たれるも土地がやっぱり引けてないようで投了され、2-1で勝ち!

R4:青"赤"テラー (フラクタルパズル)

1戦目:《冠雪の島》を見てウッ!となるが、《冠雪の山》が出てきたところでおや?となる。しかし結局テラーが出てきて3連続テラーじゃないかと憤慨しつつ、《Finishing Move》がこんなときに限って4/2しかなく、テラーが落とせずモタついている間に《うねる曲線》からフラクタルトークンが13/13で出てきて負け。
2戦目:トーモッドが効かない相手だが、基本的にドローしつつ火力が時折飛んでくるだけなので、《ブレス攻撃》をしっかり躱して勝ち。
3戦目:相手がダブマリしたので、除去+ドローの頻度が落ち、全除去が来る前に殴り切って2-1で勝ち。

R5:青黒テラー(スイス7位の方)

 ここで勝てば4-1と、ID込みのトップ8入りが現実的な大事な試合。
1戦目:青紫スリーブの相手に若干の嫌な気配を感じつつ、スタートすると初手《島》……。
 そんなことないよね?と思いつつ、黒が引けない相手がしっかりとテラーを出してきて、そこは《グルマグのアンコウ》を引いていてくれよ……と嘆く。
 飛行クロックでライフを9まで削るも、相手が黒を引いてからはテラー+牙を2セット決められ、あっという間にライフが逆転して負け。

 ここで端の席に座っていてこともあり、思わず隣の卓をズラっと見るも、テラーは一匹もおらず、赤単、ボロス、壁コンボなどと多種多様なアーキタイプが存在。なぜ自分の前にだけテラーがこんなにもやってくるのか……。

2戦目:スカージ, 怨恨, 怨恨, 《巣の侵略者》,土地2のハンドで、初手スカージ出し、トップから3枚目の怨恨を引いてきて、これはあるぞ!と意気込むも怨恨に《無効》

 え……《無効》……?このデッキにエンチャントは5枚しか入ってないのに《無効》をドンピシャで引いているの……?と精神的にダメージを受けるも、次ターンに2枚目の怨恨を《呪文貫き》ケアして打つも、また《無効》。

 ……え?そんなことある?そんなほとんど当たることのないピンポイントなカウンターを初手に引いていることなんてあるの???

 仕方なく3枚目の怨恨を貼るも、残り少ない手札からしっかりテラーを2体、ついでにトップからテラー、テラーとニコニコしながら出されて0-2で負け。一時はライフ4まで減らせていたので、《怨恨》さえ貼れていれば全然ワンチャンあったと思うと悔しさしか残らず。
 後で思い返すと《トーモッドの墓所》対策での《無効》サイドインだと思うので納得が行きましたが、怨恨を打ち消されたときは理解が追いつきませんでした。
 この時点で3-2と、Top8は絶望的だと思いましたがTop16以内の賞品を目指して続行。

R6:カルニブラック

1戦目:相手の《カル二の庭》,《沼》と続いたランドセットに、テラー地獄からようやく抜け出したと一安心。相手デッキの特性上盤面にクリーチャーがほとんど出ず、手札に《Finishing Move》が3枚溜まる事態に。
 《吸血鬼の君主》が出てくるまで引き伸ばされるも、それはそれで《Finishing Move》連発で勝ち。
2戦目:後続がいないところに《黒死病》を設置されるも、際どいタイミングでの《巨森の蔦》2連発でクリーチャーが生き残り、アタック成立。
 そのまま2-0で勝ち。
 メタ外のデッキには強いデッキだと再確認。

R7:ジャスカイ(束男さん)

1戦目:《黎明運びのクレリック》でちまちまゲインされるもFinishing勝ち。
2戦目:《ブレス攻撃》がこのマッチの転換点になるだろうと、2T目に炎樹族+《幻触落とし》で、クリーチャーを出すことよりも土地を減らして全除去を遅らせるプランに。警戒しつつも結局全除去は打たれず、そのまま2-0で勝ち。

 その後時間の許す限りフリプしてもらいましたが、6勝1敗くらいでモタついたところに《ケンクのアーティフィサー》をブリンクされたとき以外は勝てて、かなり有利なマッチアップだと認識。
 この時点で16位。次勝てば賞品だと意気込む!

R8:青黒テラー

1戦目:島を置かれたところで戦慄。まだ青黒テラーはストンピィを阻む気なのか……
 しかし、ここで負けられないとガン攻め!
 《殺し》x2でこちらの戦力は壊滅し、テラーが出たことでタイムリミットが近づく。
 ライフ8対3で生き残った《大霊堂のスカージ》に、ここぞとばかりに《吠え群れの飢え》などのコンバットトリックを打つもカウンター3枚!
 ここで引かないと……というところに《象の導き》をトップから付けれてなんとか勝ち!テラー相手に消耗戦を勝ちきった。
2戦目:サイドが引けず《炎樹族の使者》+《巣の侵略者》で攻撃開始!
テラー+2マナ構えで返されたターン、土地を引きすぎて後続はなく、このままでは牙を引くまでドローされて負けると、何か1枚でも持っていたらプランが崩れることを覚悟して、《エルドラージ・落とし子》のマナまで使って、サイドに3枚抜いた最後の《Finishing Move》を護法込み5マナキャスト!

 ……対応なく5点ダメージでテラーを撃破し、そのまま殴って2-0で勝ち!
 当たりたくないと願ったテラーデッキ相手に8回戦中5回も出くわすも3勝2敗。しかも《Finishing Move》をトドメに使って勝ち越し!GGでした!

大会後……

 改めて、大会結果は6-2-0で12位でした。
 R2でトーモッドを引けていれば……R5で《無効》が飛んでこなければ……そもそもこんなに青黒テラーと当たらなければ……Top8は入れたんじゃないかと思うと、今大会は悔しすぎてリアルに涙が出ました。
 メタった赤単には当たらず、あまりにも最悪の当たり運を引いてしまったものの、6勝できたこのデッキには感謝しかありません。
 また、自分を倒した青黒テラーの方々はしっかりTop8に残っていて、苦手なデッキに上手なプレイヤーがいたのではしょうがなかったのかなと思いました。
 精進して、次は打倒神を目指します。

賞品開封(おまけ)

 Top16以内に入れたことで、「ファイレクシア:完全なる統一」のドラフトブースター6パックが貰えました。生粋のパウパー民である私はパック開封がMTG始めた数年以来でかなり楽しみでした。
 結果はこちら。

買取合計額300円

 あまりにも渋い。たまに身内で統率者戦も遊ぶのですが、私の統率者は緑単なのでレアも一切使えず。
 一番嬉しかったのは次にデッキを作りたかった《逆棘の叩拳》とレベル・トークンでした。パウパー民はコモンで喜べるので全MTG民やろう!!!

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