遠藤なおや @小売店舗運営アドバイザー

大手損害保険会社を経て、大手コンビニエンスストア本部に15年間勤務/現在、小売店舗アド…

遠藤なおや @小売店舗運営アドバイザー

大手損害保険会社を経て、大手コンビニエンスストア本部に15年間勤務/現在、小売店舗アドバイザー/チームコーチ・ファシリテーターとしてコーチング・インナーブランディングを実施し、組織づくりを支援/早稲田大学卒/組織力、チームビルディング、SDGsに関するコラムを連載中

最近の記事

「孤立と孤独」

新型コロナウイルスの影響が長引く中で、児童虐待や自殺者の増加という社会問題が顕著になっています。この大きな原因として、人々の「孤独」「孤立」にあると言われています。この社会問題に迅速に対応するために、孤独・孤立担当大臣が任命されました。 社会でも組織の中でもいま、同じ問題が顕著になっています。 「孤独」とは、「志や考え方などが同じ人や精神的なつながりのある人が自分の近くにいなくて1人になること」を意味しています。他方、「孤立」とは、「人間関係から離れて助けもなく、1人だけ存在

    • 「他者への無関心」

      「人間にとって最大の罪は、他者への憎しみではなく、他者への無関心である」 劇作家ジョージ・バーナード・ショーの言葉です。 営業部にいるみなさんが、販売している商品の足りない部分に気づきました。どのような行動をしますか?商品を担当する部署に連絡して、改善案の検討を依頼する。それとも、とりあえず様子見で、お客様などからの指摘があるまで待っておくか。 私たちは、自分のペースで過ごしたいしストレスを感じたくないので、自分に関係がないと思うものには、できる限り関わりたくないというのが本

      • 「弱気の虫」

        今日は会社の重要なプレゼン。このために、多くの時間を費やして準備をしました。さて、今日が本番ですがとてつもない緊張感に襲われています。 このようなことは、みなさんもたくさんご経験があると思います。どのようにこの緊張感を乗り切りますか?是非、みなさんにお聞きしたいところです。 私も、幾度となくこのような場面に直面しました。その時、色々な方法を試しました。 例えば、いつもの自分でいられるかが大事だと考えて、いかに「リラックス」できるかを考えました。このプレゼンのことを極力考えない

        • 「決断するために必要なこと」

          人は1日に35,000回も「決断」します。その内容は大きなものもあれば、些細なものもあります。些細なものであれば、即座に決断できますが、大きなものになれば、即座に判断できず迷います。私たちは色々な側面から考え、メリットやデメリットを考えます。そして、自分の知っている知識や判断だけでなく多くの知識や意見を求めて、他の人のアドバイスを求めていきます。成功する可能性を少しでも高くするために必要なことだと思います。ただ、どれだけ多くの人にアドバイスを求めても、どんなに多くの知識を得て

          「平凡を磨き切ること」

          高校生活3年を全力で駆け抜けたバスケットボール。24時間バスケットボールのことしか考えていなかったような気がします。レギュラーは取れませんでしたが、何とか最後にベンチメンバー入りができました。 私たちが最上級生となった“私たちの代”は、背が低く、バスケットボールでは圧倒的に不利な状況でした。空中を制することができないのであれば、地上を制するしか勝つ方法はないという方針の元、とにかく走る練習が行われました。スピード、スタミナをとにかく鍛えられました。途中で倒れる選手、吐き気でト

          「基本の徹底が成功へのカギ」

          成功を掴むために必要なことはたくさんあると思います。その中で最も大切で、成功を掴むために欠かすことができないと思うことは、「基本を徹底すること」です。 以前のコラムで、私の大学受験の話しを書かせていただきましたが、そこでの経験をみなさんにお伝えしたいと思います。高校3年の時の志望大学別模擬試験で、衝撃の偏差値をたたき出してしまったのですが、特に「英語」は全く歯が立たない状況でした。中学、高校の英語は、何とか“暗記”で乗り切ってきていましたが、大学受験はそんなレベルでは全く歯が

          「期待とプレッシャー」

          あることが実現するだろう時、「期」を、「待」つことを意味する「期待」という言葉は良い意味ですが、捉え方によっては自分を苦しめることになる言葉です。 例えば、上司から「期待しているぞ」と言われたときは、とてもうれしく思い、張り切って仕事に取り組むのではないでしょうか。これは、教育心理学で「ピグマリオン効果」というもので「人は他者から期待されることによって、パフォーマンスが向上する」効果のことを指します。 ところが、「期待しているぞ」という言葉をかけられたときに、うれしい気持ちだ

          「多様性を認める」の意味は?

