見出し画像

鬼滅の刃が心に刺さる理由。

こんにちは、菜紡です。



今更ながら、やっと鬼滅の刃全巻読み終えました!


たくさんたっくさん想ったこと、感じたことがあるのでその記録として。



長くなります。

友人に語ったら、熱意がオタクみたいだよって言われて、これが俗にいう(?)オタクなのか!?と嬉しくなりました。



初登場シーンとのギャップが大きい柱たち


鬼滅の刃の見どころは何といっても魅力的な柱たちにあるでしょう。

ですが、無限列車→刀鍛冶→立志編→遊郭編→漫画の順番で観た私は、柱たちの初登場シーンに、え、ちょっとヤバい人たちなのでは…個性つよぉーとしか思っていませんでした。


今思うと、個性が強いというのは、

◎人間の性格を表象+誇張している
◎強さの源と強さの具現化


と言ったところなのかなと思います。


最後まで読んでから振り返るとむしろ微笑ましいので、深掘りはしません。



柱の過去と人柄形成が分かりやすい



身体能力が飛び抜けて優れている柱。



その強さと行動理由が過去回想などで語られ、人としての魅力が増していました。

強くて、変わり者の柱にこんなに好きなキャラクターができるとは思いませんでした。

なんと言っても好きなのは、伊黒さん蜜璃ちゃん、冨岡さん、無一郎くん、天元さん。


アニメで伊黒さん蜜璃ちゃんにプレゼントの場面を見たのですが、ええ!かわいい…
と私の心は鷲掴みにされました。

でも漫画で伊黒さんのことを読んで、最期まで読んで、心が掻き回されました。

自分の出自は自分には変えられない。
親族がやってきたことも変わらない。

どんな境遇でも生きたいと思った伊黒さんはとても強い人なのだと。

そして、自分の身体の使い方、弱い部分、出来るところをよく客観視している。

何より周りをよく見てみて冷静な分析ができる。

それでいて、蜜璃ちゃんのことになると真っ直ぐで真っ直ぐで。

優しくて悲しい人だなぁと。そして、何とも可愛らしいなぁと虜になりました。


蜜璃ちゃんの鬼殺隊に入った理由、過去シーンは現代を生きる私たちにとって共感しやすいものなのではないでしょうか。

自分の「居場所」を探して、「愛」を探して進み、その場所が鬼殺隊だった。

側から見たらかなり特殊な場所でも、それが彼女にとって1番輝ける場所で、

彼女がいなかったらきっと負の感情に押しつぶされていたのではないかな、と。鬼殺隊全体が。


冨岡さんの言葉が足りないところ。今を生きる現代の人に多いのではないでしょうか。
そして、自分を卑下し続ける人も。
それでいて、先見の明はある、努力ができる。

冨岡さんがいなかったら物語は始まってないですから。


無一郎くんは、振れ幅がとても大きい。
年相応の少年らしさもありながら、幸せになるために生き続ける。

玉壺との戦闘シーンがカッコ良すぎる。


天元さん、髪下ろしてるのカッコ良すぎませんか!!?

生きてる奴が勝ち。
優先順位をハッキリと決めている。


1番人間らしく人のように思います。


もちろん、他の柱たちも好きです。

好きというより、共感に近いのかもしれない。

煉獄さんのたくさんの人の心を燃やし続けるブレない熱意。

悲鳴嶼さんのお館様の意思を組み、自分と向き合い曝け出せる強さと優しさ。

しのぶさんの自分を取り繕っても叶えたいことに全力で進み続ける真っ直ぐさ。

不死川さんの(不器用で口が悪いけど)家族思いで優しいところ(他の方法を知らない。有一郎くんを想起させる)

語り尽くせないのでこの辺で。



炭治郎の真っ直ぐすぎる性格


頭が硬い(固い)少年。

軸がブレない強さと、誰にでも感情移入できる優しさの持ち主。


家族を失っても、大切な人を失っても、進んでいかなきゃいけない、と前を向き続け、何よりどんなに窮地に追い込まれても、諦めない。


炭治郎の姿勢から学ぶこと、勇気をもらうことはとても多い。




お館様の采配力


出番は決して多くはありませんが、リーダーとしてとても優秀。


先を見通す力を持っていて、
その先見の明はその一族として持って生まれたものと、産屋敷耀哉本人が取得したものがかけ合わさったように思います。


何より、一人一人に響く言葉の掛け方が素晴らしい。

結局、私たちは自分本位で生きているから相手を心から思いやった言葉をかけるのは難しい。

鬼舞辻を倒すためであっても、一人一人を想うことがてきる優しさ。


そして、自分の使い所と立ち位置をよく理解している。



言いたいこと


鬼が柱になっていても、柱が鬼になっていても何もおかしくない。
いつだって一歩踏み場所が違っていたら、立場は変わっていた。


鬼殺隊と鬼の関わり方、関係の仕方が多岐に渡り(伊之助と母と童磨とかとかとか!)

きっと、
鬼殺隊と、鬼の人たちはそれぞれがその中だけで関係を繰り広げてきたように思います。


確かに、鬼と交わる「一般人」もいます。

ですが、憎悪虚しさ悲しさ、もちろん嬉しいこともすべて包摂したひとつの世界として成り立っていたのだろうなぁ、と。


最後は、時間の超越なんて視点もありますが、きっと全ては繋がっていて私たちの思いが端を発しているよ、と。



いつまでも私の心の中で生き続ける登場人物たちへ


ありがとう。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?