第511回 2019/9/17〜23の歴史ニュースまとめ
1、秋から夏に逆戻り?
秋分の日ですね!
ミヤギはすっかり秋で心地よいのですが、明日から四日間東京で研修です。
東京は暑そうですね…
でも研修の内容は待ち望んだものですので、張り切って行ってこようと思います。
例によってヘッドラインの後ろのRはいいねとリツイートの件数、Cはコメントがあったことを示しています。
2、今週も11件のニュースに出会えました
①群馬県高崎市の上野国分寺・国分尼寺跡で発掘調査現地説明会 R26 C
②福岡県福岡市の飯盛神社の流鏑馬神事が場所変更? R17
③茨城県結城市の城の内遺跡で発掘調査現地説明会 R17
④京都府向日市の五塚原古墳の調査成果を同市文化資料館で公開。10月14日まで R68
⑤福岡県宗像市の宗像大社で謎の人物とされていた宗像才鶴宛ての豊臣秀吉の文書が発見 R34
⑥中国福建省福清市の黄檗文化促進会が日本の古書店から「老子鬳斎口義」など漢文古籍3部を購入 R34
⑦宮城県登米市で伊達政宗が隠し子に当てた書状を新たに発見 R56
⑧イタリアのミラノで発見された中世の人骨に拷問の痕 R14
⑨山梨県甲府市の甲斐善光寺で秘仏を公開。11月30日まで R32
10 愛知県名古屋市の断夫山古墳で発掘調査の予定 R39
11 京都市伏見区の伏見城跡で幅30mの堀跡を確認 R32 C
3、またもや伊達一門の話題
いかがだったでしょうか?
もっともリアクションが大きかったのは
⑤の京都にある最古級の前方後円墳の話題。
古墳時代最初期の古墳がしっかりと発掘された例は非常に少ないので、大きな成果ですね。
しかも場所が奈良でなく京都というのも気になりますね。
続いては⑨の伊達政宗の書状の話題。
宛先の亘理宗根が伊達政宗の子ではないかと言われていたのが資料でも明らかにされたのではないか、ということ。
宗根の公式の父親である茂庭綱元は奉行として家を支える重責にあり、豊臣秀吉との外交交渉も担当していました。
その関係で秀吉にも気に入られ、愛妾であった香の前という女性を側室として与えられます。
しかしその美貌は綱元の主君である政宗をも魅了し、関係を持って生まれたのが宗根であるとも言われています。
これも一因になったのか、綱元は一度政宗の下から出奔しています。
この書状によると少なくとも政宗が宗根を実の子だと認識していたことはうかがえるようです。
以前、第499回で伊達家の一門について整理した時に、涌谷伊達家が第四席になったことをご紹介しましたが、この格付けにも政宗の実子であることが影響しているのかもしれませんね。
次の1週間もステキな歴史ニュースに出会えることを願って。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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