ここは千葉市美浜区◯オン公国　梅雨と◯オン

梅雨ではあるけど梅雨というほど雨が降るわけではなくとはいえ晴れているわけではなくなんだか今年の梅雨は中途半端だ。

そうはいっても梅雨なことに変わりはなく朝みそ汁を作ろうとしたら顆粒のダシが水分を吸っているのか色が変わってサラサラの粒がごわっとした塊になっているくらいにはじめっとしている。

その塊をゴリゴリと崩しながら何をしようか考えてみるけどパラパラではあるけど雨が降っているので外出するという気もあまりしない。でも外出しないともったいないという気持ちにもなる。

そんな時には〇オンが非常に便利だ。美浜区には各駅に〇オンがあるが2023年に新しくできた幕張豊砂駅はまさに〇オンの為にできた駅である。なんといっても〇オンが半分くらいお金を出しているらしい。駅と直結というわけではないがなんとか〇オンまで雨に濡れずに行くことができる。

「見せてもらおうか、〇オンの巨大モールの性能とやらを」

といった感じで駅を出ると〇オンが見えるのだけど一見するとあまり大きさを感じることができないかもしれない。横に長そうには見えるが高さはあまりないから威圧感もそれほどでもない。

むしろ大きさを感じるのは電車に乗っている時だろう。海浜幕張駅をでて幕張豊砂駅に向かっている途中海側の景色を眺めていると半分くらいは〇オンが見えるからである。

これだけバカでかい〇オンモールでも国内で2番目の大きさというのだから埼玉にある〇オンモールがどれだけ広いのかは非常に興味がある。

ちなみに今向かっているのは〇オンモール幕張新都心店で海浜幕張駅にも〇オン海浜幕張店があるので注意が必要だ。海浜幕張の〇オンに行こうといってもどちらなのかは確認した方がいい。なんなら〇オンの本社もあるので注意が必要である。

長々と〇オンの説明をしてしまったが要はこれだけでかい〇オンなので雨の日でも濡れることなく店内で散歩をすることができる。

40代後半の一人暮らしの男性が楽しめるお店があるのかと言えば・・・ある。これだけ大きな〇オンであれば特に買うものを決めていなくてもちょっと見ているだけでも楽しいお店は沢山あるのだ。

いつものようにあてもなくふらふら店内をさまよっていると一角に店の中とは思えない鬱蒼とした森のような空間が現れる。入口が暗く入りにくい雰囲気ではあるのだけど意を決して飛び込んでみると中はまるで屋外にいるかのような雰囲気で陽の光が降り注ぎちょっとした異世界に迷い込んだ雰囲気になる。

店内には様々な観葉植物が陳列され植物に詳しくない僕もワクワクしてしまうので〇オンモールに訪れると大体冷やかしに来てしまうのである。

店員さんはいつもテキパキと植物の世話をしたりお客さんに植物の説明をしている。団地に引っ越した時日当たりのよい部屋だったので観葉植物とは無縁だったけどチャレンジしてみようと思い定番のガジュマルとシェフレラコンパクタを買って育てている他にも植物を吊るすガラスケースや流木、小物を買ったりしている。

できれば部屋にシンボルツリーになるような大きな木を買いたいのだけど枯らしてしまわないかもし引っ越しをしたときにどうしようとか考えるとどうしても躊躇してしまう。

大きなオリーブの木の前でそんないつもの悩みを頭に巡らせてぼんやりと見ているといつもの店員さんが
「なにかお悩みですか？」
と声を掛けてきた。本当は色々と聞いてみたかったけどお客さんが他にも大勢いて忙しそうだったので
「ありがとうございます。ちょっと見ているだけです。」
となんとも微妙な返事をしてしまったのだが
「何かあればお気軽にお声がけくださいね」
と言ってまた他のお客さんへの接客に移っていった。

あまり長時間冷やかすのも申し訳ないのでこのあたりで退散して再び〇オンの中をふらふらと歩いてモールを繋ぐデッキに出ると少し晴れ間がのぞいている。

天気予報を見るとこれからの時間は雨の心配はなさそうなのでシェアサイクルで自宅へ帰ろう。