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読んだ漫画の感想

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少女まんが館さんではないところで読んだ漫画や、自分が持ってる漫画の感想です。
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#日高万里

【連載第4回】「顔だけじゃ好きになりません」を読んでみて思ったこと <「推す」ことと存在意義>

安斎かりん「顔だけじゃ好きになりません」を今年1月に読みはじめて、既刊7巻までを読みました!(7巻の感想はまだ書いてない)以下、思ったことをまとめます。 前回は、「世界でいちばん大嫌い」の美形相手役・杉本と、「顔好き」の奏人先輩、このふたりの特徴をまとめ、なぜ美しい・うるわしい系でかつ病みっぽいところのあるヒーロー像が受け入れられるんだろう、みたいなことを考えました。 が、前回の記事で私がすっかり見落とし、完全にスルーしてしまっていた事柄にこのたび気づきました…… それ

【連載第3回】「顔だけじゃ好きになりません」を読んでみて思ったこと <ヒーローの屈折>

記事の目的地が決まっていない… ↓今回は「せかきら」のネタバレが多いです↓ 安斎かりん「顔だけじゃ好きになりません」を今年1月に読みはじめて、既刊6巻までを読みました!以下、思ったことをまとめます。(書いてるうちに7巻出たけど) 前回は、少女漫画にみられる本気度の高いギャグについて振り返ってみました。 ヒーロー(=主人公の相手役)の屈折 1巻を読んで衝撃を受けたのは奏人先輩の人物像(留年、友達いない…など)で、ふつうに「こんなにこじらせている人、面倒くさいなー…」と思