AFROTECH NIGHT / BRASIL FES

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2006年9月1日の日記。


朝。午前6時20分、AFROTECH NIGHTより帰宅。
新木場に行くのは6月のRAW LIFE以来だけど、「夜の新木場」というと2年前の第一回RAW LIFEを思い出してしまう。あと、深夜に人気のない道を運河(?)見ながら歩くのは、その昔のインクスティック芝浦を思い出す。

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で、ageHa。探知機はないものの空港並みのセキュリティチェックを受け入場。エントランスロビー、メインアリーナを突っ切ってすぐに海の方に行くと(ageHaはでかい。いろんなエリアがあって、オープンスペースは海のすぐ横)、知り合いにどかどか遭遇。2004年にはブエノスアイレスまでMIYAZAWA-SICKを追っかけに行ったフーコもGANGA ZUMBAに改名してからのライヴは初とのこと。

……こういった描写を続けていると時間がかかるから他の知り合いのこととかナシゴレンのこととかDJ EMMAが気持ちよかったというようなことは省いて、GANGA ZUMBAヘ。の前にとてもファッショナブルなカポエラのパフォーマンスがあった。UROKOという人たち。鱗のある衣装(下半身のみ)。上半身には白でトライバルなペインティング。音楽はケミカル・ブラザーズの「It began in Africa」。これは偶然なのかそれともGANGA ZUMBAの「前」ということでのリクエストがあったのか、GANGA ZUMBA初のライヴとなった4月のSHIBUYA-AXでも流れた曲だ。グレートジャーニーの関野吉晴さんとの対談もあったし、もうこの曲をGANGA ZUMBAのテーマソングとしてしまえばいいのに。

「It began in Africa」のエンディングにかぶせるようにステージからドラムが、パーカッションがスタートする。この夏、僕がGANGA ZUMBAを観るのはFUJI ROCK、RISINGU SUNに続いて3度目になる。FUJIでもRISINGでも、この最初のセッションから観客が増え始める。

つまり、GANGA ZUMBAを最初から目当てにしてる人がそれほど多くない場所でのライヴを僕はこの夏に観てきたし、いいステージを観られたと思う。FUJI ROCKは特に最高だった。今夜はageHaに踊りに来てる(WIREの前夜なのに!)ダンス・アディクツをGANGA ZUMBAがロックできるのかというのがテーマだったし、それはできたと思う。でも「楽園」よりも「ちむぐり唄者」の沖縄ダンスなリズムでもっと度肝を抜いてほしかったなあ。

「花道」のあるageHaのステージは、1998年の新宿リキッドルームでのAFROSICKライヴみたいだった。思い出すのはペドロ・ルイス&パレーヂとの「BRASILEIRO EM TOQUIO」での花道へのパレード! 花道を使った狂乱の「BRASILEIRO EM TOQUIO」も観たかったなあと思った。

GANGA ZUMBAのステージが終わって(午前3時30分ぐらい)、次の高宮永徹さん(Little Big Bee)のDJも気になったけど(「CAPITA DE AREIA」リミックスはスピンしたのでしょうか)、井上薫さんのDJを聴きたくてプールサイドへ。夜空の下のダンス・ミュージック。僕の好きなパーカッシヴなセット。すぐそばには海。最高のシチュエーションでした。
朝5時まで踊って、電車で帰宅。すぐに寝て3時間後にはブラジル・フェスの取材に出かける。


明治公園にブラジルフェスティバルの取材。
取材内容はまだ書けないのですが、今日最後のバンドBanda Minas Wingのステージのことだけ少し。
ブラジル人のバンド。終盤、ボブ・マーリィの「NO WOMAN NO CRY」の突然の演奏(それまではブラジリアン・ロックやサンバだった)のあと、ボーカリストが「次は沖縄の唄を歌います」と英語で言った。
沖縄? イントロですぐわかった。「島唄」だった。それもポルトガル語。リズムはレゲエ。
日系人、ブラジル人たちに取材していた今日一日の最後に「島唄」。合唱になった。ポルトガル語の歌詞も。サビの部分は僕も声を出した。たくさんの手が頭上で揺れていた。カチャーシーの手の動きとは全然違う揺れ。言葉も違う。でも同じ歌だ。鳥肌が立った。THE BOOMやGANGA ZUMBAのメンバー全員とこの光景を分かち合いたかった!

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それは夕方。最後のバンド。それは夕方。手前が騒然としてるのはカポエラの環ができたから。演奏にあわせてカポエラ。でかい身体があまり素早くない動きで円を描く。いつのまにか月が出ていた。そして、不意打ちの「島唄」! ほんとに美しい瞬間だったのになんで写真はこんなにぶれちゃってるんだろう(僕も踊ってたからだ)。

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