移植　５日目

昨晩は無事にドレーン手術も終わり、何事もなく朝を迎える。

なので、いつも通りの朝のルーチーンが行われる。

まずは朝イチの採血、血圧、レントゲン。

実はこのレントゲンが結構大変。

何せ体をあまり動かさず、ベットと体の間にフィルムを入れ込む。

看護師さん、技師さん、プラスちょっとだけ自力で腰を浮かせて、滑り込ませる感じ。

また抜く時も同じ。

みなさんありがとうございます。次は必ず痩せるようにします。と心の中でつぶやく。って次って？

次は９時を過ぎると、回診とガーゼ交換。

血液検査とレントゲンの結果をもとに先生が処置をしてくれる。

午後は看護師さんだが、この朝だけは傷の様子を見ながら先生が。

結構雑なこともあるらしく、たまに午後の看護師さんがぼやいたり。

この日変わったことといえば、なんと寝たままでシャンプーと髭剃りをしてもらったこと。

体拭きにきた看護師さんが、「シャンプーする？」と。

寝たまま？・・・最初は半信半疑。

なんと出来ちゃんです。

びっくりしました。感動でした。

５日ぶりに頭を洗う、これだけで生きた心地がします。

ただ残念だったのは、当初今日一般病棟に移動と言われていたのが延期になったこと。

ベットが空かないのが最大の理由。

次の理由が、まだご飯が食べられないから。

もう少しご飯を食べるようにと主治医から言われる。

確かに朝も食べたけど、ちょっとだけ。

なので昼からはしっかり頑張って食べるように。

さらにトイレも行ってみるように、と指示され、午後は頑張ってみる。

数日ぶりに立って歩く、これが怖いのなんの。

体力の低下、筋力の低下、移動の制限から、ベットから立ち上がるのもやっと。

看護師さん数名に支えられながらトイレまで移動することに。

立ち上がり方、まずはベットを椅子状にして、両脇の点滴を持ちながらヨイショと起き上がるという。

これだけのこと、たったこれだけのことが本当にシンドイ。

２回目のトライで何とか立ち上がることに成功。

しかし、この時は目まいのようにフラッとして、寝ることに。

久しぶりに急に起き上がったため、血圧が急降下した模様。

で、ちょっと休んで、３回目のトライ。

今度こそ本当に起き上がりました。

さらにベットから数歩のトイレまで、この道のりも長いこと長いこと。

たかだか数日、なのにこんなに・・・と逆に笑えてきます。

そのトイレも・・・まあ出ないこと。

便意は・・・あるといえばある、でもいざ・・・出ない。

なんかつっかえているような・・・。

いわゆる便秘です。

水ほぼ飲んでないですから。食べるのも・・。

看護師さん曰く、最初は腸も動かしていないので、だそうです。

それでも、シャワートイレを使いながら、なんとか用を足すことができました。

だんだん足も痺れてきたり、結構シンドイものです。

それでも、用がたせた、それだけで回復を感じることができました。

最悪だったのは、トイレ。

この移動でまたA-LINEが折れたらしい・・・。

で、昨日の悪夢再びです。

そこから入るまで・・・。

移植してから透析をあまりできていないので、体には水が溜まっています。

体重も食べていないのにどんどん増加。

身体中が浮腫んでいます。

そのため、血管が細くなっているとのこと。

やっと入ってからは腕を曲げないように気をつけて過ごす感じでした。