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絶対に当たる宝くじを買い続ける人生を

「絶対に当たる宝くじを買い続けるような人生を送りたい」

これは昨日RUSH BALLという夏フェスで、go!go!vanillasの『おはようカルチャー』を聴きながら思ったこと。

今回のRUSH BALLは、2年ぶりにフェスでの声出しが解禁。
夕暮れ時のメインステージいっぱいに響き渡るオーディエンスの声に、懐かしいその光景に、胸がいっぱいになった。

そして、こんな幸せを、ちょっとずつ集めるような人生を送りたいと、強く思った。

もうハズレくじは引きたくない。
悲しい思いや辛い思いはできるだけしたくないし、失敗だって極力したくない。

でも、当たりしか入っていない宝くじなんて、現実には存在しない。
実際には何をやっても上手くいかない日もあるし、不意に傷ついたり、傷つけたりしてしまう日もある。
だから、私はくじに裏工作をすることにした。
できるだけ自分が幸せになれるような、自分に都合の良い仕掛けを。

その1、自分の力を最大化できる環境を作ること。
これは最近気づいたことなのだけれど、私は自分の力が発揮できる場所とそうでない場所の差が激しい。
高圧的な上司がいる職場や、苦手な分野の環境では、びっくりするくらい萎縮し、ミスを連発し、自分自身がとてつもなく惨めな存在に思えてくる。
本来ならばその苦手な環境でもがんばれるのが1番なのだけれども、私はそうはなれなかった。
だから私には「私らしくいれる環境」が絶対的に必要だ。

具体的には、信頼・尊敬できる仲間がいる場所、そして分野で言うと、企画や運営、プレゼンテーションが私の力を最大化してくれる。
良い環境に身を置くと、ワクワクするようなアイディアがたくさん降ってきて、自分でも思って見なかった素晴らしいものができあがる。
そして自分のアイディアで周囲の人が笑顔になれば、私は幸せになれる。
当たりくじ、1本ゲット。

その2、やる気スイッチの位置を把握しておくこと。
私はオン・オフが非常に激しい人間である。
オンスイッチが入っている時は、バリバリ仕事をするし、鬼のようなスケジュールも処理できるけれども、家に帰って、スイッチがオフになった瞬間、絵に描いたようなダメ人間へと化する。
お風呂にはできるだけ入りたくないし、横になってYouTubeを見ながらクソゲーに興じるのが大好きだ。さらに超ロングスリーパーなので1日平均10時間は平気で寝てる。

そして恐ろしいことに、このダメ人間はほっておくと永久に私を支配し続ける。
だから、このダメ人間を駆逐し、オンスイッチを押すことが必要だ。

私の場合はどうやらそのスイッチの境目が家の玄関にあるらしい。
一歩家の外に出さえすれば、私の勝ち。
図書館でパソコンを開けば、教科書を開きさえすれば、その1日の充実は約束される。そして1日頑張れば、私はスキルアップするし、帰ってゆっくりダラダラすることも可能だ。
当たりくじ、もう1本ゲット。

その3、直感を大事にすること。
思い返せば、今までの人生における大事な決断は、全て直感でなしてきた。
高校を選んだ時も、留学を決めた時も、大学を選んだことも、水族館でバイトをすることを決めた日も。
そしてその全てが、今の私を作り上げるかけがえのない経験になっていると感じる。

大学生になって、1人暮らしを始めて、自分で選択をできることが日に日に増えていった。そして、自分で身を置く環境を選ぶようになって、幸せを感じる瞬間が徐々に多くなっていった。

昔から何かと首を突っ込みたがる性分ではあった。
中学高校は図書委員長をしていたし、高校では部活を4つ兼部していた。大学に入ってからもボランティアを2つしたり、興味のあるものはかたっぱしからやってみる、というか気づいたら片足踏み入れていた、ということが多い。

しかし、新しいことに取り組むにはリスクも伴う。
何をするにせよ、お金も時間もそれなりにかかるし、そこで上手くいく保証もない。
でも、時には勝負に出ることも必要だ。

話は少しそれるが先述のRUSH BALL。
ハンブレッダーズというバンドのライブを始めて見た。
彼らはサポートを加えた4ピースのバンドなのだけれども、ベーシストが2日前にコロナに感染してしまい、ライブに出られなくなってしまった。

普通だったらサポートのベーシストをどっかから探してきたり、音源を裏で流したりしたりして、どうにかフェスに出演するのだろうけれど、彼らはあろうことかGt&Vo.のムツムロアキラをベースボーカルに仕立て上げ、出演するらしい。狂ってる。彼らのことは正直よく知らんが、とにかく狂ってる。

ライブの冒頭、彼はこう言った。
「今日のライブ、俺らが1番下手くそだろうけど、一番でっかいギターを鳴らしてやるよ!!」

その時、彼らはこのフェスに「勝負をしにきたんだ」と思った。
2日前に決まって、バンド練も個人練の時間も限られている中で、5曲。
しかも、彼らの楽曲で1番難しいという『ワールドイズマイン』ではちゃっかりスラップも披露していた。歌も、ベースも、ギターも、ドラムも、めちゃくちゃに良かった。めちゃくちゃにかっこよかった。

私は冒頭に、「できるだけ失敗はしたくない」と書いたけれど、意味のある挑戦ならば、もし失敗してもそれが参加賞に思えるくらいには強く生きられるのだと思っている。
しかも勝負にでなければ、出るはずの1等も出ないよね、きっと。

その4、言葉を大切にすること。
この長い文章、どこまで続くの?と思ったそこのあなた。これで最後です。ここまでまでついてきてくれた人、どうもありがとう。

私は「言葉」には力があるとずっと信じている。いわば「言霊信仰」的なあれ。
プラスの言葉にはプラスの出来事を、マイナスな言葉にはマイナスな出来事を引き寄せる力があると思っていて、できるだけ私は自分が好きだと思える言葉を使って、会話や表現をするようにしている。

高校の時は、ちょっとの言い回しや言葉選びにも神経質になっていたけど、それそれで疲れてしまうので、今はぬるっと「素敵な言葉で遊べたらいいよな〜」くらいのテンション。

高校の時に相棒である従姉妹が「あなたの文章が好き」と言ってくれて、そこからちまちま文章を書いたり、書かなかったりして生きてきたけれど、やっぱり言葉選びが美しい人に惹かれるし、私の言葉が好きな人たちに伝わるとすごく嬉しい気持ちになる。

毎日使うものだからこそ、大切に。
そして本や音楽から吸収する意識も忘れずに。

そうしたら、人生がちょっとよくなる気がする。

そしてその延長として、自分や周りの人を大切にすることも大事。
何が正解で何が正義か、それが曖昧な時代だからこそ、何を大切にしたいか、その軸を自分の中にしっかりと持っておくことで、自信を持って決断をし、生きていくことができる気がする。

とまあ4つほど最近考えていることを書き連ねた訳ですが、別に私は宝くじの1等を当てたい訳じゃない。

比喩としても、現実としても、当たったらラッキーだなとは思うけれど、とてつもない幸せが降ってきたとして、その後ずっとそれ以上の幸せを手にできる気はしないし、一生暮らせるくらいのお金が急に入ってきたとして、それはそれで不安だ。(まあ入ってくるに越したことはないけど)

結果として4等か5等くらいの小さな幸せを当て続けて生きていきたいし、そしてそのために、小さな裏工作をせっせと続けられたら、きっと豊かで充実した日々を送ることができるのだろう。

次買う宝くじも、きっと当たる。
そう思い込みながら、今日も生きている。


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