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竹芝 その2

最近はウォーターズ竹芝という、ホテル、オフィス、店舗、劇場などからなる複合施設が完成し、人の流れも変わった。もともとは汐留の貨物鉄道ターミナルに隣接するJR以前の国鉄の施設が立ち並ぶ施設だったので、そのため現在も変電所が残り、エリアを通過するゆりかめもの軌道はかつて汐留から分岐して湾岸に至るルートに敷設されていた貨物路線の軌道跡の直上にある。

国鉄の施設はJRに移管された後、90年代にJR東日本アートセンターという名称で劇団四季のJR東日本四季劇場[秋]・JR東日本四季劇場[春]が作られた。その後、こちらも劇団四季の劇場、自由劇場が併設された。[秋][春]の劇場エリアは再開発により17年に一時閉鎖、20年に複合ビルの中に併設される形で再オープンした。北側には水上バスの発着場が設けられ、浜離宮の緑を見ながらの景観が広がる。ショップ、飲食店なども併設され、夜景もきれいなエリアだ。

東側の海に面したエリアには竹芝客船ターミナルがある。主に伊豆七島、小笠原諸島父島に向かうフェリーの発着場として使われている。私はここから何度か三宅島や八丈島、小笠原に向かったのだが、船は翌朝に島に到着というスケジュールのため出発は夜であり、竹芝のからの夜景を見ながら離岸の様子を船から眺めたのを覚えている。

現在ではターミナルとして、各方面のお土産売り場などもあるが、船の発着のない日中は閑散としている。

大きな変貌を遂げたもう一つのエリアは東京ポートシティと呼ばれる再開発エリアで、かつての倉庫街が再開発で一変し、現在ではオフィスタワー、住居棟などの高層ビルが林立している。JR浜松町駅からは地上3階建て相当の高さの歩行者デッキが設置され、道路はもちろん首都高1号線をまたぐかたちで浜松町駅前まで通じている。現在進んでいる浜松町駅の再整備後は駅に直接接続するそうである。

(撮影 2022/10)

model:とまる (X) (https://zenrasai.com/)


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