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この恋に終止符を。

9月14日。阪神タイガースが18年振りのリーグ優勝を決めた。タイガースファンとして甲子園で優勝を見届けれたことは、一生の思い出になるだろう。この日のチケットは、将来僕のお墓に一緒に埋めて欲しいくらいだ。僕が物心ついた時からの阪神タイガースは、V逸がお家芸になっていた。そんなチームの歓喜の瞬間を遂に見れて、特別な日となった。

そしてこの日はもう1つの意味で特別な日となった。僕が片想いしていた子のお誕生日だった。

その子との出会いは高校3年のとき。受験を通じてお互いを知るようになった。そこから一気に仲良くなったと思う。

可愛くて、真っ直ぐで、信念が強く、常に前向きな子だ。僕とは真逆な性格の子。話していくうちに惹かれ、努力している姿を見ては尊敬していた。

受験生の時はお互い励まし合い、僕が仮面浪人してる時は応援してくれ、大学2年生の時に付き合ってた人に振られた時は励ましてくれた。いつしか僕にとって不可欠な存在となっていた。

しかし、僕は高校から大学に進学する際、関東から関西に移った一方で、その子は関東に残った。滅多に会うことが出来ない。それでも、僕が関東に帰った際には2人で出かけた。一緒に過ごす時間はとても楽しかった。先月、僕は野球を観るために関東に帰った。その際、一緒に観戦してくれたのはいい思い出。もはや、野球観戦が目的というよりも、その子と時を過ごすことが目的となっていた。

この時、僕は人間関係や将来のことで頭を悩まし、かなり精神状態が悪く腐りかけていた。だが、この腐りかけていた僕をまた救ってくれたのがその子だった。気づいたらこの子に依存しており、この子に頼りっきりであった。

迎えた9月14日。僕はその子のお誕生日を祝った。そして告白もした。タイトルから察すことが出来るように振られた。返事が来るのが怖く、来た時は中々見ることが出来なかったが、わかりきってはいたことだ。遠距離なんて、普通の人はしたがらない。ましてや、その子はタバコが嫌いなのにも関わらず、僕は吸う。付き合えることなんてできるはずがなかった。

振られた時は、まぁそうだよね、なんて思っていたが、心のどこかで悲しい気持ちがある。それでも、僕はクヨクヨしてられない。解決するべき問題が、現実には沢山ある。人からの依存脱却を命じられた気分だ。

今、その子は自分の将来の目標に向かって、勉強に励んでいる。一方で僕は野球観戦ばっか行って、苦しい気分を紛らわせてる。前を向いて、歩み始めなければならない。そのためにも、この恋に早く終止符を打たなければ、いつまでも同じ場所に留まっている気がする。

最後に。君に幸あれ。

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