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寝た子も起きる子守唄~当たり前にアイドル路線を進むとんねるず

寝た子も起きる子守唄
リリース:1986年8月5日

オリコン最高順位:4位
ザ・ベストテン最高順位:4位

キャニオン移籍2枚目となった「寝た子も起きる子守唄」は、
作詞:きたやまおさむ 作曲:林哲司
これまでの秋元康&見岳章コンビではない、とんねるずにとって異色作。
当時オールナイトニッポンでこの曲のリリースを発表した際、
石橋が「今回は作詞が秋元さんじゃない」
と話すと
木梨が「なんかあったか?」
とわざと揉めた雰囲気をトークの中に盛り込んだが、
もちろんそういうわけじゃない。
「寝た子も起きる子守唄」は、
とんねるず初主演映画「そろばんずく」の主題歌。
たのきんトリオやシブがき隊、松田聖子、小泉今日子やチェッカーズなどなど。
この当時のアイドルは、映画やテレビドラマの主演を演じ、
その作品の主題歌を歌うことが多かった。
キャニオン移籍からのとんねるずは、
主演ドラマ主題歌「やぶさかでない」
主演映画主題歌「寝た子も起きる子守唄」
と、まるでアイドルのような活動をしていた。
もし「一気」、「青年の主張」の最中にこのような事(主演、主題歌)をしていたら、ヒットしなかったかもしれない(そもそもまだその時点では主演ドラマや映画は難しかった)。
それが「雨の西麻布」、「歌謡曲」でベストテン、トップテン、夜ヒットの常連となり、
「夕やけニャンニャン」、「オールナイトニッポン」で熱烈なファンを掴んだとんねるずだからこそできたながれ。
たのきんやキョンキョンと比べるな!という人もいるだろうが、
実際当時のアイドル誌「明星」や「平凡」では
人気アイドルたちとともに表紙を飾っていた。
もちろん本業はお笑いであって、アイドルではないが
とんねるずが登場すると、アイドル並みの歓声を浴びた。
とんねるずはパロディである、の前提から書かせてもらうと
ドラマ主演&主題歌、映画主演&主題歌は
とんねるずがアイドルを演じたパロディの時期だったともいえる。
「寝た子も起きる子守唄」で4曲連続のベストテン入り。
もう歌手・とんねるずを一発屋や企画ものと呼ぶ人は、いなくなった。


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