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移植 10日目(2019年9月26日)

昨晩もまた眠れません。

やはり出ているチューブが気になるのと、一定の状態を維持しているので体が痛くなります。

寝たきりの方が・・・と言うのがわかります。

ほんと痛い物ですね。

動かしている日常、これがいかに大事だったのかが身に染みてわかります。


と言うことで本日の起床時間?は3時です。

起きたとはいえ、暗いままですし、何もすることがありません。

1時間はまた眠れないかと頑張りながら、ぼーっと壁を見て過ごします。


とはいえ、飽きてくるし悪いことしか頭をよぎりません。

いつ腎臓は正着するのか、手術は成功したのか、いつになったら傷は治るのか。などなど取り止めもないことを考えてしまいます。


これではいかん、とポケットWi-Fiをつけ、タブレットを起動。

ベットと柵の空きスペースを利用して、タブレットを固定してイヤホンで動画を見ました。

この時は、GYAOで時効警察。

久しぶりの楽しい映像です。ちょっと笑みがこぼれました。

おかげで6時前まで楽しく過ごします。

その間も体は痛いので、動かせる限りはちょっとだけ動かしてみて。

で、その都度タブレットが倒れたり。


6時前になると看護師さんが尿量のチェックと様子を見にやってきます。

この時はまだ無尿、むしろ血が僅かに出ています。

「まだだね」「まだですね」「かかる人はかかるからね」と言う会話を。

それで視聴をやめ、朝のルーチーンをこなします。

体重測定、血圧測定、やっと動きかたは慣れてきました。


その後も朝の一連が続きます。

7時から7時半は回診。8時にはご飯。9時には昼の方との交代。

着替え、10時にはシャンプーをしていただきます。

10時になったので、看護師さんが持ってきてくれて朝の朝の免疫抑制剤タクロリムスを飲みました。

「次は昼前に血糖の測定ね」と言われて、それまでは時間があるのでメールチェック。

沢山のメールがまたきています。全部はきついので一部、明らかに重要なものだけ返信。

入院中でも休ませてくれません。しなくていい、とは言われたりもするのですが。


そうこうしているうちに血糖測定が来ました。

そろそろ11時45分。

昼ご飯が来る時間ですが、看護師さんに断って病衣のクリーニング代を支払いに。

こういう支払いってきたら支払わないとすぐ忘れますよね。


で、いざクリーニング屋さんへ。

クリーニング屋さんは1階、売店などがあるエリアです。

もちろん一般の外来の方々も病院の関係者も沢山いらっしゃる場所です。

私が移植した時はまだコロナの前、たくさんの方で賑わって?います。

別世界でした。


無事に支払いを済ませ、売店でも見学・・と期待したものの、まだ往復だけで本当にしんどい。

なので、素直に病棟へ戻ります。


昼ご飯は「焼きうどん」でした。

久しぶりに食べました。

そうしたら、メールが。

大学時代の同期が都内からお見舞いに来るとのこと。

到着は2時ぐらいだそうです。


病棟で待っていると、2時半ごろやってきました。

そこから1時間ほどおしゃべりをしました。

もうお互い40代の後半。歳をとったものです。

とはいえ、会話は大学時代と変わらない感じ。

成長していないのかな?

そんな彼も病気があり、入退院を繰り返しています。

来られるのか心配していました。

やはりちょっと苦しそうです。

本人もちょっと苦しいといっていました。

それもあり、2時着ではなく、2時半着だったと。

帰りも何事もなければいいのですが。楽に戻ることのできる方法を教えました。

本当にありがたいことです。

彼がその後入院したのですが、今度はコロナ、お見舞いにも行けないことに。


その後、腹部のガーゼ交換で出血があり、処置に時間がかかりました。

まだ出血がたまにあります。そりゃ手術からまだ10日ですものね。


6時になって夕飯がやってきました。

なのに何時もくる妻がきません。

心配なのですが、時間もあるので先に食べました。


ちょうど食べ終わる頃、妻がやってきました。

どうも交通事故があり、しばらく駐車場に入ることができなかったそうです。

1時間ほど喋り、楽しい時間を過ごしました。

唯一の救いです。本当に感謝です。


明日の仕事の用意もあるからと7時すぎには妻が帰ります。

そこで今日最後のメールチェックをします。

8時なり消灯時間なのでパソコンを終了。

夜10時の免疫抑制剤まで何をしようと思案。

結局またパソコンを開き、作業をしたり、痛くなったら寝たり、個室だからの贅沢を。

10時になり看護師さんが薬を持ってきたので、本日最後のお薬を飲み、就寝です。



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