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「経験」と「純粋さ」が作品をより面白くする

●はじめに

 はじめまして。つくよみと申します!
様々な作品や出来事を通して感じたことを心の赴くままに書いてみようと思いnoteを始めました。
アマテラスでもなく、スサノオでもない。スピリチュアルなことだけでも、リアルのことだけでもない。事実だけを見るのではなく、不確かなことも見ていく。そんな思いで「つくよみ」という名前にしました。
そんな僕の最初の投稿は「鬼滅の刃」についてです!

●鬼滅の刃~遊郭編~

 先日惜しまれつつも最終回を迎えた今作。「鬼滅ロス」というワードがTwitterの急上昇ランキングに入るほどの人気ぶりでした。
その要因の一つはやはり圧倒的なアニメーションでしょう。
実際に観られた方なら分かると思いますが「アニメ史上最高の作画と演出」と言っても過言ではないほどのクオリティ。さらに原作漫画では分かりにくかった描写の補完。まさにパーフェクトでした……。
その称賛の声は日本のみならず海外をも震撼させています。

●海外のリアクターたちの反応

 鬼滅の刃のみならず、日本のアニメは今や海外でも大人気。
そんな流れに乗じて、数あるアニメを鑑賞しそのリアクションを共有・発信する「リアクター」と呼ばれる人たちも増え、YouTubeなどでも頻繁に見かけるようになりました。
感情豊かなリアクション、時には鋭い考察など、制作に関わっていない我々日本人が思わず嬉しくなってしまうほどの熱狂ぶりなのです!
そんな国内外の“熱”が作品をより大きな“炎”に変えているのは言うまでもありません。

●心を燃やせ!!

 さて、「鬼滅の刃~遊郭編」~は先に大大大ヒットとなった「劇場版 鬼滅の刃~無限列車編~」の続編を描いています。
無限列車編では上弦の鬼を前に手も足も出せずに悔しい思いをした主人公である炭治郎(たんじろう)と同期の善逸(ぜんいつ)、伊之助(いのすけ)。そして今作では炭治郎の妹である禰豆子(ねずこ)に、新たに登場した音柱の宇髄天元(うずいてんげん)も加え、遊郭で大立ち回りを繰り広げます。
そして立ち塞がる妓夫太郎(ぎゅうたろう)、堕姫(だき)の二人の上弦の鬼。
5人は綱渡りでギリギリの戦いを強いられます。
 そんな絶望的な状況を支えたのは日々の鍛錬はもちろん炎柱、煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の言葉でした。
「心を燃やせ!!歯を食いしばって前を向け!!」
杏寿郎の言葉は炭治郎たちが勝利の糸口を掴むための支えとなったのみならず、コロナ禍で暗い影を落とす世界中の人々の心を照らし勇気を与えました。

●幅広い層に人気を集めた理由

・ジャンプ世代の親が見ていた影響で子供も見るようになった
・テーマが「家族愛」や「兄妹愛」であることが万人に受け入れられた
・コロナ禍により家で過ごす人が増え、見る機会が増えた
・アニメ好きをも唸らせるほどの作画・演出
・漫画とアニメの差別化、劇場版を絡めた訴求戦略
・全23巻と、初見の読者も参入しやすい 
 などなど…色々な理由が考えられそうですが、しかし何よりもその内容が

「皮肉にもここ数年で辛い思いをし、作品をより深く理解した大人たち」
「本当に良いものを直感的に感じ取る素直で純粋な子供たち」

 そんな彼らに“刺さったから”でしょう。
作品を面白くする最後のスパイスは「経験」「純粋さ」
それがよく分かった作品でもあると思います。

●強くなれる理由を知った

 この激動の世の中で、鬼滅の刃が多くの人に観られ感動を与えた。
言い換えるなら、どんな試練も乗り越え得るような、「自分を奮い立たせてくれる言葉や作品に出会えた」とも言えるでしょう。
また、世界中の多くの人たちがこの作品を純粋に「良い」と思える感性を持っていることに一種の希望すら感じます。
 最後に、鬼滅の刃の制作に関わる全ての方々に感謝と敬意を述べると共に、アニメ第1期の主題歌「紅蓮華」の歌詞より、この言葉で締めたいと思います。

「ありがとう 悲しみよ」





 


 


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