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最近のこと、金曜日にビール。

Stay homeとTVでニュースキャスターが仕切りに言っていた。家にいる事が世の流れとなっている今この状況の中、人に会うことも誰かと連絡をとることもめっきり減った。しかし自分自身気づいていたけど自粛前も自粛はじまってもやることはあまり変わってない。そう、以前も今も僕は1人だ。

空いた時間好きなだけ本を読んで、ギター弾いて、曲を作って。練習をスタジオから車の中と切り替えてからは明け方になるまで好きなだけ音楽をしている。そう僕はシンガーソングライターだ、ひとりの人間が放つ音楽をしている。

僕の内側に溜め込んで出来たものから音楽ができる、想像ができる範囲の物語の枠組みでモノをつくれる。しかし昨年におこなった濃密な旅の成果の現れか、その想像が飛躍的に大きく広がった、人のことをもっと思って生きていたいし、愛していきたい。それに音楽で揺さぶられるあの瞬間の空気を体現したいと今は楽器と自分自身に向き合っている。それで、自分が描きたいものに自分が追いつかないという結果がうまれた。あんまり悲観的にはなってないし、暗くなっているわけじゃない。今まで作り上げてきたものがあるとするなら1からぶっ壊して、もう一度再構築したいって考え。やっぱり去年日本全国渡り歩いていてよかった、みるも無残に厳重に装備を身に纏っていた自分をボッコボコにしてもらえたんだと思う、それらを脱ぎ捨てようと決心するのになんの迷いもなんの悔いも残らなかった。潔く清々しいくらいの敗北、ちゃんと物語を続けていけてる。


でも、あまり一辺倒になりたくないから音楽以外の時間をつくっている。それは本当にただぼーっとする時間、なにもしない、今なんて思い切って昼間にビール買って人気のない4月なのに5月の彩りをした神社でひとりでとくに難しいことも考えず、飲んでた。耳にはとびっきり大好きな音楽を聴いて。

今までそれができなかった、1秒でも惜しかったし1日でも出遅れたぶん取り戻したかった。で、瀕死の状態になるまで追い込んで身体を壊したり過食したり、なにもかも手詰まりになって活動を停止する、そして振り出しに戻る、を繰り返していた。

それ、もう飽き飽きした。もう1人自分の体調とか機嫌とか気分とかちゃんと知って動かなきゃいけない。なにかを過剰に摂取することは命の切迫したやりとりができるそこでしか味わえない血の味があるけど、そそればかりでは芸がない、そこをずっと歌っていきたいと思わない。今までの自分はブラック会社と同じだった気がする。身を引き裂けるほどの思いしないといけないって観念に囚われすぎてただけだった。こんなに頑張ったんだよ大将になっていたんだな、アピール合戦というかなんというか笑けてくる。きっと一昔の自分だったら腹立ててる。でも少しでいいから、その張り詰めた糸を常に張るんではなくて、頬を緩めた時のように、自分の気持ちを小さな円を描くように静まらせてみる。ふと思い出す、帰りたい場所が沢山ある、色々な街のみんなに会いたい。みんなにちゃんと顔向けできるように今は磨きたい事がある。そのために今は1人でよかったと心底思う。

自分のペースにしては曲はちゃんと出来つつある、3ヵ月に1曲とかすごく遅いペースを今はUP気味にあげれている(それでもまだ思い描くほどには遅い)。

あんまり詳しくなかった、映画を見るようになった。こればっかりは昔から全然関心なかった、最近見に行ったのはデジモンとかだったし。でも人から薦めてもらったものは本当に面白いものばかりで良い感じで力を抜けれている。



別に宛名のない手紙でもいいか、という気持ちで文章を書いている。これが歌詞になるわけでもなく、ただその時の心情に出来る限り脚色も偽りもないように言葉にしている。いつかそういった手紙に宛名を書いてだせたら良いな。


こんなに難しいことっぽい事を書いているけど僕は頭の中にあった事を書いただけでいたって元気だと思う。少なくともコロナ騒動がおきる前よりも全然と、その誰かといなきゃいけないみたいなものから解き放たれて随分と楽。もちろん人と会いたいけど縛りあいはしたくないよね、いつでも僕はふらりふらりとたまにあらわれて会える奴でいいな。それでも出会えたら昨日まで会っていた時のような温度感で話せる人を増やしていけたらいいな。


_______金曜日、誰もいない神社でビールを飲んだ時にかいた日誌____


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