埋甕(うめがめ)と胞衣笑い(えなわらい)
以前訪れた、恩田川上流の町田市「高ヶ坂遺跡」で見た柄鏡形敷石住居址。
柄鏡のような形と小石が敷き詰められている珍しい住居址で、縄文時代後期の一時期だけ、主に中部高地と関東に広まっていた形式です。
さらに調べてみて、興味深かったと同時に疑問に思ったことが一つあります。
それは、胎児や乳児の遺骨を納めた小さな甕(かめ)を、柄鏡形住居の出入口通路に埋める「埋甕(うめがめ)」という縄文時代の風習です。
埋甕とはもともとは炊事用の甕だったものを、骨壺に転用したのでしょうか。子ども