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ゼロ・ウェイストとは〜サスティナブル(持続可能)が大きな鍵〜

先日、ゼロ・ウェイスト・ホーム〜ゴミを出さないシンプルな暮らし〜と言う本に出会いました。

世のブームとして「エコ」から始まり、「リサイクル」「ミニマム」「シンプリスト」「脱プラ」「サスティナブル」等々、、また新しい言葉が💦となりそうになりましてが、読んでみると今の私の暮らし方にもっとも相応しい言葉が来た!と思えたので、ご紹介したいと思います。

【ゼロ・ウェイストとは】

5つのR(基本の5箇条)リ・フューズ(不必要なものを断る)リ・デュース(必要なものを減らす)リ・ユース(繰り返し使用する)リ・サイクル(断れない、減らせない、繰り返し使えないモノの資源化)ロット(残り物の堆肥化)まとめゼロ・ウェイストとは直訳すると「ごみゼロ」。

でも実際、消費社会にいる限りごみをゼロにするのはほぼ不可能だし、そこを目指し過ぎると苦痛が生じてしまいます。ましてや、サスティナブル(持続可能な〜)からは遠ざかってしまいます。

社会全体、地球規模で「ゼロ・ウェイスト」をゴールにしていく取り組みに協力していく、と言う姿勢に近いかと思います。

今現在、私たちを取り囲む地球環境、経済、健康被害などは、危機的状況にあるといっても過言ではありません。天然資源は枯渇しつつあり、経済は常に不安定、健康状態はますます悪化の一途をたどり、個々の生活水準は格差が広がっています。

ここで思うのが、どこから、なにから、始めたらこの回転はスピードダウンしてくれるのか・・・と言う疑問です。

【5つのR(基本の5箇条)】

不必要なものを断る=リ・フューズ必要なものを減らす=リ・デュース繰り返し使用する=リ・ユース①②③ができないもの=リ・サイクル残り物の堆肥化=ロットこの5箇条は。ゼロ・ウェイスト推進におけるシンプルなルール作りの基本事項になります。

つまり、より良い「あなた」をつくるために目指していく簡単な指標なのです!

エコな暮らしを始めたい、リサイクル以外に何が簡単にできることなのか分からない、とお思いの方々は、ぜひこの基本事項を参考にしてみてください。

ゼロウェイストでは、リサイクルばかりではなく、生活から不必要な物の選択を明確にして、家からモノをしっかりと減らして、本当の心の豊かさを目指す取り組みです。

そして、一番大切なことは、あなたの行いがサスティナブル(持続可能)かどうかということです。

【リ・フューズ(不必要なものを断る)】

ゼロ・ウェイストの第一歩はここからです。簡単そうで意外に難しい😅

この概念は、直接的なモノの消費というより、舞い込んでくる外からの消費行動に対して、自分が取る行動になります。なので、意識改革が必要だし、取捨選択に常にさらされます💦

慣れてしまえばどうって事はないのですが、やり始めは非常にストレスに感じます。

例えば、プラスチック製品の使用です。各種ビニール袋、ペットボトル、ストロー、etc.すぐ捨てると分かっているのに使用頻度の高いプラ製品たちです。

自分にふりかかるプラ製品を断り、二度と使わない!と決めてみましょう。

無料グッズ類についても考える良い機会です。

ホテルのアメニティ、記念品、あらゆる試供品、各種景品等、環境をテーマにしているイベントでさえそれらは配布されます。なんという矛盾・・・💧

コマーシャル(広告)なんですよね、所詮。「無料(タダ)なのに、もらわないと損した気が😓」

本当にそう思いますか?

無料(タダ)グッズは、大半は安価なプラ製品で、すぐ壊れるしオシャレじゃありません。

ダイレクトメールについて断ることを考えている人は多いかもしれませんが、断る作業が面倒に感じてそのままにしている人が多いのではないでしょうか。

ポストからゴミ箱に直行するダイレクトメール、この単純な行為が塵も積もれば山となり、世界中では毎年1000億通ものDM発送を行なっているとか・・・💧

貴重な森林資源を使い、ただ私たちのポストからゴミ箱へ行く無駄な時間と税金を使っているのです。

他には、過剰包装、レシート(電子メールにしてほしい!)など、断る人が増えることで、紙媒体から別のオプションが生まれることもあるかもしれません。

断り方としては、「ゼロ・ウェイストなんで!」と宣言するもよし、「紙を使わないことにしています」や「ものを増やさない努力をしているので…」など、行為そのものがエコ活動につながっていくと思います。

【リ・デュース(必要なものを減らす)】


一見すると「必要なのに減らすって…」と意味わからん的な行動です💦

これは、ミニマリストに少し似ています。

多くのモノを持つことより『質』にこだわり、『経験』に重きを置く考えです。

家にある全てのモノを見回してみてください。本当の使い道と必要性、不必要なモノの選択など、なくては困る!と思っていたものも、なんとか手放してみようかと考えてみることです。

家の中のモノを減らすと、より良い買い物の習慣が手に入ります!

