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恩田川紀行

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恩田川を自転車で遡り、地形や遺跡、神社を散策します。
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#柄鏡形敷石住居址

埋甕(うめがめ)と胞衣笑い(えなわらい)

以前訪れた、恩田川上流の町田市「高ヶ坂遺跡」で見た柄鏡形敷石住居址。 柄鏡のような形と小石が敷き詰められている珍しい住居址で、縄文時代後期の一時期だけ、主に中部高地と関東に広まっていた形式です。 さらに調べてみて、興味深かったと同時に疑問に思ったことが一つあります。 それは、胎児や乳児の遺骨を納めた小さな甕(かめ)を、柄鏡形住居の出入口通路に埋める「埋甕(うめがめ)」という縄文時代の風習です。 埋甕とはもともとは炊事用の甕だったものを、骨壺に転用したのでしょうか。子ども

高ヶ坂石器時代遺跡 恩田川紀行(4)

そこに遺跡がある限り、ママチャリは止まらない 恩田川紀行、この先どうしよう... 横浜市域の恩田川には現存する遺跡が少ないし、案内板さえ無い所ばかり。造成された住宅地で写真を撮ってるだけなら、ただの不審者ですよ。 あぁ、形ある遺跡が見たい… と思っていたところに情報が! 敷石住居跡? 石器時代遺跡? 2021年4月公開? しかも、恩田川沿い! でも町田かぁ…さすがに遠いな。電車で行こうかな… いや、ママチャリで限界に挑戦だ!(株式優待の桐谷さん?) 川沿いを行