見出し画像

神聖な場所

神聖な場所は
単に自然の力だけで出来ているのではなく
人の手が加わって出来ている

そう思ったのは 
名も知らぬ祈りの地を訪れてから

画像1

ありふれた住宅地の中に
そこへの入り口は 突然現れ

画像2

別の世界に繋がっている

画像3

何かが光っている

画像4

光が だんだんと強くなって来た

画像5

太陽の光を受け 木々が輝いている

画像6

山門のような木立 そして小さな祠

画像9

古い観音像の前には 真新しい供物

画像9

4本の大木によって仕切られた空間

画像10

天頂のわずかに空いた木々の隙間から
南中の時刻になると光が差し込む 

すると そこは神々しい空間になる

人々は それを知っていて
南側の竹林を伐採している

この場所で神聖なものとは何だろう?
観音様? 木々や竹林? それともこの山全体?

画像11

自然の中に 崇拝すべき何かを見つけた人々は
それが祈りの対象となったとき
鳥居を設け 注連縄を巻き 祠を建てた

山 滝や湖 巨岩や巨木も
人の手が加わって初めて
共通した祈りの場所になる

人を寄せ付けない孤高の場所も
限られた者しか入ることを許されない場所も
似たような地形を見つけ あるいは創り出し
同じ名を付けて依代とした。

しかし 祈りの場は 時を経て大きく変遷する
人々に共有されるにつれ 変質し肥大した

画像11

それでも 小さな町や村々に
素朴な祈りの場が 今もまだ残っている

神聖な場所とは そのような所なのだろう


オタク気質の長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。 またお越しいただけたら幸いです。