我が家は、子供が10歳の時に電子レンジ、オーブントースター、炊飯器を捨てました。壊れたり古くなったりして買い換えようか迷ったのですが、一度捨てて生活してみて不便でどうしようもなかったら買えばいい、と思い生活を続けたところ、むしろそれらの掃除等に追われる時間がなくなり余裕が生まれたのを実感して以来、今でもこれらはありません!

最初の頃は、子供たちが夏休みなど一人で家に居る時に、電子レンジがないと火を使うことになり、どうしようかなぁ、、と思ったりもしましたが、学校で家庭科もあり調理実習するわけで、いつまでも危険だからと避けていては成長しないと考え、気をつけて使うようよく教えました。

というか、夏休みだけでなく、普段から一緒にキッチンに立ち一緒に火を使いながら様子を見ていました。息子ですが、小学生ながらに味噌汁くらいは作れるようになりました。

この経験は、まさに冒頭の『経験』『質』の宝を手に入れたようなものです。

今あるモノたちで暮らすことをとことん考えると、これからの消費及び消費につながる活動の減少へとつながっていきます。

モノの減らし方は人それぞれです。家族構成、経済状況、地理的要素などを踏まえて、自分に合った快適レベルを追求する必要があると思います。

電子レンジの廃棄とはケタが違いますが、私たちは、車の所有を減らすために田舎から公共交通機関の発達したところへの引っ越しもしました!

一軒家からマンションへの住み替えは、家のメンテナンス費用や車を1台にしたことでの費用削減等さまざまなメリットを感じています。

【リ・ユース(繰り返し使用する)】

言わずもがな、、ですが、リ・サイクルとは違います。

混同されがちですが、資源循環の形が異なります。リ・ユースとは、「最初に作られたそのままの形で何度も使い、最大限に活用し寿命を延ばすこと」とあります。ざっくり言えば、古いモノをそのまま使い倒す、と。

例えば、断りきれずもらってしまうビニール袋などの再利用です。何かに使えないかととことん考え、使い倒してゴミ箱に行ってもらうのです。次のお買い物に、家にあるビニール袋を持っていくのです。

「使い捨て」から「繰り返し使う」に変換しましょう。

資源の枯渇を和らげるために、シェアリングもおすすめです。自動車、家や部屋(Airbnb)、工具・道具のレンタルなど、これらのことはすでに始まっています。

【リ・サイクル(断れない、減らせない、繰り返し使えないモノの資源化)】


ゼロ・ウェイストな暮らしは、リサイクルではありません。リサイクルさえしなくなるのが、ゼロ・ウェイストです😇

リサイクルというのは、一般的には「再加工」と言われます。よって、”貴重なエネルギーを消費する行動”なのです。

今の世の中は、メーカー、自治体、消費者、資源化業者のそれぞれの取り組みをうまく連携できていません。リサイクルが完全に機能するためには、①メーカーがリサイクルしやすい製品を作る②消費者の理解度を上げる③自治体の協力④資源化業者の製品の認知度を上げる、などがあります。これらが全てスムーズに機能しないと成り立ちません。

個人でできることは、ゴミの分別を徹底的にすることくらいです。

【ロット(残り物の堆肥化)】

堆肥化は自然が行う有機物のリサイクルです。コンポストはごみ処理場行きの運命から、ゴミを使えるモノへ生まれ変わらせることができるのです!

コンポストは、初期投資も非常に少なく始められ、子供と一緒に食に関しての知識を深められる機会を与えてくれます。手間がかかりそうに見えたり虫や臭い、見た目などの問題もありますが、それらには必ず解決策があります。

週に2回の燃えるゴミの日には、なんとゴミ袋の小ささよ!!と、感動すること間違いなしです😂

【まとめ】


ゼロ・ウェイストな暮らしを始めてみると、実に、〈お金〉〈健康〉〈時間〉に良い影響を与えていることに気づきます。なんとも言えない豊かさに驚くことでしょう。

〈お金〉:「モノ」より「活動」「経験」を大切に考えるため、消費物販が減りお財布に優しくなります。モノを所有することでのメンテナンス費用が激減します。質の高い買い物をすることは、何気に節約になるのです。

〈健康〉:自然食品やナチュラルなものに目がいくようになるため、食生活に変化があります。また、車の所有を減らすと徒歩や自転車などの移動が増えるため、自然と運動になり身体が元気になるのを感じます。

〈時間〉常に、時間がない!と思っている人は、モノを持ちすぎです。処理しきれないほどの何かを持たされていて、もはや取捨選択することさえ億劫になり、心も家もいっぱいになってしまっています。

ゼロ・ウェイストは、「がんばる」行為ではなく、楽しく美しくを目指し、今目の前にあるモノが「要る」か「要らない」かの選択から始まります。それが習慣化してくると、自然に整理整頓され、不必要なことに追われることが無くなり、時間という余裕が生まれてくるのです。

何かを始めること、生み出すこと、その第一歩はまるで出産のように苦しいことですが、生まれてしまえば勝手に大きくなっていきます😆

皆様のゼロ・ウェイストの第一歩はどこから始まるでしょうか?


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