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隣に立たれると小便が出ないんですが、、、

公共の男子トイレは特殊だ。
用を足す場所が小便器、大便器と二つに分けらているので、
回転率は女子トイレより高く感じるが、小便器は隣との仕切りが無くやや不快。

なぜなら男は用を足す時、目線を落とし前傾姿勢になる。
そうすると目線の端っこに、野郎どものイチモツが無許可にカットインしてくる。
つまり、他人のイチモツが視界に入るという事は、必然と己のイチモツも晒している。。。
私は己のイチモツを決して恥じている訳ではないが、公共のトイレで誰彼構わず見せれるほど安くはない!!!!!!

この話を他人にした所で、
「考えすぎだ」とか「お前のイチモツに興味ねえよ」と強者の論理を振り翳す輩もいるだろうが、私が野郎どものイチモツを気にしてしまっている以上、メタ的な視点から逃れることができないのだ!!!!!!!!(ゲイでは無いです)

あと話逸れるけど、
最近なんだ、、、小便しながらスマホ見てるやつ!!!
あれどういう状況なんだよ。器用すぎだろ。
ああいう人が便器の周りに水溜り作ってるだろ!!!
なぜならノールック小便だからな。
スマホ閉まって手洗って、もう一回スマホ持ったら細菌リターンしてるからね!!!
スティーブ・ジョブズに海馬預けすぎだからね!!!!!

まぁそんな事はどうでもよくて、
排尿事情については結構真面目に悩みがある。

それは公共のトイレで用を足す時、隣に人がいると”尿意が治ってしまう現象”が多々起きるという事だ。
幼少期から小便器を利用していると、男子特有の空気感で周りの排尿事情を把握することもあり、私は排尿出来てなくても終えたフリをしてその場を去る。

「何なんだよこの時間!!!!!!いい加減にしろ!!スッキリしてないし!!!」

この”隣に人がいると尿意治ってしまう現象” は何なのか気になって調べると、
【排尿恐怖】というワードが引っかかった。
意味は”公衆トイレで他人が近くにいると怖くて排尿出来ない”と書かれていた。
「これすぎるだろ!!!!!!!!!!!!!」

確かに、パーキングエリアの大きなトイレや、友人が近くにいる分には排尿できるのに、2~3人の小スペースだと尿意が治ってしまう。
知らない人にパーソナルスペースをゴリ攻めされた状態で、同時に排尿するのが怖いのかもしれない。。。

排尿恐怖は、”社交不安症”という精神面の病気に関わっているらしく、
他の症状を見るとこんな事が書かれていた。

・スピーチ恐怖(人前で話すのが怖い)
・電話恐怖(他の人前で電話をするとやり取りを聞かれて変な人と思われるのが怖い)
・会食恐怖(他の人との会食で自分が食べてる所を見られるのが怖い)
・視線恐怖(人に見られる視線が怖い)
・発汗恐怖(人と接する時、自分が汗をかいていることを知られるのが怖い)
・書痙(人前で字を書こうとすると手が震えるかもしれなくて怖い)

「何なんだこれ!!!!ほとんど当てはまってて、怖い!!!!!!!」

特に"電話恐怖"なんかまさにそうだ。
話し相手の内容を聞き取らなきゃいけないのに、周囲にいる職場の人間に電話対応が適切かどうかを判断されている気がして、相手が話した事はほぼ理解出来ない。
電話対応が嫌すぎて、受話器を物理的に遠ざけるなどしてなるべく出ないようにしていた。(仕事しろ)

私は社交不安症という症状を知ってから、
"自分が社交不安症なんじゃないか?"という不安に駆られる前に、
メンタルクリニックを予約し一度診てもらう事にした。

看護師さんから問診票を受け取り、いくつかの質問に目を通す。

1.あなたは外に週に何回出れますか?
2.あなたは人と喋れますか?
3.あなたは仕事をどれくらいできますか?
4.あなたはご飯を食べれてますか?
5.あなたは週に何回運動できますか?
etc….

ほとんど5段階中の"あまりそう感じない"にチェックした後、あることに気がついた。

「これって鬱とか生活に支障をきたすレベルの人が受けるやつだ」

申し訳ない程度に"人見知り" "動悸" "手の震え"に丸を囲み提出した。

遠くから番号を呼ばれ診察室に入る。
先生に来院理由を聞かれたので、
「社交不安症なのかを診てほしい」と率直に伝えた。
学生時代、社会に出てからの変化、現在の活動、私の話をざっくり聞いた後、ふんふんと頷いてから口を開き
「貴方は社交不安症の傾向はあるかもしれませんが、インターネットや本に書かれてることは、ほとんどの人に当てはまります。現在普通に働けているのなら貴方は至って健康です!」
と先生は確信を持った目で言い、呆気なく診察を終えた。

たしかに、ボールの下に芸能人敷いたり、部屋の中で竹から切って流し素麺をする奴が、
「僕は社交不安症なんです。。。。だから大目に見てください。。。」
は、世間的にも許されない気がする。笑

私はメンタルクリニックで診察を受けた結果、
"社交不安症 気質なだけ"という性質に確信を持てたのは大きな収穫だった。

それから三日後、
いつも利用するカフェで小便がしたくなり男子トイレに入る。
後から、二人の男性が私を挟むようにして並んだ。
以前までなら、排尿恐怖を起こし尿意が治ってしまうのであろうが、今回に関しては揺るぎない自信があった。

だって、社交不安症ではなく"気質"なだけだったのだから。
先生がそうおっしゃっていたのだから。

大丈夫、現在の私なら排尿できる。
かかってきなさい日本!!!!!!

いつもよりドッシリとした構えで仁王立ちになり、尿道からの流れを待った結果、、、

二人が小便器から離れるまで、
己のイチモツはうんともすんとも言わなかった。

「全国の小便器に仕切りを作ってくれ日本」





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