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話数単位で選ぶ、2019年TVアニメ10選

 ということでたまにはこういうのをやります。
 新米小僧さん(ブログ:新米小僧の見習日記)の企画に参加させていただく形となります。

ルール
・2019年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

 以下放送当時のツイート貼り付け+補足の簡素な感じで。

01.BanG Dream! 2nd Season
 #4「ゴーカ!ごーかい!?のっびのびワールド!」

 ごめんよこころん…(ゲームやってなかった頃なので赦して)。
 「完璧にアニメ」は“アニメ自体が(描きたかったそれそのものから)変換された見せ掛け/飾りとしての表出”みたいな意味…じゃないかな?

02.八月のシンデレラナイン
#10 「背中に翼」

 『背中に翼』というサブタイがキャラクター、物語、野球(題材)、作画(表現)に横たわっていてダブルミーニングどころの話ではない…。それでいて破綻していない詰め方をしているの凄すぎる。

 放送版を見直してみたら記憶より遥かに作画辛そうなんですけど、そうなるくらいには記憶に残させたい場所に作画リソース割いてたんだなぁという点もプラス(BDの修正版も見てたというのはありそうだけど)。
 他アニメ全体と相対比較すると…というのは分かるんですけど、個人的にはその話数内でどう配分/変化をつけるかの方が大事。
 例えば第11話、すずわかの出塁に合わせて作画が良くなるから意味/ドラマがより強く生じるという話。まぁ、メリハリ?
 まさに決め劇伴(ここぞのOPやメインテーマの挿入)と同じであり相乗ですね。アニメは総合芸術!

 別アニメの話だけど効果的な「手抜き」は寧ろアニメを良くするよ。

 今年のベストアニメを聞かれたら、私は一切の躊躇なくハチナイと言い切りますよ。
 ちなみに10選候補は1,2,6,7,8,10,11,12話でした。
 頭ハチナイと言われても仕方ないね。

03.ゾイドワイルド
#46 「勝負!アラシvsドレイク」

 一応ここの話を解説しておくと、今までずっと敵勢力だったライバルポジのキャラが長い長い長い前振りを経てようやく吹っ切れる話数です。46話て。
 そしてこれまでの話では主人公たちの必殺技に合わせた挿入歌のサビ直前にほぼ必ず無音の溜めが入ってたんですね。焦らして解放するやつ。そのまま挿入歌が消えることもあったね…。
 以下の動画がその挿入歌。

 これをライバルキャラの必殺技に合わせて使う(vs主人公ですが、対峙の意味が変わったので)んですけど、キャラクター/物語上の“束縛/溜め”の解放は挿入歌が流れ始めたタイミングではもうほぼ完遂されているので、挿入歌ではお約束としていた溜めを使わないんですね。
 ただただ存分に最高楽曲にノってバトルする。なんの縛りも憂いも遠慮もなく。それを支えるゾイドのバトルCGも良かった。

04.川柳少女
#12 「七々子とエイジ」

 これもゾイドワイルドと同系の逆位相で、ショートアニメ(15分)故に短尺化され閉じていたOPがここぞの場面で開かれ、主人公の抑えられない/拡がっていく衝動に同期するやつ。歌詞合わせも良い。
 題材の575自体が短尺化とリズムの流儀なのも効いている、今年のベストオブ#ハイライト回転アニメです。
 11話も候補だったけどこっちで。11話は話の展開を花火の尾(菊と牡丹の区別)や涙の尾、花言葉と重ねた夏祭りのすれ違い(未遂)回でこれも良かった。
 涙に尾を引かせない男なんですよ…!

05.可愛ければ変態でも好きになってくれますか?
 #7「『小春ちゃんは一年生だよ☆』大作戦 完結篇」

 タイトルとサブタイが長い…!
 これもOPと挿入歌の話数。ロリコンという(作品文脈上の)変態性は構わないけれど、本心にそぐわない言い訳としてそれを使うことの不誠実さの話。軸としての変態性と好意。それらがズレて別れたときに本心/中心として選びとるもの。
 …まぁケーキくんはそういうこと全然思ってないんだろうけど(それがケーキくんの変態性なので…)。

06.からかい上手の高木さん2
#12 「夏祭り」

 これはあんまり補足がない。この子らにとっての背景とは何か? ということ。良作画だった気がするし、良作画だったので花火さんが背景に吹っ飛んだ気がする。

07.GRANBLUE FANTASY The Animation
Season 2
 #5「カタリナとヴィーラ」

 これもまぁみんな見てるでしょ~のやつなので補足はないです。
 ゾンビ島も良かったけど前話含めてより画面が決まってた気がするこちらで。

08.Dr.STONE
#24 「声は無限の彼方へ」

 「画面が良いので最高以外の感想が無い」は純度100%の甘えだけど甘えてもいっか~となるくらいに画面が良いので許しちゃった…。
 知的欲求というか好奇心というか、そういうキラキラが底にあるのが好きなので話も好き(つまりアドル・クリスティンが好き)。

09.この音とまれ!
#25 「天泣」

 個人的には音楽に台詞を被せるのはノイズなんだけど、それを差っ引いても良かったので。
 演奏前後に回想や解説を入れると当然尺を取られるし、演奏作画という難題がどでかくなっちゃうので無理なのも分かる…。
 演奏が良すぎたのもあるけれど、この話数に来るまでの演奏外の質感も良かったのでそれだけじゃないよ(この作品のお邪魔キャラは物語の要請感あってあまり好きじゃないけど、その落としどころに文句はない)。

10.キラッとプリ☆チャン
#89 「聖夜はみんなで!ジュエルかがやくクリスマス!だもん!」

 「(しかもRL)」はプリティーリズムは自己言及アニメとしてRLで綺麗に完結したからね…の意です。私の幻覚かも知れませんが、幻覚を愛することはアニメを愛することなので問題はありません(胡乱)。
  ちなみに49話が選出されてたところにこれが来たので取り換えました(49話も自己言及回…)。

 以上10選でした。
 他は特に言うことがないので最後に今年一番好きなアニメのスクショを貼って終わります。いやギャグ落ちしたいわけじゃないんだけど、このスクショの素晴らしさだけは上記の10選にも負けていないので…(メタが大好き)。


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