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MUP Week8 ブランディングスキル

こんにちはつくね太郎です。

今回から4回に分けてビジネスベーススキルのアウトプットをしていきます。


4つのスキルは、以下の通りです。

【伝えるスキル】

【ブランディングスキル】

【論理的思考スキル】

【企画設計スキル】


この4回のスキル習得のゴールは事業計画書や提案書の作成ができるようになることを目的としています。

第二回目の今回は「ブランディングスキル」です。



「ブランディングスキル」の結論は

「商品を売りたいのであれば商品を売るな」

です。


多くの人はブランディングを考えたときに売り物を間違えています。

例えば、

美容院だったら髪を切る。

飲食店だったら飲食を提供する。

これが売り物を間違っているということです。


全然理解できないと思いますので詳しく説明していきます。


今回の内容

・ブランディングとは

・ブランディングの必要性

・4つのブランディングの種類

・まとめ


ブランディングとは


ブランディングの他に似たような言葉として以下のものが挙げられます。

・マーケティング

・広告

・PR

まずはこれらの違いを人で例えながら説明します。

・マーケティング(MARKETING)
ある特定の人に対して「好き」と言っているものです。
・広告(ADVERTISING)
不特定多数の人にたいして「好き」と言っているものです。つまりチャラ男です。
・PR
自分が「好き」というのではなく他の人が「好き」と言うものです。
ブランディング(BRANDING)
・相手から「好き」と言われるものです。


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ブランディングの必要性


もしブランディングが無いとどうなるのか

結論、ブランディングが無いと会社は潰れます。

ブランディングがないときにどうやって会社が潰れるかを説明します。


1.価格競争

Aの会社はとBの会社があります。A社がトマトを100円で販売します。B社はA社よりも多く売るために100円よりも安い90円で販売します。ではA社もトマトの値段を80円にします。このようにまずは価格競争が起こります。そして最終的に価格競争は収益が出ないところまで行なわれます。


2.サービス競争

収益が出ないラインまでに達した時点で今度はサービス競争になります。サービス競争では、トマトの購入者にはトマトを使ったレシピ本も一緒に渡たす施策や複数購入で割引する、宅配サービスなどその商品だけじゃなくて他のサービスにつながるような施策をおこないます。


3.自社コスト増加→利益低下


サービス競争が起こると今度はそれに付随する自社コストが増えて行きます。例えば本の制作費や送料などです。いうのこういうコストがかかってきますとしてこのコストがかかってくると利益が低下します。


4.PR削減

そして利益の低下からもっとコストを削減して利益を増やそうとするので次にPRのコストを削減します。


5.シェア低下

PRコスト削減で商品を知らない人たちが増えて来ることでシェアの低下に繋がり、結局商品が売れなくなります。そしてもっと売ろうとして価格を下げ始めます。


このようにブランディングが無いと価格競争から始まる負のスパイラルに入ってしまい、最終的には会社が潰れてしまうことになります。


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そのため、ブランディングは会社経営において必須条件です。



4つのブランディングの種類


ブランディングは4つに分けることができます。

・コーポレートブランディング:どう繋がるかのブランディング
 会社の信頼につながるブランディング
・プロダクトブランディング:何を売るかのブランディング
 商品に関するブランディング

・マーケティングブランディング:どのように広めるかのブランディング
 チャネルに対するブランディング

・セールスブランディング:どう売るかのブランディング
 販売に対するブランディング


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この4つについて詳しく説明していきます。


1.コーポレートブランディング

コーポレートブランディングとは「自社は〇〇だが〇〇ではない」と明確に断言することです。

例えば、最大手のGoogleは利益の90%を広告から得てますから広告会社と言えます。しかしGoogleは広告会社ではないと明言しています。これはもし仮にGoogleが広告会社と明言してしまうと広告業界の競合がひしめき合う所に入っていくことになり、広告業界で戦うことになります。そのためGoogleはテックカンパニーと自社のコーポレートブランディングを作り上げ、広告業界で戦うことをしていません。

