ホットクックの限界が分かった気がする
ホットクックが気になっていた。すげー気になっていた。
たださ、これかなり高いやん?取り敢えず買って使ってみるか、っていうレベルの金額じゃない。自分の生活にめちゃくちゃマッチしてたら良いけど、あかんかったらメルカるくらいしかないやんけ、って感じで、買うのはさすがに躊躇した。
ので、レンタルすることにした。
ホットクックのレンタル
普通に買うと4~5万くらいするホットクックも、レンタルなら送料込みで2週間5,980円。これならアリかな、と。2週間あれば色々と作れるだろうし。問題は普段夕食を作っているのが妻であり、レンタルして使ってみたいと思っているのは僕だ、というところだろうか。
まあ夕食を全く作らないわけじゃないし、COVID-19の影響で在宅勤務を中心にしているので時間は比較的あるので、何とかなるんじゃないだろうか。
この2週間の目的は、『ホットクックを買うべきかどうか見定める』ことだ。
ホットクックの存在感が半端ない
ホットクックが無事に到着するわけだが、でかい。とにかくでかい。我が家にはシャトルシェフがあるのだけど、そっちが可愛く見えるレベルででかい。
箱から出してキッチンに置いたとき、僕はこう思ったね。
「邪魔」
ってね。
とは言え当面はこいつと一緒に生活するのだ。置き場所をちゃんと考えてあげないとね。
いろんな調理器具を避けたりしながら、何とか普段しまっておくところを確保したら、次なる問題が出てくる。
そもそもキッチンにコンセントがあまりないので、調理する場所がない。どうやって調理すんだよ。延長ケーブルでも持ってくるか?
色々と考えた挙げ句、トースターの上もしくはトースターを一時的に避けて使うことにする。使うだけでこんなにめんどくさいとは。狭いキッチンとか絶対に使えないやん。
早速調理してみる
土曜日に到着したのだけど、その日は既にメニューも決まっていたし、妻がホットクックに乗り気じゃなかったので、土日は使われることなく過ぎていった。
が、翌月曜は僕が在宅勤務の日だったので、ここで早速ビーフシチューを作ってみることにする。
付属のレシピにビーフシチューの作り方は載っている。がこれはデミグラスソースを使って作るタイプのやつ。僕が作ろうとしているのは、シチュールーを使うやつ。なので、レシピの中のカレーで調理してみた。
水の分量とか減らしたんだけど、出来上がりはかなりゆるくなった。なんだこれ。すげーゆるいんだけど。
味は申し分ない。ちゃんと染み込んでるし、肉も野菜も柔らかく煮込まれている。ジャガイモは、かき混ぜている最中に砕けて溶けていくんだろうな、かなりサイズが小さくなっとった。
水の量とか野菜の種類とかもう少し工夫すればもっとよくできるかな。手応えは掴んだ。
無水料理にも挑戦してみる
ホットクックと言えば、無水調理器である。なので、無水調理にも挑戦してみる。選んだのは無水カレー。
レシピにはセロリが書かれていたが、僕がそんなに好きじゃないので人参で代用。
出来上がったカレーは、無水であることを疑いたくなるほどしっかりと水分が出てた。ちゃんとしたカレーになってた。
味も申し分ない。下ごしらえが面倒だったが、調理自体は楽なので、そういう意味では楽にはなりそうだな。アレンジすればもっと幅が広がりそう、という感覚も持った。
妻もいくつか料理をしてた
前述したとおり、妻はあまり乗り気ではなかった、と言うか否定的な反応だったのだけど、実用性のチェックということで、いくつか料理を試してみてくれた。
スペアリブは美味かった。めっちゃ柔らかくなってて、ホロホロと崩れる感触があった。骨離れも完璧。味もしっかり染み込んでいた。
他の料理もしっかり美味しくできていた。長時間煮込まなきゃいけない、みたいな料理にはマッチするのだろうな。
ってことは、ラーメンのスープなんか良いんじゃないか?長時間煮込まなきゃいけないし、かき混ぜも必要。これこそホットクックが真骨頂を発揮できる条件なんじゃないだろうか。
あー、ラーメン作ってみればよかった。
でもホットクックは昨日返品された
返品の手続きを済ませただけですがね。先日の土曜で無事に2週間のレンタル期間を全うしました。
面白い製品だな、とは思ったが、色々と使ってみてホットクックの良いところも悪いところもある程度見えた。その結果として、我が家では買っても使わないだろうな、という結論に至った。
ホットクックを買わなかった理由
ホットクック自体は悪いツールだとは思わない。もう少し試したら、もっと便利になっただろうな、とは思う。
じゃあなんで買わなかったのか。
まあでかいとか重いとか、物理的な問題はある。そもそも我が家のキッチンにはコンセントが少ないので、置く場所についてもかなり考慮が必要になる。
あと誤解を恐れずに言うと、これは食事にそんなに興味のない人向けの製品だな、と思った。
同じようなメニューが何日か続いても平気、そういう人ならものすごくマッチすると思う。現に、勝間和代も「週に1回以上出てくる料理がいくつかある」ってブログに書いてたし。
ホットクックで作った料理は「十分に美味しい」料理になるのだけど、めっさ美味しい料理にはならない。なのでなおのこと、料理に大して興味がなく、食事そのものに対してもそれほど興味を持っていない人が対象なんだろうな、と。
あと、魚料理が苦手、ってのも聞いて、それも一つの要素ではあった。密閉する無水調理器なので仕方ないかな、と思うのだけど、魚料理が苦手だと毎回肉料理にするわけにもいかないし、ってところが悩ましいところだ。
もう1点、内鍋に入っているものを温めるときはホットクック自身で温めるしかない、ってところも少々微妙だった。直火にかけられたら良かったのに。まあこの辺も「そういうもの」だから仕方ないのだけどね。
結論
ホットクックは上記の理由で、我が家にはマッチしないという結論に至った。仮に買ったとしても、多分1ヶ月もしたら使わなくなると思う。ホームベーカリーと一緒やな。
とは言え、ホットクックが悪いわけじゃない。いい商品だと思うよ。下ごしらえが終わったらあとは自動でやってくれる、ってのはやっぱり良い。
でも作れる料理の方向性がある程度限られるから、似たような料理が多くなるんちゃうかな、と感じる。だからこそ、食事にあまり興味のない人にはマッチする商品なんだろうな。
僕が一人暮らししてたら、多分この一人暮らし用のサイズのを買ってるんじゃないかと思う。僕自身としては食事にそこまで興味ないし、同じ食事が何食も続いても平気なタイプ。なので結構マッチするんじゃないかな。
でも料理すること自体が結構好きなので、そのうち使わなくなる気がする。たまに使うレベルでとどまりそう。下ごしらえにも案外時間がかかるしなぁ。
ということで、
・日々の料理が義務化していて、面倒なのでできるだけやりたくない
・同じ料理が何食続いても結構平気
・肉肉肉
・キッチンに大きめの調理器を置くスペースとコンセントがある
この4つの条件に当てはまる人は、ホットクックは買いだと思う。
個人的には圧力鍋のほうが欲しいかも。あ、フードプロセッサーもいいよね。
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