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ここは千葉市美浜区◯オン公国 海岸とゴミ拾い

僕のほぼ週課?になっているのが海浜公園のいつものベンチで海を見る事だ。
今日はいつもよりも少し早く起きたのでここのところ日中は暑いが朝であればそんなことはないと甘く見ていたがそんな訳が無かった。海への道すがら自転車に乗っていても汗が噴き出してくる。今年の暑さは去年よりもひどいような気がする。
海岸に到着するとまだベンチに先客はなく散歩している人もいない。今日は昨日の夜に準備しておいた水出しのアイスコーヒーを小さな水筒に入れて、〇オンのパン屋で昨日売っていた割引シールのパンを持ってきた。
暑い夏は水出しコーヒーを氷でキンキンに冷やして飲むのが好き。暑くてもこうやって海岸まで出ると多少涼しい風も吹いていてそこで冷えたアイスコーヒーを飲むのはなかなか格別なものがある。あれ、冷えたアイスコーヒーって表現合っているのかな?
アイスコーヒーを飲みパンを食べゆっくりと海を眺めていると視界に黒い人影が入ってきた。
「おはようございまーす!」
黒い影は元気よく朝の挨拶をしてくれる。
軽く会釈を返すとこちらに向かって歩いてきた。彼は良く朝の海岸で見かけるのだけど自主的に海岸のゴミ拾いをしているらしい。そのせいかものすごく日に焼けて真っ黒になっている。しかも金髪なので大変申し訳ないがなんとなくチャラそうに見えてしまう。
「まだ朝なのに暑いっすねー!」
にこやかに微笑みながら話しかけてくる。
「ですね」
基本人見知りなので適当な返答になってしまう。彼は僕の食べ終わったパンの袋を見つけて
「その袋、もらっちゃいましょうか?」
とゴミばさみをカチカチしながら聞いてきたので、少し考えて
「いえ、自分のゴミなので持ち帰ります」
と答えると少し残念そうな顔で
「そうですかー」
と言って立ち去ろうとしたのでベンチに座るときに気になっていた空き缶を指さして
「あの空き缶お願いできますか」
とお願いすると、満面の笑みで
「あざーっす!」
と器用にゴミばさみで空き缶を拾い上げて袋に入れてまた次の獲物を探しに歩いて行ってしまった。
たまにボランティアの方が集まってこの海岸を清掃してくれているのを見かけることはあるけど彼のように一人で掃除をしている人もいるのだろうか。外見も言動も少しチャラそうではあるけど海岸を綺麗にしてくれているので多分いい人なのだろう。
しかしいくら海からの風が涼しいとはいえこのベンチは日よけもないのでいい加減暑くなってきた。自分が持ち込んだゴミが落ちていないか確認してクーラーの効いた部屋に戻るとしよう。


年齢40代くらい。額面年収350万程度。退職金なし。個人事業主的な感じ。このままだと色々と終わってしまいそうなので、積立投資を中心に60歳までに1000万円貯めて退職金代わりにしようとあがいてみます。 http://ara40ojisan.hatenablog.com/