          「つべこべ言うな。言うことを聞け。」と小さいころ言われて育ってきた私の年代とは違い、今は人それぞれの個性を認めよう、言い換えれば人の「多様性」を認めようという考えが当たり前になっています。社会の変化の速さや不確かさも「多様性」を尊重しようという考えを推しているように思います。 この「多様性」を認めるということは、みんなそれぞれの考えが違うということを認めることであって、その違いが必ず受け入れられるということではないことを理解する必要があります。 多くの人が所属する会社などの組

          「頑張るということ」

          みなさんはきっと、毎日、頑張っていると思います。明日からも頑張られるのだと思います。周囲からも「頑張る」ことを求められます。私も自分なりに頑張ってきましたし、アドバイスを求められたときなど、いつも「頑張ろう」と伝えています。 この「頑張る」という漢字の語源を調べてみると、「頑張る」の語源は「我を張る」で、自分と押し通すことです。競争して自分の利益を優先させることのようです。昔は「あの人、頑張っているな」と、若干の軽蔑の意味を込めて言われたそうです。もっと温和になればいいのにと

          「自分さえよければいい」

          毎週、近所の公園のゴミ拾いと清掃をしています。自分の住んでいる地元を良くしたい、子供たちが元気にのびのび遊んで欲しいという思いから始めました。元気に遊ぶ子どもたちを見ていると本当にうれしくなります。しかし、その公園に落ちているゴミはなかなか減りません。特に最近多いゴミは、お酒やソフトドリンクの空き缶、空き瓶、タバコの吸い殻です。このゴミは、この公園で元気に遊んでいる子供たちが置いていった物でないことは明らかです。大人達が置いていってしまったものです。 外出自粛期間であったため

          「自分を笑ってしまうこと」

          取ろうとしていた契約が取れなかったり、仕事でミスをしてしまったり、プライベートでもうっかり忘れものをしてしまったり、毎日、自分の思い通りにならないことがたくさん起きます。そんな時、自分の中でどのように対応しますか? 「あーあうまくいかなかった」とただ単純に流してしまうだけということはないとは思いますが、ほぼこれに近い対応をしてしまう時もあります。自分の思い通りにならなかったときは、それが自分で何とかなる問題であるのであれば、次に同じ機会がきたときは、自分の望んだ結果を掴めるよ

          「チームの目標をもっと大切に!」

          高校時代に所属していたバスケットボール部では、新しい代のチームが発足する時、しばらく練習が全くなくなる年で“唯一”の期間があります。そこでは、その代の幹部役員や担当を決めますが、その前にとても大事なことを部員だけで結論が出るまで話し続けます。その大事なこととは、その代のチームが“チームとして何を目指すか”です。 例えば、高校のクラブ活動として“楽しいバスケット”を目指す。 そうであれば、部員全員が同じように練習しているのだから、試合にも全員が多く出ることができます。 または、

          「チームの目標をもっと大切に!」

          「生きる目的・・・」

          以前、このコラムで「自分探し」について書きました。本当に自分がしたいこと、手に入れたいこと、つまり「自分」はすでに自分には見えているのではないかと。 この「自分探し」をしたくなるとき、必ずと言っていいほど、「生きる目的」を探したくなり、「生まれた理由」まで考え始めます。この点について多くの書籍が出ています。宗教などでも色々な考えが述べられています。自分が信じられるものが見つかった人はそれを信じることがいちばん幸せになれる方法だと思います。 私も色々考えましたが、どれも腑に落ち

          「強い心を持ちたいけど」

          今でも思っていますが、私は「強い心」をもった人間になりたいといつも思ってきました。ただ、この「強い心」とは何なのかが自分の中で漠然としていた時があったように思います。 かつて、「強い心」とは“攻撃的な心”のような意味で考えていました。どんな敵にもひるまず立ち向かい、倒せるような心です。反抗期のころは、この思いの通り常に敵を作りその敵を倒すことばかり考えていました。本当に多くの人を傷つけてしまったのではないかと後悔しています。そんなことを繰り返しているうちに、そもそもなぜ「強い

          「目的を目的とし続けることの大切さ」

          みなさんがある商品を販売しているとします。 目の前にいるお客様は、何個でも買うよと言ってくれています。 自分の予算まであと10個まで迫っていて、締め切りまで時間がありません。 そのお客様に必要な個数は、8個です。 みなさんならどうしますか? 「お客様の満足する商品やサービスをいかに提供するか」 ビジネスに携わる者として常に念頭にある言葉だと思います。みなさんが、毎日毎日必死に考えて行動しています。ビジネスパーソンにとって、とても大事なこの言葉ですが、この言葉が「目的」になっ

          「目的を目的とし続けることの大切さ」

          「コミュニケーションの目的と大切な2つのこと」

          集団で何かをしていくときには、そのメンバーが集団と同じ方向を向いていることが必要です。そのための話し合い、コミュニケーションが必要です。このコミュニケーションですが、何時間も時間をかけてコミュニケーションを図っているようでも、何も前に進まないことがあります。私もそのような場面に何回も遭遇しました。参加者が意見を持ってその意見を述べることはコミュニケーションの場には欠かせないことです。しかし、コミュニケーションを「自説の良さを説明し、相手を自説に“同意”させること」と考えてしま

          「コミュニケーションの目的と大切な2つのこと」