他に良い例として〇〇専門店や〇〇特化型の選択をすることです。競合を作らずにスモールスタートするには良い方法です。


つまりコーポレートブランディングで一番重要なのは、

競合を把握するが、競合を作っては絶対にいけない

ということです。



2.プロダクトブランディング

プロダクトブランディングとは「商品の付加価値」を考えることです。

商品の付加価値を考える前に必要なことがあります。それは商品の価格設定です。

商品の価格設定についてコーヒーを例で考えてみます。

条件は以下の通りです

・500円だと100人が購入するとする

・1500円だと高すぎて誰も買わない

・コーヒーを作るのに人件費、仕入原価など全て含めて300円かかる。


この条件だと価格と購買人数のグラフは以下の通りです。


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そして売りげ、経費、利益の関係は以下の通りです。


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経営する場合、価格設定でいちばんやらないといけないことは

利益を残すこと

を考えることです。

つまり100人が買うから500円に設定するのではなく、一番利益の高い価格に設定するということです。

そしてこの価格設定を行うと次にブランディングが必要になります。


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このグラフより、考える部分は「実践」と「挑戦」です。

「実践」と「挑戦」の価格設定にするためには付加価値が必要です。その付加価値こそがブランディングです。


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相場価格に価値はなく付加価値をつけるためにDo1、Do2とどんどん施策をおこなって価値が上がっていく、これがブランディングになります。  


価格を上げるための付加価値の付け方としては3種類があります。

1.ストアブランディング:空間付加価値
 店の雰囲気をよくする→コスト高い

2.プロダクトブランディング:商品付加価値
 高級なものを使う→コスト高い

3.エンターテイメントブランディング:サービス付加価値
 体験や感動を与える→コスト低

一番力を入れてほしいのは3番の施策です。これはコストがかからず、発想しだいでどんどんクオリティを高くできるからです。


ブランディングの高めた結果の例えが渋谷の高級料亭の牛丼です。

一般的な牛丼の相場価値は500円ですが、この料亭では5000円で販売しています。そのため差額の4500円がブランディングでの付加価値です。

その料亭での施策としては、以下の通りです。
・お客様の眼の前で調理をする。
・金箔なや高級食材を用いる。
・牛丼の材料や牛丼のストーリーの説明する。



このように相場価格以上の価格設定にした場合は

付加価値をつけてブランディングを高めていく

施策をすることが重要です。




3.マーケティングブランディング

マーケティングブランディングとはどのように広め、どのように売るかを考えることです。

例えば同じコーヒーでも1杯100円のマクドコーヒーと1杯500円のスタバコーヒーがあります。なぜ価格の高いスタバコーヒー売れるのでしょう。

ここにマーケティングブランディングが関わってきます。

マクドナルドはフランチャイズで店舗拡大をしています。フランチャイズオーナーは売上を上げたいと考えると、マクドナルドの商品は低価格で販売してるため、購買数=回転数を上げようと考えます。そのため席数を増やすためにスペースの無駄をなくし、1人が使えるスペースも最低限ものになります。

一方、スターバックスは直営店で店舗拡大をしています。席数の確保や商品購買数での儲けファーストではなくて、居心地を最重要と考えています。そのため、居心地のいい空間、スペースがゆったりでき、おしゃれな空間作りをしています。 

このように何を大切にしているかによって同じ商品でも違う価格で販売することができます。




4.セールスブランディング

セールスブランディングとは商品やサービス以外のものをPRすることです。
つまり商品を売りたければ商品をPRしてはいけないということです。

例えば、
・ヤマハのピアノ教室戦略
・ABCクッキングスタジオ戦略
・美容院イベント集客戦略
・カフェイベント集客戦略
があります。

ヤマハの例ではヤマハはピアノを売りたいです。しかしピアノは高額のため簡単には売れません。そのためピアノではなくピアノ教室を商品として販売をはじめました。実際にその教室でピアノ体験を売り、お客様の方からピアノが欲しい状態にするようにしました。

つまり商品を売りたいと思うのであれば、

その一歩、手前の売り方

を考えることが重要です。


 

まとめ

ブランディングとは一言でいうと「ユニークさ」です。同じ商品でもブランディングが違えば、販売方法、広め方、商品設計などたくさんのことが違って考えれられます。ビジネスの面白さはこのブランディングを考えることといってもいいかもしれません。是非自分ならこうするといった考えをもって実践してみてください。

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