7月17日
もう冷房をいれてないと茹で上がるほどに暑い夏がやってきた。
たまたま夕方立ち寄ったうどん屋で甲子園の予選がTVで紹介されていた。いつの時代も変わらず坊主頭の小僧達が白球を追いかけるあの姿にカタチを変えながらも励まされる時がある。なにかに没頭している人は年齢関係なくかっこいいものだ。
そのうち坊主はやめましょうとかになってくるのかな、時代は変わって行ってるし。なんて思いながら冷たいうどんを啜った。
2ヶ月俺はきっちり休むと決めた。
とはいえやることはやっているものの
ライブ活動を抑えていた。
自分のライブに鮮度がなくなってきたと感じた時、動いてた足が止まった。(あとシンプルに色々と考えすぎて立ち止まらないといけなかった)
ライブはこなれてくると急激に面白くなくなる。人がどう思うかしらないけど、自分自身が面白くなくなってしまう。
そこには技術や、新曲、新しい心境など色々含まれてないと毎箇所同じようになってしまうからな気がする。
だからゆっくりと2ヶ月はすごした。
とはいえ、ライブというライフワークがなくなると苛立ちがあったり、焦ったりが全くなかったといえば嘘になる。
何処かこの休みも怠けてるように思えてしまう、そういう時に高校球児たちをふと思い出すと自分は足りてないのだと思わされる。
だけど、休まなければいけないのだ。
小さな無理の積み重ねが祟って起き上がれなくなった日、音楽を聴けなくなった日、そういうのは正常ではないのだと思う。振り返ればただ淡々と音楽をこなしていた。
だからこれでいいと言い聞かせながら、時にダラダラとして、時に本を読んでみて。料理をして、時に誰かに振る舞って、逆に人が自分に料理を振る舞ってくれることもあった。
お金も多少融通が効くようになって、久々に髪を切ったりしてみた。新しい心境とともに周りからいいねと言われると、やってみてよかったなと実感する。
生活を営んでいた、その営みがいままでなかった。人はこの毎日の繰り返しのように思える生活のなかで、娯楽として表現にふれる。
結局僕にとってはそれが結構重要だった。
まぁそんなこんなで、立派に人間にしてもらったわけです。
"生活を普通に営む"がなかった。遠い街に出突っ張りで、実家にもあまり戻らないとかそんなのばっかりで。
いや、あったのだろうけど気づくことができなかった。否が応でも歳を重ねていることを実感する。
少しだけ断捨離して、スッキリした部屋にいてなんだか広く感じる。
『前に進む』は漫画や小説みたいに数ページめくった先にある出来事じゃないんだなと思う。結局、積み重ねた年月をあとから振り返ったら進んでたと思うことのほうが俺は多い。
でも逆を言えば積み重ねれば未来は変えられるということも気づいた。
立ち止まって、振り返って、そうしてまた進む時がきた。
まだなにを歌えるのか、どう話せるのかわからないけど、ライブ出演を決めた。
どれも大切な日。
今は打って変わって早く歌いたい気分だ。
新しい曲聴いてほしいね、みんなに。
ここまでやってこられた、ありがとう。
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