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42歳、不妊治療の先生から「子どもは諦めたほうがいい」と言われたときのこと

こんにちは。不妊体験者を支援するNPO法人Fineスタッフ、また個人の活動でも不妊の方をヨガと不妊ピアカウンセリングでサポートしています。

私の約10年の妊活の中で感じた思いや不妊治療のこと、2度の流産の経験を通じて、少しでも不妊で悩む人の心や体の負担を少しでも軽くして、自分らしさを失わない妊活をしていただきたいと活動中です。

不妊治療開始から7年が経過

そんな私の不妊体験です。34歳、不正出血がきっかけでスタートした不妊治療。タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精を受けました。
40歳を過ぎて体外・顕微授精の治療では、卵子を採る採卵を繰り返していても、採れる卵子は1個~多くても3個。
採卵後精子と卵子を受精卵させて受精卵になるものの、なかなか育ってくれないことが続きました。

不妊治療専門のクリニックでは待ち時間は長い時で5時間ほど。医師から限られたほんの短い時間の話と言えば、あまり良くないホルモンの値やAMHは閉経の数値です。という自分ではどうしようもできない年齢ことばかり。加齢だから仕方ないと言われ続けました。

そんなこと言われてもどうすることもできません。
もっと早くステップアップしていれば、もっと夫が協力的だったら・・・と過去の自分の行動を後悔したり責めてしまいました。
以前は健康だけが取り柄と思っていたのに、自分の体には全く自信が持てなくなっていました。

体の外側から補強したがる

自分の妊孕性は全く信用できなくなり、自信を失っていましたので、外から取り入れればいいと考えました。
漢方薬や鍼、食事に気をつけ高額なサプリメントや妊娠にいいというありとあらゆるものを取り入れて、ネットで躍起になって探してはいろいろなものに手を出しました。
化石のサプリ3万円なんてものも信じて飲んでいました。
ダメな自分を何とかして劇的に変えてみたい。
次こそは、次こそは・・・と躍起になって『妊娠』という結果を出すことに執着していたのです。
これ以上がんばれないというところまで妊娠に神経を遣っていました。

心の状態

心も限界です。がんばっても妊娠しないのは自分の努力が足りないから、あの1杯の冷たい水のせいで体が冷えてしまったんだと思考はネガティブに向かいます。
妊婦さんや赤ちゃんを見ると「どうして私だけ・・・」と電車の中でも泣き出してしまうほどでした。

女性として生まれてきたのに私は普通のことができないの・・・?

自分の足りない部分、ネガティブ思考、自己肯定感がどんどん低くなっていき、とうとう体にも異変が起きて耳鳴りや倦怠感、耳鼻科や内科を受診して心療内科まで勧められました。

42歳「子どもは諦めた方がいいですね」と主治医から

受精卵の結果を不妊治療の主治医の先生から説明を受けるため、いつものようにダメージを受けることを覚悟して心拍数を上げながら部屋に入っていきました。

部屋に入って先生の表情を見て「またダメなんだ・・・」と察しました。

すると先生が告げたのは、「受精卵は育ちませんでした。子どもは諦めた方がいいですね、ご主人と相談してみてください」という言葉でした。

「え、ちょっと待ってください。諦めるなんて考えられません!」
そう言いたいけどショックのあまり口に出ません。思考が停止したままどうやって帰宅したか記憶もありませんでした。

治療をやめることは、子どもを諦めることだと思ってとても受け入れられませんでした。
子どものいない幸せは想像できませんでしたし、不妊治療のその先は赤ちゃんを授かることでした。
将来が真っ暗闇になって恐怖を感じてパニックになりました。


私は「子どもを授かる」という目的達成のため 全集中で取り組んでいたのです。

泣きじゃくりながら夫に今日あった出来事、そしてどうしても諦めることができないと伝えました。すると、「私の気の済むまでやればいいよ」と夫は言ってくれて、最後にもう一回だけ体外受精にチャレンジすることになりました。

治療を続けていた方が気持ちが楽


「まだ可能性があるから頑張りましょう」そう言われていたら、妊娠に執着したままその後も躍起のまま治療を続けていたと思います。
そのとき一旦立ち止まって、冷静に考えるきっかけを頂けたことが、私にとっては良かったと思います。

治療を長くしていると、感情の浮き沈みが激しくて思考を停止して不妊治療をしている方が楽だったりします。
「立ち止まる勇気」を持って自分と向き合う時間というのはときには必要だったということは不妊の心理を学んでから分かったことでした。

最後の採卵に向けて私は行動に移すことになりました。続きはまた・・・
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

いよいよになったらカウンセリングを受ける、の「いよいよ」は結構深刻な状態ですが、妊活はつらいもの。そう我慢してしまう人は少なくありません。私もそうでした・・・

そうならないために小出しに心のデトックスをしてみてくださいね。妊活中でも私らしさを失わず、過ごせますように。

私は妊活向けのヨガもしています。毎晩(土曜はお休み)22時から20分間お休み前のリラックスヨガ(Zoom)を開催しています。

夜ヨガチラシ

公式ラインにご登録いただくと今月いっぱい無料でおためしいただけますのでよかったら一度お試しください。Zoomでお待ちしております。

★妊活さん向け ▶ https://lin.ee/aP1HSPH

★PMS・産前・産後・更年期など全般の方向け ▶ https://lin.ee/2guWxxkDb


Tulsi ヨガセラピー 渡邉雅代
ヨガ・アーユルヴェーダ(インドの自然療法)・カウンセリングで心と体の健康をサポートしております。自身のつらかった不妊体験の経験から、妊活に取り組む人が、私らしさを失わずに過ごしていただけるよう支援しています。


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