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BTS釜山コン参戦記録 当日編②

ここからを記憶に残すためにnoteを書き始めましたが、実際のところ、ほぼ見えていません。その場にいた者としての個人的な感想なので、読んでもあまり役に立ちません。笑

位置

私はスタンディングの前のブロック(1ブロック約3,000人、ステージに近い方に4ブロック、その後ろに4ブロック)で、おそらく最前列から20~30人目くらいで、脇のBTSが通ってくれるはずだった通路から2人目くらいの位置にいましたが、開始と同時に後ろからどばーっと人が押し寄せて、ブロック真ん中前方に押し出されました。事前に聞いていた評判通り、目の前は人の頭かスマホかという感じで、ステージは正直全然見えませんでした。モニターも辛うじて見える時があるかないかくらい。後半、さらに人が押し合い、体正面に向けることすらできずに斜めを向いて応援していました。

コンサート

語彙力がなくて十分に伝えきれませんが、こんな状態でも人生で一番楽しいコンサートであったことは間違いありません。それまで昼12時くらいからずっと立ちっぱなし、走りっぱなしで足が究極的に疲れていましたが、開演の音楽が始まったまさにその瞬間に、足の疲れがすっと消えました。この場所で参加できて一番良かったのは、とにかく会場の一体感が感じられたこと。特にユンギ様の観客を煽るセンスの良さ。ここぞというときに、オーディエンスにマイクを向けます。(私なんかが言えたことではないのは百も承知で)こういう勘というか音楽的センスが抜群なんだと分かりました。

はじめのマイドロ。アミボムも赤いライトになり、花火とイントロで興奮が最高潮に達しました。そこからのホソク様の「Make some noise~~」が完璧にキマってました。人の間から見えただけでも、ホソク様には自信しかなくて、スターのオーラに満ちていて、釜山コンのトップバッターを務めるにふさわしい風格でした。勝手ながらシカゴでの活動の成果かなと思ってしまいました。(ソロ活、やばいです。みんな、こんなになって帰ってくるのでしょうか?)

ここで人生初めてのK-Popの掛け声を経験しました。ユンギ様と違って音楽的才能皆無の私では、普段と違う生バンドのアレンジのせいなのか、曲の出だしの音程やリズムがうまく取れず、初めの名前のコールにどこから入るのかさっぱり分かりませんでした。何とか「チョンホソク!」あたりからリズムを掴んで合流しました。マイドロは元々予習もバッチリしてきましたが、やっぱりいざ本番となると自信を持って言えたのは「カドケ!」「ションション!」くらいで、ほかの曲も含め、ただ大きい声を出していただけだったかもしれません。 実はアイドル(とはもう言えない気もしますが)のコンサートは初めてだったのですが、この掛け声スタイル、結構性に合っているみたいで楽しかったです。

続くタリョラバンタンも会場は大興奮。まさかこのパフォーマンスが見れるなんて…曲が始まった瞬間、ジンペンの私はロックジン(で通じますよね)が聞けることに震えました。実際に聞いたとき、1回目はそこまでエッジは利かせず、2回目は完璧なロックジンでした。既にこの曲が聞けた喜びで眉間にしわを寄せて涙を浮かべてノっているという不気味な女でしたが、この2回目で完全に泣きました。ジンくん、映像で見る時もそうですが、やっぱり声量が大きくて言葉もはっきり聞こえるんです。歌唱力も安定しているし。また、公式の掛け声が公開されていないタリョラバンタンは、謎のプレッシャーから解放されているので、純粋に音楽を楽しむことができました。

Zero O'clockではジンくんが何やら花に囲まれた高いスペースで光り輝きながら美声を放っていて、これまたジンペンの天国でした。後で見たら後ろに月が出ていたから光っていたのですね。

やっぱりグクの歌も完璧でした。思えば私の位置からステージの右手側しかほぼ見えなくて、ボーカルラインは左側にいることが多かった気がします。グクの姿はあまり見えなくても、コンサート冒頭から最後まで、ずーっと動き回っているのに決して衰えないグクの歌声は素晴らしかったです。美しいButterflyの最後に「ポゴシポッソヨ(会いたかったです)」は泣けました。

テテもあまり見えなかったのは残念ですが、たまに見えたときは、本当に彫刻のようでした。生で聞くとより一層印象的な声で、声での表現力も豊かだと思いました。テテの感情が伝わってきました。

ジミンちゃんの声は天使以外の何物でもありませんでした。ハーモニーがとても美しかったです。たまに見えるダンスも肉眼ではついていけないくらいキレキレで、このダンスを見れるだけで十二分の価値がある公演だと思いました。

私の場所からはラプラの方が見える確率高かったのですが、ナムさんのステージでの存在感は別格でした。足がとても長いので一歩がめちゃくちゃ大きくて、歩いているのに、あっというまにステージの中央から端へ移動して見えなくなりました。そしてあのパワフルさ。筋トレの効果もあるのでしょうか?韓国語は分からなくても、声と言葉のエネルギーを強く感じました。これが最後になってしまったCypher pt.3は3人のラプラとしての矜持がひしひしと伝わってきました。

Ma Cityは会場も大盛り上がりで、歌詞に何度かでてくるla la laの大合唱は気持ち良かったです。そこからの畳みかけるようなDOPE、FIRE、IDOLは当然メンバーもきつかったと思いますが、私も息をするのも忘れて必死に応援していました。

ここでメンバーのMCが入りましたが、韓国語が分からないため、ついていけず。私がジンペンだからそう感じているのかもしれませんが、ジンはアミに呼び掛けてくれる発言が多くて、このときもみんなで「ネー(はい)!」と返事をしました。こういうやりとりも会場ならではで、感動しました。そして、会場全員の「ネー!」は結構かわいいです。

