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ShimaShima*サンプル靴下

秋冬はストライプが映える季節だと思っています。
色が自然に負けないで映える事が出来るからでしょうか。
春夏は自然が色華やかですからね。
上手く答えられないのですが、個人的にそう感じています。
すでにストライプの糸は2色が繰り返すRepeat、2種の色が交互に入れ替わっていくChangeと、2つのタイプを染めていますが、まだまだ面白いシマシマが出来ないかなと考えていました。

試作をするにあたり、素材糸をChainetteヤーンに選びました。
リリアン糸のようにチェーン状になっている糸なので空気の含みが凄く、暖かくてふわふわの編み地ができます。
EXメリノなので手触りもとても心地よいです。
このタイプで防縮加工のソックヤーンというのが珍しいので、とても気に入っている素材糸です。

上記の記事で糸のご紹介をしながらサンプル靴下を編んだのですが、50gしか使っておらず残り半分の50gがあります。
同じ糸でもう一足編んでも…と思うので、これを染め替えて試作をすることにしました。

この糸の残りを使って染め替えます

染め方としては過去にも挑戦したことがある方法なのですが、シマシマの幅が思うものと違う、加工後の巻き直しに難が出るなど、試作が良い結果にならず販売は見送ったものがありました。

過去に挑戦したストライプ

それが月日が経過するうち、他の染めからヒントを得ることもあったので、少しずつ改善の材料が持てるようになりました。
もう一度やってみようかな。
染め替えたChainetteヤーンは、綺麗に仕上がりました。
今がきっとタイミングだったのだと思います。

元々の青白い濃淡の染めが生きるよう、他は濃い配色にしました。
全く別の糸に生まれ変わってます。

巻いても縛っても主張している良い発色。
染めている最中より乾くと色が冷めるので、強めに入れて正解でした。

さて、糸が用意出来ましたので、どんな靴下にするか考えます。
前回の靴下で3㎜針が適切であったので、同じ3㎜針を使用します。
サイズは24cm用です。
ストライプなので模様無しでもいいのですが、甲側にだけ模様編みを入れて凹凸の状態のストライプも見てみようと思います。
模様はいつものヴォーグ社発行の「模様編み500」から258番、大きな交差編みを選びました。
カカトはジャーマンショートロウで、別糸を用意して編む計画です。

それでは早速、つま先から両面8目でスタート。
それぞれ30目まで増やしていきます。
インステップから甲側だけ模様を編んでいきます。

模様いい感じ。
段数マーカーのお陰で間違えずに進められています。
今回は模様が大きいので、もし針を渡す際に落としてしまっても前段で判断できるのが嬉しいです。
私よく落とすんですよ。
細かい繰り返しの模様の時はニットピンもつけないと不安です。

カカト用に別糸を見つけてきました。
水色のソックヤーンとアクセント入りの青いキッドモヘアです。
カカトにモヘアを引き揃えで編むと丈夫なカカトができるよと、以前SNSで見かけました。
摩擦の多い部分なので、毛が絡むことで確かに丈夫になりそうです。
それに、ソックヤーンだけではChainetteヤーンより膨らみが弱いので、薄いカカトになると思います。
ここでモヘア引き揃えのカカトなら丁度良くなりそうです。

どうでしょう。
柄の邪魔にもならず、良い組み合わせになったと思います。

裏側の写真です。
私は糸始末をした後、ピッタリに切り揃えずにチョロっと出しておく派。
始末してあるだけでも解けてはこないですが、このほうが安心できるんです。

カカトから上の足首は5cmほど編んで、2目ゴム編みを10段にしました。

もう片方も同様に編みます。
このストライプ柄ですが、市販のセルフストライプのソックヤーンと違って手巻きで加工している為にどうしても緩みが出来てしまいます。
なので、ピッチの長さは正確に揃えることは難しいです。
左右同じように編んでいても必ずどこかでズレてくると思われます。
今回も一応同じようなところから始めて確かめてみます。

2つ目も編み終わり完成です。
広いシマと細いシマの組み合わせが良いバランスで出来たかと思います。
どこも手染めの濃淡のある色なので、マーカーで線を引いたような落書き感があって気に入っています。

先ほど書いたように、やはり同じような場所から編み進めても2段くらいズレた完成になりました。
きっと糸そのものもズレているし、手の加減でもズレてこの結果だと思います。
この点は気にされるようでしたら、販売品をお求めの際はお気をつけていただけたらと思います。

色の出方の順はこうです。
今回はChainetteヤーンの素材で染めましたが、他の素材糸でも染めていこうと思います。
今後、シマのバリエーションも増やしたいと考えていますので、どうぞ宜しくお願いします。

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