第260回 2019/1/7〜13の歴史ニュースピックアップ

1、今週の歴史ニュース総まとめ

さあ、気を取り直して通常運転が始まります。

今日このnoteを書いている段階ではTwitterのフォロワーさんが330人となっています。

本当にありがとうございます。

みなさんからのいいね、リツイートが嬉し過ぎて、最近はTwitter廃人ではないかと心配になってきたほどです。

2、北は北海道、西は対馬まで

① 滋賀県の甲賀市観光協会が「甲賀流忍者朱印帳」の販売を開始。忍者にゆかりがある市内の朱印を集める 京都新聞

② 対馬藩の「宗家文書」を長崎大の木村直樹教授らがインターネット上で一括閲覧できるデータベースを開発 西日本新聞

③ 愛媛県今治市の村上水軍博物館で特集展示「続村上海賊と瀬戸内の城―本太城、その位置と合戦」を開催 愛媛新聞

④ 鹿児島県で西南戦争関連遺跡の発掘調査 YOMIURIONLINE

⑤岩手県盛岡市の遺跡の学び館で、企画展「繋遺跡 国重要文化財指定30周年」が開催 盛岡経済新聞

⑥大阪市淀川区の民家から日露戦争に従軍した陸軍兵の日誌を発見 産経新聞

⑦熊本県熊本市で熊本城の修復費用に充てられる「復興城主」制度の寄付が20億円に達した 熊本日日新聞

⑧東京都南青山の根津美術館で企画展「酒呑童子絵巻 鬼退治のものがたり」を開催 シブヤ経済新聞

⑨大分県国東市の国重要無形民俗文化財「岩戸寺修正鬼会」で大たいまつを担ぐ男性を一般公募 大分合同新聞

⑩滋賀県庁県政史料室で1909年の姉川自身の際にデマが流行したことを示す公文書を公開 毎日新聞

11 北海道教委が竪穴住居跡で地表にくぼみとして残るものが道内1335遺跡で約23,000軒あることを確認

12 京都市上京区の梨木神社で境内にマンションが建設 社殿の修復などで資金難のため 朝日新聞

13 愛知県小牧市で市指定文化財「西町の稲荷堂」の劣化が深刻。修復費用は2億円と試算され捻出は困難 中日新聞

14 群馬県 前橋市と高崎市で連携事業文化財展「東国千年の都」が開催 上毛新聞

15 京都市東山区の建仁寺の塔頭霊源院で、狩野山楽の布袋図などを新たに発見 産経新聞

16 イギリス大英図書館でかくことの歴史をたどる「Writing:Maiking Your Mark」が開催 Gigazine

17 長崎県大村市で四面庇など格式の高い建物跡を発見。11世紀末から14世紀の豪族居館か。
長崎新聞社

18 神奈川県鎌倉市鎌倉国宝館で特別展「源実朝とその時代」を開催 タウンニュース

3、最も注目すべきニュースは

今週は18件のニュースをピックアップできました。いつも情報をいただくフォロワーさんありがとうございます。

全体を通してみると年明けの展示会のお知らせが多かったようです。

Twitterでもっとも「いいね」が多かったのは、11の北海道の竪穴住居の話題。関心が高いようでしたので、新企画「考古学用語解説」で最初に取り上げる言葉を「竪穴建物」にしました。

遺跡では古い時代のものほど地下に埋もれている、というのが基本です。

低地の遺跡では、川の氾濫で堆積した砂、

落葉樹が腐葉土になったもの

果ては降下した火山灰など

さまざまな要因で土がどんどん上に溜まっていくことによって、新たな地面が上に形成されていくことになります。

北海道ではこのうち、腐葉土が気候の影響で形成されずらい、つまり寒くて腐らないから、何百年たっても建物の地下構造だった竪穴が完全には埋まり切らないのです。

そのため、発掘調査をせずとも、どこにどれだけ竪穴建物が眠っているかが一目瞭然、ということになるのです。

これは本州以南ではほとんど見られないことなので、北海道教育委員会で実際の数量を調査して実態を明らかにしたというニュースでした。

今週もどんなニュースが出てくるのか、楽しみですね。

みなさんは何か気になったニュースありましたか?ぜひコメントで教えてください。


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