Young foreverはそれまで以上に会場での合唱が大きくて、バンタンにもアミにも思い入れの強い曲なんだと実感できました。それとともに、この公演がそろそろ終わることも意味していて、感傷的な気持ちになるシーンでした。

このあたりで(Spring dayの時かもしれません。何度かありました。)紙吹雪が大量に飛んできて、自分の体にもかなり付着していたのですが、ほとんど身動きが取れないため、カバンにいれることができませんでした。手で握っていましたが、汗でぐちゃぐちゃになってしまい、そのままどこかへ消えました…

Young foreverの流れで始まったFor youthは涙が出るほど美しい歌でした。

ここでいったんメンバーたちは戻ってしまい、すでに予定の90分は超えているだろうとは感覚的には分かっていました。ただ、スローガンを掲げるARMY TIMEもまだ終えてないし、Yet to comeを歌わずにこのコンサートが終わることはないので、会場ではみんな楽しみに待っている雰囲気でした。(何人か抜けてしまう人もいましたが、ソウルに戻るKTXの時間が迫っていたのかもしれません。気の毒でした。)会場内撮影用のドローンが飛んできたり、座席のアミが画面に映し出されたり、ジミンのハッピーバースデーソングを歌ったり。この歌は、この日何度歌ったか分かりません。そして、5万人もいるので、どうしてもタイムラグが発生して、「センイルチュッカハムニダ~…センイルチュッカハムニダ~」と終わりが2回聞こえるような形になっていました。

Spring dayは私の位置からはモニターがほぼ見えず、どこで歌っているのか、初めは全く分かりませんでした。(今日のディレイ・ストリーミングで全容を把握。)この曲も「Oh oh oh~」のところで全員でアミボムを揺らして大合唱となりました。

最後のメントでは兵役の話題を覚悟していました。かすかにしかメンバーの言っていることは分かりませんでしたが、少なくとも会場がすすり泣いたり、重苦しい空気になることはなかったので、兵役の話は出てないことを察しました。バンタンも会場も弾けるような明るさはありませんが、かといって、悲壮感もなく、健全な疲れというか、満足感が漂っていたと思います。

Yet to comeではちょうど上空にバンタンではおなじみのクジラが飛んできました。最後の曲となって少し悲しい気持ちもありましたが、それ以上にバンタンの「一緒に~」という掛け声が何度かあり、メロディーを会場のみんなで歌い、ラップがそれに応える構成がカッコよくて楽しかったです。

結局90分の予定が2時間超となり、夜8時過ぎに終わりました。スタンディング席は退場を待つ必要があり、おおかた2階席、3階席が退場したところで退場しました。総合競技場駅の前には多数の警察官が立って入場規制を行っていました。最寄りの駅まで戻れたのはだいたい夜10時くらいです。夜ご飯を食べられる店も限られていたので、宿泊先の近くのカルグクスの店に入りました。中にはコンサート帰りのアミもちらほらいました。

友人からもらった退場中の様子の写真
海鮮カルグクス、ビビン麺、チヂミのセット

偶然ですが、ジンくんも好きな貝のカルグクスをここで食べることができて、内心とても嬉しく、味も本当においしかったです。(現実的なことを言うと、日中にも大量に汗をかいていたので、塩分が体に染み渡った感はあります。)

コンサートを終えて

メンバーたちをしっかり見て、落ち着いてコンサートを楽しみたい方にはスタンディングはおすすめできませんので、2階席の正面が最高だと思います。スタンディングでのケガも心配していましたが、結局私の場所では大丈夫でした。(人に押されてしまったときは抵抗せずにスルーっと空いているスペースを探して身を収めるのがベストな気がします。最前列でない場合に限りますが。)
ちなみに、もう少し前にいらした方たちは、足を踏まれてケガしてしまったり、コンサート中に計10名ほどが後ろに退避してきていたので、相当過酷な環境だったかと思います。

後になって、メンバーたちが良く見えなくて泣いていた人もいたと聞きましたが、私自身は見えなくてもすごく楽しかったです。やっぱり音楽の力はすごいと思いましたし、掛け声で一緒に歌う韓国でのコンサートの楽しみ方も、当初は負担に思ってしまいましたが、当日はバンタンに喜んでもらいたい一心で率先して声を出すくらいにハマりました。

少しだけ役に立つかもしれないこと

別記事で書いた通り、私は公式スローガンを置き忘れてきました。帰国後に人から聞いた話では、会場に結構な数のスローガンが落ちていたとのことです。人がまだいる場所では、さすがに持ち主がいるのでやめた方がいいと思いますが、もう退場を終えた場所なら拾っていっても良かったのかもしれません。あと、途中飛んできた紙吹雪や銀テープも帰りに回収してきた人がいるようです。ただ、ジャニーズなどと違い、何もデザインはありません。

余談

10月17日にBTSはジンから順に兵役につくことが発表されました。バンタンが釜山コンを笑顔で終わらせてくれたことに対する感謝の気持ちと、やっぱり彼らは強い人たちなんだという尊敬の気持ちを新たにしました。

バンタンを一目見たら死んでもいいと思っていましたが、実際その場を体験して、次も機会に恵まれれば行きたいと思ってしまいました。もう一生分の運を使い果たしてしまった気もしますが、それでもまた、あの7人に会いに行けるように自分の生活・人生を真摯に生きようと思っています。

見出しの画像は@bts_officialからお借りしました。

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