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リクエストされた曲を聴いてみるの回『アイドル狂戦士』

おかのした

 なんかリクエスト受けたので、聴いてみました。一回目は何も調べずにただ曲を。二回目はネットで歌詞を目で追いながら。三回目は母体となるコンテンツの設定を押さえながら。みなさんもせっかくなので聴いてみてください。

一回目(初見)

 マジで何も調べずにサブスクで曲を検索して聴いてみたのですが、リクエストされた理由を開始10秒で把握しました。堀越せなでした。

 堀越せな。一応ご説明すると、 アニメ『アイカツスターズ!』の主人公・虹野ゆめの歌唱担当を努め、現在も株式会社ディアステージに所属する現役のアイドルさん。私は今年初めて生でライブを拝見したのですが、歌いだしの第一声が虹野ゆめ過ぎてビビリ散らした思い出があります。

 んで、この曲、開幕10秒でいきなり「イェ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」と濃厚なせなを浴びせてきます。凄いよね、圧が。こんなに一瞬で“せな”だとわかる特徴的な声の伸びと、飛び跳ねて身体全体を揺らして歌っているように錯覚させる朗らかな声色。「あ、これ好きだな」と秒でわかったんですけど、ここまだ沼の浅瀬でした

 なんかちょっと歌詞が強いんですよ。いきなりアイドルとは「おバカは 最重要」と語りわざと“ほつれ”を演出しようとするあざとさだったり、サビでいきなり「アタマ振れ」と命令してくる。ここ何が最高って、

歌詞「おまえら アタマ振れ!」

せな「おォまえェらァ アァタマ振ゥれェ!!!!!」

 強烈な巻き舌歌唱なんですよ。文字で書き出しても伝えきれない、堀越せなの甘めの声から発せられる、ちょっと胸ぐら掴まれたんじゃないかってくらいの威圧感マシマシの歌い方。この巻き舌サビが曲全体を引っ張る個性であり、これが堀越せなの声帯から出てると思うと、ちょっとドキドキしますよね。

 あとゴメン、おれの聞き間違いだったらアレなんだけど、いま「変態」って言った????????

二回目(歌詞を目で追いながら)

 お次はネットで歌詞を見ながら聴きました。なお、この段階で『電音部』の曲って知りました。電音部、フォロワー曰く「地上の音楽コンテンツで最も治安が悪い」と教わってはいたのですが、堀越せなからヘドバンを強要されるなら「そっかぁ……」ってなりますね。

 初見の時点で感じていた歌詞の強さ、文字で追うとさらにその印象は強まります。どういう設定かはわからないけれど、「アイドルとして自分を可愛く見せることに余念がない」「ガチ恋量産機」「強烈な自己愛」「愛を行動で示せと要求する」が全部一曲の中にあって、しかもCメロになると混乱が生じてくる。せなの歌唱はもちろん、BPM高めでハードめの曲そのものも中毒性を孕み、相乗効果でドンドン迫ってくる。

決め角 30度
おバカは 最重要
ぶりふりロリきゅん
全部のせ発射ー!
(ッッシャァアー!!!!!!!)←最高

(愛してる)
愛してる
なら本気を見せて
(愛してる)
愛してる
マジガチ 最高!!

わたしと 目あわせろ
推せる!?推せる!?
知ってるよ!
わたしと 目あわせながら
アタマ振れ!
アピールを止めるな!

 そういえば『アイドル狂戦士』って曲名がもうとんでもないわけですよ。アイドルバーサーカーってことですもんね。ガチ恋を煽り、ファンをド変態扱いした上で、その愛を受け止めてあげる(からお前らも本気で付いてこいよ)とシャウトする。これをアイカツ!のお姉さんに歌わせようとする人間が一番“ド変態”だと思います。

三回目(設定を吸いながら)

 今度は「電音部 堀越せな」で検索してヒットしたものから読んでいきました。

 虹野に似てなくてよかった茅野ふたばちゃん。「わたしもみんなの力になりたいんです!」とか言う子がどう考えても歌う曲ではないので、このプロフィールはブラフです。電音部の黛冬優子です

引っ込み思案な性格で人前に出るのが苦手。しかし緊張が一定のラインを超えると突如としてハイテンションな性格に変貌する。普段のふたばに戻った時、変貌時の記憶は残っていない。人呼んで『アイドル狂戦士』。

ピクシブ百科事典より

 すげぇ、和泉愛依ちゃんリバースの要素まであるや。しかもあれでしょ、これを堀越せなが演るんでしょ……??いやぁ、もう、悪い大人の“““欲望”””をひしひしと感じるぜ……。

 電音部ミリしらなので想像もつかないんですが、この子が突然DJバトルに乱入してガチ恋アイドルムーブかまして観客の愛をかっさらい、ライブが終わった途端に「緊張したよ〜〜〜〜><」ってなってるCV:堀越せなの女子、ハッキリ言ってド好みなんですけど、どうしよう。ファンに道で話しかけられて「えっ、あっ、あの、あんまり歌ってる時のこと覚えてなくて……」ってなってる所をCV:朝井彩加の女に助けられるシーンとかあったらどうしよう。歓喜するかも。なんかわかんないけど、『電音部』にだけは手を出すな、と本能が告げています。

まとめ

 要は「堀越せなに変態と罵っていただいた上に、ガチ恋とヘドバンを強要される」曲なわけで、それって最高じゃないですか。こんなに都合の良い曲、あるんだぁ、って思いました。ありがとうございます。もっとください

 何にせよ中毒性が半端ないので、明日からの通勤のお供はコレで決まりです。突然ヘドバンし始める成人男性がいたら僕なので、その時は容赦なく殺してください。せなバーサーカーになっているので。

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