≪3分35秒でサクッと聴けます≫
音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。



おはようございます。
山田ゆりです。



今回は、
【どんぐりの背比べ】
ということをお伝えいたします。
　

人は、「あの人よりは自分の方が
この点では優れている」と思っている。
口には出さないが心の中で
勝手に優劣をつけている。

しかし、時々それは
自分の妄想に過ぎないと思い知らされる。




私は、毎週日曜日に
郊外型の大型スーパーに買い物に行く。
そこで最近、三回連続で姉に偶然出くわした。

今日ももしかして会えるかなと思ったが
その日に限って姉には会えなかった。

姉のご主人様の命日が近いので
久しぶりに姉の家に行く予定だ。

姉の家に行くことを事前には知らせていなかった。
きっと、また、スーパーで会うだろうと思っていたから。


突然訪問しても迷惑ではないと思ったが
スーパーを車で出ようとした時に、
これから行くからという一言を一応LINEした。

姉の家は車で15分位の距離だが、
庭からは山がとても近くに感じる。

姉の家の周りは田んぼ。
家の前の道は狭く
少し間違えると田んぼに落ちてしまう。

現に、姉の息子が数年前、
車ごと田んぼに落ち、
重機で釣り上げてもらったことがある。



姉の家に到着した。
ラインを見たら既読がついていない。
もしかして出かけてるかな？

ま、いなければお仏壇用の箱菓子は
玄関にある大きな箱の中に入れて帰ろう。
そう思って玄関のチャイムを鳴らした。

「は～い。」
姉の声がし、私は玄関に手をかけた。
玄関には鍵がかかっていなかった。
なんだ、いたのか。


玄関を開けるとそこにはくつろいだ格好の姉がいた。

その姿は、スーパーで出くわす時の姉ではなく素の姉。
その顔や姿勢を見て、ドキッとした。

私とそっくりだと思った。

ああ、やっぱり、私は姉に似ている。



五十歩百歩
一寸法師の背比べ
大同小異
どっちもどっち



姉妹だもんなぁと
安堵したのか落胆したのか。


姉と比べて自分は見た目が優っていると
内心思っていたが同じだと思った。



ああ、また一つ、現実を知ってしまった。
ま、いっか。




今回は
【どんぐりの背比べ】
ということをお伝えいたしました。



本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。

山田ゆりでした。





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